「ガムを間違えて飲みこんじゃった…」
と青ざめているそこのアナタも、
「ガムを吐き出すのって面倒で、いつも飲み込んじゃってる」派なアナタも。
ガムを飲むと、消化されずに胃に残るという話を聞いたことは、おそらくあるでしょう。
う~ん、これってホント?それとも都市伝説?
を今日はチェケラ!
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ガムを飲み込んだ後の流れと消化されない理由とは?
え~ざっくり結論からお話ししますが、
が!
のがミソです。
人間の胃腸というのはカナリ強力。
皆さん、焼肉で噛んでも噛んでも小さくならない「硬~いミノ」を、もういいやと丸飲みしちゃった…みたいな経験、
一度はあるのではないでしょうか?
硬いお肉もしっかり消化してくれる私たちの胃腸。ガムくらい、サクっと消化できそうなものですが…
胃は、胃酸と酵素でガムを分解しようと働きますが、1つ違うのはガムの原料。
ガムの原料は、もともとは“樹木から採取される植物性の樹脂”なのです。
最近はそれに代わるものとして、
- 酢酸ビニル樹脂
- エステルガム
- ポリイソブチレン
- 炭酸カルシウム
・・・などの
が使われていたりするんですね。
この化学的性質から、
完全に消化されることは無く他の食べ物と違って、小腸で吸収されないというのがガムの食べたときの特徴なんです。
といっても、
完全に消化はされなくても排泄物の一部となって排便の際に出てくるので、通常の場合であればほとんど心配なし。
2〜3日もすれば便として排泄されます。
ガムを飲み込むと腹痛、便秘になるって都市伝説!?
「ガムを飲み込むと下痢になったり便秘になったりする」
…というウワサ、よく聞きます。
まず飲み込んでしまったガムは、
体内では温度や唾液・胃液等の影響で柔らかい状態なので、消化管を傷つけたりすることはなく、体内に蓄積されたり詰まったりすることもありません。
なので基本的には、
が正解と言えるでしょう。
ただし、
ガムの味付けに使われる人工甘味料の一部には、食べ過ぎるとお腹がゆるくなるなどが起こる可能性があるのがポイントかもしれません。
ガムによく含まれる、キシリトールやソルビトールなどの糖アルコール。
これらは、【小腸で消化・吸収されにくい】という特徴を持っています。
消化や吸収されない糖アルコールを消化しようと、腸が水分を増やす
↓
結果的に腸の水分量が増える
↓
下痢をしやすくなる
ということだそう。
といっても、この下痢も一過性のもの。
身体に害があるというレベルのモノではないので、過度な心配はご無用でしょう。
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でも絶対に起こらないとは限らない!?その原因とは?
心配はしなくても大丈夫…と書いたそばからですが、1つ!ご注意いただきたいことがあります。
それは、
ということ。
ひまわりの種などを代表とする種実類(しゅじつるい)は、よく噛まないで飲み込むと胃や腸でちゃんと消化されず、それだけでも負担がかかるのをご存知でしょうか。
種実類とガムを一緒に飲み込んでしまうと、
胃の中でガムと種実類が絡まって大きな塊ができてしまうのです。
こうなると、食べたものが排泄されるための通り道が塞がってしまい、
という危険性アリ。
ガムを噛みながら他の物も食べる…というシチュエーションはあまりないと思いますが、種実類など特に消化の悪いものは避けるべしと覚えておいて。
ガムが喉に詰まった時の対処法!チョコで溶ける!?
ガムを飲み込んじゃったときにノドに引っかかって、う~ノドが苦しい~ってなると焦るもの。
なかなか奥へ進んでくれず不安に!
そんなときは、
を試してみて。うまくいけば、ガムがそのまま流れて取れてくれます。
それでもダメな場合は、
こと!
ガムは油に溶けやすい性質。
チョコやスナックに含まれる油分に触れることで溶けてくれて、喉からスルッと取れやすくなりますよ。
じゃあ、ガムを飲み込み続けてもいいよね?
やめておきましょう(笑)。
確かに、ガムが胃の中に長いこと残ってしまう…なんていう事実はありません。
- 「ガムは完全には消化できない」
- 「適切に溶けない」
- 「吸収されない」
というのは正直なところですが、
体内に残るということではないわけです。
ガムは胃の中に残って、死の危険をもたらすことはありません。
でも、ガムは吐き出すべきものです。
正しく噛めば、口臭予防や気分転換といったメリットがたっぷりのガム。飲み込むのはヤめておきましょう。
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