友人宅で味噌汁を食べると、
“あれ、いつもと違う?”と感じた事はありませんか?
各家庭オリジナルの味噌汁があり、よその家で食べると不思議な感覚になることがありますよね。
かつて名古屋出身の子が作ってくれた味噌汁を食べた時に、“ん?いつもと違うな”と強烈に感じたのを覚えています。
八丁味噌に初めて出会った瞬間でした。
それから、あの味にハマってしまい常にストックしてます(笑)
ある日、調べて見たら色んな発見がありました。
今回は、ひとクセある八丁味噌の歴史やミソとしての特徴について紹介したいと思います。
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なぜ八丁味噌と呼ばれる由来とは?
愛知県岡崎市の矢作川地域で収穫される矢作大豆と、知多の成岩(ならわ – 半田市)や饗庭(あえば – 吉良町)でつくられる塩を用いて、
主に“八丁村”で作られていたことから、八丁味噌と呼ばれるようになりました。
八丁村は岡崎城より西へ八町(約800m)離れていたことが村名の由来とされています。
八丁味噌は、「三河味噌」や「三州味噌」とも呼ばれ、江戸時代は江戸へも出荷されていた事もあったとのこと。
あの“徳川家康”も風味の良さや長期保存ができて携行にも便利な点に目をつけ、
武士の粗食として味噌を励行し、陣中食としても用いたようです。
当時の兵は戦の際、現代のインスタント味噌汁の要領で芋のつるを味噌に漬けておき、切って湯に入れて戦陣で食していたようですよ。
八丁味噌の作り方と味の特徴
大豆と塩のみを原料に大きな杉桶に仕込み、天然の川石を山のように積み上げて重石とし、
天然醸造で二夏二冬(ふたなつふたふゆ)=(2年間)以上の間熟成させます。
味は大豆の旨味を凝縮した濃厚なコクと少々の酸味、渋味、苦味のある独特の風味が特徴です。
色はもちろん赤っぽい茶色です。
八丁味噌は他の味噌との違いは?
見た目だけだと、“塩辛そうだな…”と想像してしまいましたが、実際は、塩分は他のみそと比べて多い方でありません。
一般的な米みそと比べると、
カリウムやマグネシウムといったミネラルが多く含まれるているのも特徴ですね。
知らず知らずのうちに過剰摂取しがちな塩分で、最近は低塩・減塩と言われる事が多いですが、
八丁味噌は塩分過多な現代人にとって嬉しい食材ですね。
そしてもう1つの特徴としては、
名古屋名物の味噌煮込みうどん等の火を入れるレシピが多いことです。
米味噌などで作る味噌汁は風味が飛んでしまうので沸騰する前に火を止めますが、八丁味噌は旨みが豊富なため、煮込んでも風味が飛びにくいからです。
個人的には、肉の味噌炒めや麻婆茄子等におススメです!
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八丁味噌の健康効果とメリット!
八丁味噌には他の味噌と比較すると、
長期間熟成するので、メラノイジンと呼ばれる褐色の色素を多く含みます。
このメラノイジンにより、活性酸素を除去する強い抗酸化作用があると考えられています。
さらにメラノイジンには、
血中コレステロールを低下させたり、糖尿病を予防する効果も期待できると言われています。
また先程述べたように、他の味噌と比べても塩分が少ないので高血圧が気になる方にもオススメですね。
その他にも育毛効果もあるんです。
八丁味噌に含まれる成分の中には、IGF-Iを増やす効果があるという結果が出ています。
IGF-Iとは“インスリン様成長因子”と訳され、
体内に存在し、筋肉・骨・皮膚・神経・内臓、唾液などにも含まれているアミノ酸の結合体の事です。
簡単にいうと、人間の体に必要とされる栄養がたくさん含まれているので、
育毛にもイイ効果が得られるということですね。
ちょっと薄毛が気になってきたら、食事に八丁味噌を取り入れてみるといいかもしれませんね(笑)
まとめ
- 八丁村で作られていたから八丁味噌と言われる。
- 大豆と塩のみで、二夏二冬(ふたなつふたふゆ)以上の間熟成させて作る。
- 塩分控えめで、カリウムやマグネシウム等のミネラルが多く含まれる。
- 血中コレステロールの低下、糖尿病・高血圧予防・育毛効果が期待できる。
なんとも魅力的な八丁味噌。
週に5日お味噌汁を食べる機会があれば、5日のうち2日ぐらい八丁味噌に変えてみてはいかがでしょうか?
良薬口に苦し”ということわざとは正反対で、健康に良い物を美味しく食べれるなんて一石二鳥ですね!
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