若かりし20代、「よし!私、花屋になろう!」と思った頃…
私も今のアナタみたいに、
「花屋とは?どんな仕事?資格いる?」と、夜な夜な検索を繰り返していました。
情報って1つでも多くほしいですよね。
今日は、おそらく王道の
というステップを踏んだ、35歳私(花屋)の、思うトコロをツラツラと書いてみました。
これも【意見の1つ】
と思って読んでいただけたら光栄です。
花屋さんを開業するには資格が必要か否か!?
まず、ズバリ申し上げます。
花屋になるのに資格は必要ありません。
お医者さんや弁護士と違って、
「はーい!私、今日から”花屋”で~す!」と宣言してしまえば、アナタは今日から花屋です。
ちょっと大げさな例ですケド(笑)
特別な資格は必要なく、
必要なのは【運転免許】くらいです。
ただ「あった方が良い資格」もある!
資格なしで花屋になれるのは事実ですが、花屋になっておくために、
というのは存在します。
- 【フラワー装飾技能士】(厚生労働省管轄の国家資格)
- 【NFDフラワーデザイナー】(日本フラワーデザイン協会管轄の民間資格)
- 【生け花の各流派の免状】(池坊、小原流etc.…の師範代など)
などですね。
いずれも正直、資格取得までに相当な勉強時間が必要です。当然お金も必要。
なので、
「この資格を取れるまで勉強・技術習得を努力したなら、“花屋さん”開業に必要なスキルが最低限は身についているでしょう」
という意味での、【あった方がいい資格】である、と考えてください。
また、アナタが花屋を開業して仕事をしていく上で、「私は〇〇の資格をもっています」と自己紹介できることは、
いわゆる「ハク」がつきます。
田舎でご老人相手にお墓やお仏壇用の花を売るだけの花屋さんをしたいなら、資格の有無はまったく関係ないでしょう。
ゆくゆくはネットでも大きく宣伝したい、ホテルなどと契約して装花をやりたい、
「フラワーデザイナー」としてテレビや雑誌で活躍するような仕事もしたい…と思っているなら、
「資格を持っています」というキーワードは、力になるでしょう。
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花屋さんになるには専門or大学に行くべき?花知識より〇〇知識が必要!
「花屋さんを開業したい」
あなたにハッキリ言います。
若いうちに、
をしておきましょう。
素敵な花束をササっと作れるようになる…のは、それなりのセンスさえあれば誰でもいずれできます。
ぶっちゃけ話ですが、
がとても多い業界です。
花屋を開業したいなら、【経営・ビジネス】ができるべきです。
暴力的に言えば、
花を扱うのがド下手でもビジネスセンスが飛びぬけていれば、花屋で食べていけます。
大手フラワーショップやホテルの生花部門に就職したいアナタは、「フラワーデザイン」を学べる専門学校に行くのが近道ですね。
花屋さんに向いてる人物像は?花屋のリアルに華はない!?
綺麗なお花に囲まれてキラキラしたイメージ
を持っているなら、
花屋には向いてません!
「バイトするならぁ、スタバのスタッフか~雑貨ショップの店員か~花屋さんかな~♪」と思っているタイプの人がいるとしたら、
アナタは花屋は無理です…断言します。
この3つに当てはまるようなタイプの人なら、花屋向きと言えるでしょう。
- 中高6年間キツイ運動部だった
- 朝は毎日4時起きで行動できる
- 健康的で病気もしない体力がある
そうですー
バリバリ体育会系の仕事!花屋というのは。ここは必ず覚悟しておきましょうね。
あと重要なのは、「お花、可愛いくてメッチャ大好き!」という人は、向いていないコト。
花屋はその可愛いお花を、
【売れ残ったらグチャっと潰して捨てる仕事】です。お花がダイスキだと可哀想でやってられませ〜ん!
お花が好きなら、
花屋ではなく、フラワーアレンジンメントの先生などになるといいですね。
花屋の仕事は肉体労働!一日のスケジュールはこんな感じ
花屋の1日のスケジュールはこんな感じ。
<午前>
【朝4時30】
トラックで1時間ほど走って生花市場へ
【5時30〜6時30】
今日どんな花がセリに出るか下見&朝食
【6時30〜8時】
セリに参加し必要な花を買う
【8時30〜】
セリを退出→買った花を積む→急いで店へ
店に着いたら急いで買った花をトラックから降ろし、すべて”水揚げ”(花に水を吸わせる作業)をする
数百~数千本の花の水揚げをしながら、お客さんがきたら販売&接客もスタート!
水揚げを終えて午前中分の配達なども終えたら、急いで昼食を食べる
<午後>
お店に来るお客さんの対応もしながら、
- 今日の予約分の花束作成&アレンジ
- 配達の予定を遂行する(スーパーや生け花教室へのお花の卸をしていれば、その準備と配達も)
- 店頭に出しておく仏壇の花や墓花・見本品の作成などの作業もこなす
- 宅急便でお届けする花があれば、梱包→伝票作成→発送&明日の仕入れ分を市場HPを見ながら何を買うかリストアップ
- 今日仕入れた花以外のものは、全てバケツを洗って水を替えて漬け直して…
やる事いっぱい!
そうこうして閉店時間になったら、最後は大掃除をして、やっと一日が終了です。
花屋のお姉さんって「ゆったりキラキラしていて幸せそう~♪」と思ったら大間違いダ!!!
それは、【店頭での接客用の演技】です。
※裏では、両手に水一杯のバケツを持ってバタバタ走り回っているんですよー※
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花屋のリアル裏話!開業と金&仕事と人の勤務事情
①「花屋で勤務してみたい」人へのリアルな話をお届けします。
まず、1つ確実に言えることは、
ということ。コレは絶対。
夢もクソもない話ですが、
ほとんどの花屋さんはお金が潤沢にありません。
食品と同じで、その日に売れなければ全てがゴミになってしまう商品を扱う業界です。
花は食品と違って無くても死なない嗜好品。
ロスが多い=利益が安定しない=人件費をあまりさけない、ということです!
とてもザックリ言うと。
ですので、
花屋では経営者以外はスズメの涙の給料です。
生物を扱う仕事がゆえ休みは少なく低賃金。
アルバイトなら時給は最低賃金でしょう。
私は花屋2店にフルタイムの月給制で勤めていました、気になる給料は…
1店目:大阪市繁華街の花屋…月給15万円、交通費1万円、休日は月6日、福利厚生なし
2店目:大阪市ビジネス街の花屋…月給18万円、交通費なし、週休1日、福利厚生なし
と、こんな感じでした。
20代後半でこの給料ですから、正直、結婚適齢期の男性などが耐えられるものではありませんね。
②「花屋を開業したい」人へのリアルな話をお届けします。
先にも少し書きましたが、花屋を開業したい場合、必要なのは花のスキルではありません。
- 【ビジネススキル】
- 【経営スキル】
が必須です。
「その2つがあって、そのうえで少し【花を扱うスキル&センス】があればいい」というのが私の持論です。
逆に、【ビジネスのセンス・経営のセンス・花を扱うセンス】の3つが揃った人というのは、
おそらくすぐに、ちょっと名の知れたフラワーデザイナーなどになれるんじゃないでしょうか。
それぐらいセンスのある人が少ない業界です。
生花業界は先細りです。
不景気が続き、嗜好品である(生活必需品でない)「花」は、どんどん消費されなくなっています。
食卓に花を飾っている家なんて、この平成の世でほとんど見たことないでしょう?
古い花屋も新しい花屋も、どんどん潰れています。
お店を建てて、花を並べて、ドアに営業中の札をかけていても、誰も買いにこない時代です。
アナタなら、どんな工夫を凝らして、毎日花が売れるお店を作りますか?
あなたのビジネスセンスが問われます。
花屋開業へ向けて私の押す計画プランはコレ。
私個人の考えです。
いろ~んなサイトを見ればバラバラのことが書いてありますが、実際に花屋で武者修行→自営花屋をやっている私の最終意見はコレです。
聞き流す程度に読んでくださいね。
花屋を開業したい大学生のアナタへ
悪いことは言いません。
一度、花屋以外の企業へ就職をしましょう。
理由は3つ。
- 花屋への就職に【新卒】のカードはいりません。いつでもだれでも採用されます。
- 【開業資金】は花屋勤務では貯まりません。花屋に武者修行にいきたいならその前に開業資金の調達を。
- 【社会経験】が豊富であるほど、そのビジネススキルは開業に必ず役に立ちます。
花屋を開業したい社会人のアナタへ
おそらく、誰もが「花屋を自分でやりたいから、どこかの花屋に数年勤めて経験してから…」と考えるでしょう。
私もそのクチでした。
個人的な意見ですが花屋を開業したいなら、
です。
※むしろ、何年も務めることは開業資金のやりくりに遅れをとることにしかなりません※
もちろん、「花屋で勤務しながら開業資金を貯めよう」なんていうのは、夢のまた夢です。
花屋のスタッフの給料は、大人1人が食べていくのに精いっぱい程度しかありませんから。
社会人のアナタなら、
開業資金の貯金を達成してから、どこか売れ筋のフラワーショップに1年きっかり経験を積み、即開業して無我夢中で営業する…
ぐらいが理想です。
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