感染症

夏風邪って、とにかく冬の風邪よりも「長引く」のがイヤ!

 

毎日続く暑さと湿度で、体力は奪われてるし、ストレスも溜まりがち。

こんなときにフイにひく夏風邪は、ツライですよね……

また季節柄、夏バテと間違えやすく、ケアが遅れることも、長引く原因になることも。

 

「冬のインフルエンザほどじゃないし…」

なんて軽視しないで、サッサと治してスッキリしたいもの!

 

今回は、夏風邪が長引く原因やその期間、対処法などについてまとめています。

  • 夏風邪が長引く原因の多くは、コレ!
  • 冬の風邪と夏風邪って何が違うの?
  • 夏風邪の症状はこう進む!アナタは5段階のドコの状態?
  • いつ治るんだろう?長引く期間と完治期間
  • 要注意!風邪以外の病気の危険性も
  • 夏風邪のときの御法度って?
  • 長引かせないために守りたいこと

しっかり覚えて、対策しましょう♪

 

スポンサーリンク


夏風邪が長引く原因の多くは、コレ!

エアコンが寒い

夏風邪が長引きやすい原因は、

ガンガンに効かせた冷房であることがとっても多いんです。

 

室内と屋外の【温度】と【湿度】の大きな差は、自律神経を乱す原因になります。

自律神経が乱れることで免疫力が低下し、夏風邪がなかなか治らなくなってしまうんですね。

 

また、クーラーで室内の熱を取り除くわけですが、

このとき、エアコンというのは空気中の水分も吸い込んでしまいます。

室内の空気が乾燥し、それを吸い込むことで、私たちの喉の粘膜は乾燥して傷付くんです。

その刺激で夏風邪の咳が悪化して長引く…というケースも多いですね。

 

それからもうひとつ、市販の風邪薬を飲んで症状を抑えようとしているアナタ!

 

風邪薬は抗生物質で出来ていて、

夏風邪のウイルスには効果がありません!

夏風邪の症状を一時的には抑制してくれますが、逆に治りが遅くなるだけなんです。

通常なら3~7日で治るところが10~14日まで長引くと、医学的にも分かっています。

 

冬の風邪と夏風邪ってなにが違うの?

元気なばい菌

夏風邪は、冬にひく風邪とは違います。

冬の風邪は、寒くて乾燥した空気を好むウイルスが原因ですが、夏風邪のウイルスは、暑くて湿度の高い環境で活性化します!

 

また、夏風邪ウイルスは呼吸器だけでなく、腸内でも増殖しやすいのが特徴。

これが、夏風邪は下痢や腹痛など、お腹に不調が起こりやすい原因ですね。

 

夏風邪が長引いて体力が低下していると、肺炎や熱中症などを引き起こす可能性が高くなるのも、

冬の風邪と少々違って注意したいところですね。

 

夏風邪の症状はこう進む!アナタは5段階のドコの状態?

免疫力低下

「ウウわぁ〜風邪だなこりゃ…」と感じるまでの流れは、こんな感じです。

ウイルス侵入

喉や鼻の粘膜で増殖

血管内の物質が増殖して炎症

くしゃみ・鼻水・咳・喉の痛み

発熱・頭痛・筋肉痛・下痢

 

第1段階は、口や鼻からウイルスが侵入してくる、あらゆる風邪のスタート地点ですね。

ココで侵入を防ぐには、日常的なマスクや手洗いが重要です。

夏風邪をイチ早く治す方法はこちら!

子供の夏風邪を早く治す方法の3原則は?各症状も狙い撃ちでキマる!

 

第2段階は、侵入したウイルスが「喉や鼻の粘膜で増殖」し始める、【風邪の初期段階!】

この初期ならば、うがいや鼻うがいをすることで、風邪の悪化を防げる可能性が高いです。

鼻うがいのやり方はこちらの記事を参考に♪

私の人生を変えた「鼻うがい」のやり方!痛くない2つの方法とは!?

 

第3階・4段階になると、くしゃみ・鼻水が出始めます。

炎症した部分によっては、咳やノドの痛みが現れますね。

咳・タン・鼻水がメインの方はこの記事を!

夏風邪で咳・痰・鼻水がヒドイ方への診断書!長引くのは異常事態!?

 

第5段階ともなると、【風邪の真っ最中】と言える症状!

発熱頭痛が現れ、お腹にくるウイルスの場合は、腹痛下痢が症状として現れます。

腹痛・下痢・嘔吐がツラい方にはこちらの記事がオススメです。

夏風邪でツライ下痢や嘔吐!いつまで続く?最短ルートで治す鍵は!?

 

よくある風邪の症状としては、このような経過をたどることが多いでしょう。

もちろん、すべての人がこのようになるわけではないので、あくまでも参考に!

 

スポンサーリンク


いつ治るんだろう?長引く期間と完治期間

湿気で暑い

夏風邪で気を付けたいのは、「夏バテ」と間違えやすいこと!

「あ~ダルいなぁ…。夏バテだろうなぁ…」

と、数日で良くなるだろうと安易に考え、仕事や用事を無理してしまうケースが多いのです。

 

酷暑が続くと、健康体でも体調管理が難しくなります。

そんな時期にひく夏風邪は、1週間ほど症状が続くことは、よくあることです。

こじらせると2週間近く続くことも!

早い段階できちんと休養し、栄養を付けて、体力の回復をはかることが大切なんです。

要注意!風邪以外の病気の危険性もッ

危険

咳や痰、鼻水などの症状が長引く場合は、夏風邪ではない可能性も!

以下のような病気が原因である可能性も考えられます。

おかしいな、と思ったら、すみやかに内科や消化器内科、耳鼻咽喉科を受診しましょう。

 

夏型過敏性肺炎

夏に増殖するタイプのカビが増える事で、ハウスダストアレルギーを伴う病気。

最初は咳・痰・鼻水を伴いますが、次第に症状が悪化して呼吸困難や高熱を伴います。

夏風邪と似ているのが特徴で、咳が数週間~1ヵ月ほど長引く事もあるので、掃除が大切です。

マイコプラズマ肺炎

夏風邪で免疫力が低下した時に発症しがちで、5~10歳の子供が発症する事が多い病気。

最初は風邪の熱から始まり、2~3日後に咳が現れます。

主に湿った咳・鼻水・発熱・喉の痛み・緑~黄色の痰を伴い、咳は1ヵ月以上長引く事も多いです。

咳喘息(せきぜんそく)

夏風邪で免疫力と気管が弱った時に咳喘息になりがちで、気管が炎症を起こす事で発症します。

激しい咳・鼻水・痰・喉の痛み・発熱を伴い、咳は1ヵ月以上長引く事も多いです。

乾いた咳であることがほとんどで、発熱や痰を伴うケースはあまりありません。

蓄膿症(ちくのうしょう)

蓄膿症も、夏風邪と症状が少し似ています。

鼻と頬の間にある空間が炎症を起こし、発症します。

黄色い膿のような鼻水・発熱・咳・痰・顔面の痛み・発熱を伴い、数ヶ月以上長引く事が多いです。

痰は黄色~緑色をしています。

インフルエンザ

冬だけでなく夏にも流行する事があるインフルエンザは、高熱を伴う点が夏風邪と似ています。

咳・痰・鼻水・筋肉痛・高熱・悪寒を伴い、咳は2週間以上長引くのが特徴で、痰は透明な色をしています

 

夏風邪のときの御法度って?

スポーツドリンク

風邪をひいたら、「しっかり汗をかいて治そう」と思いがちですよね。

 

ただしコレ、夏風邪の時にはちょっと注意!

夏は気温が高いので、汗をかきすぎてしまう可能性があり、脱水症状や熱中症になる危険性があります。

 

脱水症状になると、食事で摂取した栄養がうまく体に循環しなくなったり、老廃物を排出することができなくなったりします。

結果、夏風邪をより長引かせてしまうことになりかねません。

 

夏風邪中は、こまめに充分な水分補給をすることを心がけて!

0.1~0.2%の食塩を含んだ、経口補水液やスポーツ飲料などを多く飲むのがオススメですよ。

長引かせないために守りたいこと

免疫力アップ

夏風邪を早く治したいなら、

とにかく、体力免疫力を上げること!

 

以下の基本を守って、しっかり休養をとりましょう。

  • ゆっくり安静にして、低下した免疫力の回復をはかること。
  • 栄養があって消化の良い食事をとったら、十分な睡眠をとりましょう。
  • 脱水症状にならないよう、こまめに、冷やしすぎない水分を、十分に摂取すること。
  • 室温は、エアコンなどをうまく使って、心地よいと感じる程度の温度を保ちましょう。
    • →冷やしすぎも暑すぎも、回復の遅れにつながります。

まとめ

  1. エアコンが、夏風邪が長引く原因になっていることが多い
  2. 冬の風邪と違い、夏風邪のウイルスは暑くて湿度の高い環境で活性化する
  3. ウイルス侵入→喉や鼻で増殖→炎症→鼻水、咳や喉の痛み→発熱や下痢の順で進行する
  4. 夏風邪は、1週間ほど症状が続き、 こじらせると2週間近く続くことも
  5. 咳や痰、鼻水などの症状が長引く場合は、夏風邪以外の危険な病気の可能性もある
  6. 夏風邪中は脱水症状や熱中症になる危険性があるので、充分な水分補給をすること
  7. 安静にして低下した免疫力の回復をはかり、長引かせないように気を付けよう

 

冬にひく風邪にくらべて「夏風邪」って、意外と油断していませんか?

会社や学校でも、「うがい・手洗い!」ってうるさく言われるのも冬だけ…ってことが多いですね。

熱中症や脱水症状も深刻な病気。夏の体調不良を、軽視するのはNGです!

 

健康は、毎日の積み重ねがとっても大事。

規則正しい生活をして、充分な睡眠をとることがイチバンの夏風邪予防ですよ!

 

関連記事はコチラ♪

ムダに高いうなぎの栄養と14の効果とは?夏バテに本領発揮するぞ!

 

スポンサーリンク