お好み焼きと一言で言っても、地域によってその形状や味は様々ですよね。
「これがお好み焼きです!」
などと言おうものなら、炎上してしまいそうですけど、ど素人のつぶやきくらいに優しくスルーしてくださいね(笑)
それでは【モダン焼きと広島焼きの違い】について詳しく説明していきます♪
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モダン焼きと広島焼きの決定的な違い!
<モダン焼きの特徴>
モダン焼きは、お好み焼きに焼きそばを足したものということです。
また、焼きそば入り関西風お好み焼き(大阪風お好み焼きと呼ぶ場合もある)のことで、
「そばのせ」とも言います。
焼きそばを鉄板側に敷いてあるものと、半分に折るように生地で具材を包んだものがあります。
特徴はこちらです。
- 生地→小麦粉、大和芋、白だし、ベーキングパウダー、水
- そば→太めの麺
- 具材→特に決まりはない
- 好みで入れるもの→卵、キャベツ、豚バラ、万能ネギ、イカ、エビ、ホタテ、
- トッピング→チーズ、スライスアーモンド
- ソース→どろソース、ウスターソース
<広島焼きの特徴>
対して広島焼きは、
広島風お好み焼きのことでクレープ状の生地に山盛りのキャベツともやし、そばが重ねてあります。
広島風のお好み焼きは生地と具材を混ぜません。
山盛りのキャベツともやしを見ると、食べきれるかなと心配になるほど。
特徴はこちらです。
- 生地→お好み焼き粉もしくは小麦粉と鰹節、水
- そば→細めの麺、ダブル・うどんも有り
- 基本の具材→キャベツ、もやし、豚バラ、イカ天もしくは天かす、蒸しそば、卵
- トッピング→ネギ、イカ、エビ、牡蠣、チーズ、もち
- ソース→オタフクソース、カープソース、他お好みソース
次は両者の作り方の違いに注目です!
<モダン焼きの作り方>
まずはモダン焼きの作り方をご覧下さい。
作り方こちら♪
- 生地を焼いている横でそばをしっかり焼く。
- 生地が大方焼けたところでそばを乗せる。
- それをひっくり返してぎゅうぎゅう押す。
- 焼けたところで表面にソースを塗り、かつお節、青のりをふる。
- 店員さんにお願いしてマヨネーズで通天閣など書いてもらうのが楽しみの一つ。
(2の時ですがお好み焼きは、そばを乗せませんので、ひっくり返してもぎゅうぎゅう押さなくていいです。)
モダン焼きは、関西風のお好み焼きに太めの麺が重ねてあります。
生地も具材をしっかり混ぜて焼くので厚みがあります。
さて動画の始まりにある、お店のメニュー。
お好み焼きの文字の下に(モダン焼きはプラス150円です)とあるの、わかりますか?
自分で焼くお好み焼きやさんに行くと、お茶碗くらいの大きさの器に生地と具材を入れて持ってきてくれますよね。
あの器、小さいと思いませんか?
失敗して、こぼしてしまうこともありますよね。
生地を混ぜすぎると、お好み焼きのふんわり感が損なわれるから、
なのだそうです。
ちゃんと、意味があったんですね。
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<広島焼きの作り方>
続いて、広島焼きの作り方をご覧下さい!
作り方はこちら♪
- まず生地だけをクレープのように鉄板の上に広げます。
- 生地に火が通ったら(全体が乾いてきたら)キャベツ、もやしを山盛りにして、その上にイカ天(または天かす)をのせます。
- イカ天の上に豚薄切りを載せます。(その上につなぎとして生地をほんの少し、かけます。)
- 鉄板の空いたところでそばを焼きます。
- ③をひっくり返します。
- そばの上に⑤を載せます。
- 卵を鉄板に割ります。
- ⑥を卵の上に乗せて表面にソース、青のりをふります。
(1の時に厚みがあると仕上がりがおいしくなりませんので、出来るだけ薄くします。)
注文は「肉玉そば入」がポピュラーですが、そばダブル、そばなしも注文できます。
そばの代わりにうどんも選べます。
豚肉だけでなくシーフードの入ったデラックスもあります。
また、ネギトッピングを始め
牡蠣・もち・チーズも追加できます。
ネギトッピングは、お好みが見えないくらい乗せてくれます。
広島特産の「観音ネギ」を使用しているお店もあります。
関西風お好み焼きとは?
関西風お好み焼きは、生地に好みの具材を混ぜ込み鉄板で焼きます。
元祖と言われているのは、
大阪道頓堀の「美津の」で1945年のちょうど終戦の年に創業。
そして、発祥の地は関西の下町と言われます。
大阪「ぼてじゅう」が初めてカウンター形式を導入し、マヨネーズを取り入れました。
現在では、様々なソースやトッピングが店ごとに開発され、関西風と言ってもバラエティ豊かな味が楽しめるようになりました。
お店ごとに生地の出汁やソースの味が違い、人それぞれに好みのお店があるので、他のお店にはあまり行かないようです。
由来や発祥は違いは?
<モダン焼き>
いくつかの説の中に
- 神戸市長田区で誕生したと言われる説
- お好み焼き「志ば多」が発祥店という説
- 「ぼてぢゅう総本家」だという説
など様々あります。
当初はうどんを用いていたため現在でも麺が太いと思われます。
1970年代の初め頃の発祥で、
もともと「まかない」として作られていたものが、店員さんに好評でお店にも出されるようになったとか。
名前の由来ですが、ちょっとお洒落とかセンスがいい「近代的」のモダンの他に、
盛りだくさん「「も」り「だ」くさ「ん」」という意味が込められています。
<広島焼き>
戦後、未亡人となったお母さんたちが「一銭洋食」などと銘打って、手に入る安価な材料で始めた屋台が起こりと言われています。
1950年当時は、ねぎ焼きに近いものが主流だったそうです。
1955年頃には、現在のものに近づき、ネギは季節により供給量が左右され、価格も安定しないため、キャベツやあげ玉など数ない食料の中でやりくりしていました。
1960年頃になると、お米がまだ高価だった事や、当時発売され人気のあったインスタントラーメンに刺激され、現在のように麺が入るようになりました。
また、ウスターソースが使われていたものが、お好み焼き専用のとろみのあるものに改良され、
現在のように「お好みソース」と呼ばれるまでに定着しました。
まとめ
- モダン焼きは、生地を混ぜ込んで焼くお好み焼きと太めの麺を重ねる。
- 広島焼きは、クレープのような薄い生地とキャベツともやし、細めのそばを重ねて焼く。
- 関西風お好み焼きは、好みの材料を混ぜ込んで焼く。
お好み焼きは、いろいろな具材を入れて焼くので、栄養の面でもバランスのとれた文字どおり美味しい食べ物。
お好み焼きで育った人には、風邪を引いたらお好み焼きという人までいます。
生地の粉から、出し、ソース、具材に至るまでそれぞれのお店の工夫で、見た目は同じでも、別々の食べ物に差別化されてきました。
それらを片っ端から食べ歩くもよし、調べてみるもよし。
なんだか、お腹がすいてきました(笑)
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