誕生日や記念日など、誰かに花束を贈るときに、
「花言葉」で花をセレクトしようかな、と思う方は多いことでしょう。
とくに、誕生日に花をプレゼントしたいときには365日それぞれの日に当てはめられている、
「誕生花」を調べてみるのもいいですよね。
「キミの誕生花を選んだんだよ。花言葉がね……“君を愛しています”っていうらしいんだ」
なんて、バッチリ決まったら、ちょっとカッコイイものです。
しかし、同じ種類の花でも、色や、細かな品種によって、花言葉が違う
こともあるのを、知っていますか?
特にカワイイ花で人気の「アネモネ」は、
「アネモネ共通の花言葉」と「色別に違う花言葉」があり、それぞれ全く意味が違っているんです。
そこで適切なチョイスができるように花屋で鍛えた私の知識を伝授しようと思います。
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色ごとに違う!アネモネの色別の花言葉と誕生花
*赤いアネモネ*
花言葉は、「君を愛す」
恋人の誕生日や、片想いの相手へ告白をする時に、ぜひ使いたい花言葉です。
プロポーズにもイイですよね!
アネモネは、バラの花束よりもやわらかくて可憐(かれん)なイメージがあるので、かわいらしい女性や花嫁さんにも合います。
ウエディングの装飾にもよく使われるんですよ。
4月4日の誕生花になっています。
*白いアネモネ*
花言葉は、「真実」「真心」「期待」「希望」
上記の赤いアネモネと組み合わせて
「あなたへの愛は真実です」という意味を持たせれば、最高のプロポーズの花束になりますね。
「希望」や「期待」の意味もあるので、
恋愛以外にも、友人の新しい門出のお祝いや、入園・入学などにも最適です。
4月2日の誕生花になっています。
*紫のアネモネ*
花言葉は「あなたを信じて待つ」
遠距離恋愛の恋人に花を贈りたいような時は、ぴったりのシチュエーションかも!
2月15日の誕生花です。
また、ピンクのアネモネは「待望」、
青いアネモネは「信じて待つ」という花言葉があります。
この紫のアネモネと似た意味を持っているので、3色で組み合わせた花束もいいかもしれませんね。
その他にも、
- 1月22日
- 3月12日
- 3月13日
- 4月6日
が、アネモネが誕生花とされている日です。
この誕生日の方に渡すなら、花言葉は気にしなくても大丈夫。
もらう人の好きな色や、イメージに合った花を選んでプレゼントしましょう。
誕生花を調べてアネモネを選んでくれた、と喜んでもらえますよ!
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「アネモネ」という名前の由来はギリシャ語から
アネモネという名前は、
ギリシア語で「風」という意味の「anemos(アネモス)」に由来します。
春のはじめの、おだやかな風が吹き始めるころに、花を咲かせるからといわれます。
英語での別名も、
と呼ばれます。
日本では「アネモネ」のほかに、和名として、
- 牡丹一華(ボタンイチゲ)
- 花一華(ハナイチゲ)
- 紅花翁草(ベニバナオキナグサ)
などの呼び名があります。
地中海沿岸が原産のこのアネモネ、ヨーロッパでは古くから、
「美しさ」と「儚(はかな)さ」の象徴とされているのです。
美しさと儚さの象徴アネモネとギリシャ神話の悲恋の話
アネモネ全般の花言葉は、
- 儚い恋
- 恋の苦しみ
- 見捨てられた
- 見放された
といった、どうにも切ないものばかり。
この切ない花言葉たちは、
ギリシャ神話の中の「アネモネの悲しい伝説」に由来しているようです。
〜伝説1〜
春風を運ぶ西風の神ゼピュロスが、
花の女神フローラの侍女アネモネに恋をしました。
ゼピュロスを愛する女神フローラは、アネモネに怒りを抱き、自分のもとから追放します。
- “ゼピュロスは、女神フローラとの平和を保つため、彼女の姿をアネモネの花に変えた”
- “女神フローラが怒りのために、アネモネを花に変えてしまった”
などと言われています。
〜伝説2〜
愛と美の女神「アプロディーテ」の胸に、
息子キューピッドの射た愛の矢が誤って当たります。
愛の矢の力によって、アフロディーテはたまたま見かけた、美少年「アドニス」に恋をしてしまうのです。
しかしアドニスは、ある日の狩りの最中、イノシシに殺されてしまい…
- “女神アプロディーテは悲しみの涙をこぼし、それがアネモネの花になった”
- “女神アプロディーテが、アドニスの血からアネモネを咲かせた”
などの説があります。
女神アフロディーテの「恋の苦しみ」、西風の神ゼピュロスの「儚い恋」…。
アネモネの花が、美しさと儚さの象徴とされていることが、ぐっと伝わってきますよね。
アネモネは「花びらのない花」?アネモネの咲く時期や豆知識
アネモネは、春が旬の花。
3月~5月に咲き、4月ごろがイチバンの最盛期となります。
庭などで育てるならば、毎年、冬の終わりからカワイイ花がいっぱい咲いて、
春の花壇(かだん)をにぎやかに飾ってくれます。
とても育てやすい花なのでガーデニングには欠かせない存在です。
街の花屋でも、2月ごろから店頭にアネモネが並び始めます。
切り花の中では、けして花が長持ちするほうではなく、咲いた花を楽しめるのは4~5日といったところ。
それでも、この可憐な愛らしさは他の花ではなかなか味わえないものですので、
春先のうちにぜひ一度は、部屋に飾ったり、花束にしてプレゼントしたりしてみたいですね。
アネモネは、赤・白・紫・青・ピンク…と、色とりどりでとてもカラフルな花。
この大きく色鮮やかな、“花びら”に見えるものは、萼片(がくへん)と呼ばれるもので、
実は「花びら」ではないんです!
アネモネをプレゼントするときには、
花言葉やその由来と、こんな豆知識もちょっと知っていると、会話のタネになっていいかもしれませんネ。
まとめ
- 「アネモネ」という名前の由来はギリシャ語から。
- 美しさと儚さの象徴アネモネと、ギリシャ神話の悲恋の話。
- ネモネは「花びらのない花」?アネモネの咲く時期や、豆知識。
- 色ごとに違う!アネモネの色別の花言葉と誕生花。
「切ない恋の花言葉」と「希望に満ちた花言葉」の2つの表情をみせるアネモネの花。
この春はぜひ、花屋の店頭や花壇に咲くアネモネに、ちょっと目を留めてみてください。
ギリシャ神話の神様たちの、恋の話と重ねてみると、
春の風に揺れるアネモネの花が、ちょっぴり、いとおしく感じられるかも。
色別の誕生花や花言葉をうまく使って、
素敵な春のプレゼントに、してみてくださいね♪
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