仏と民

神様に何かをお願いすることはありますが、

仏様に何かをお願いするということはない、と思いませんか?

 

私なんかはもう何年も前になりますが、金がないのにパチスロをやったときに

「神様、どうか勝たせてください!」とつぶやいたことがありました。

そんな危機的な状況でも仏様に助けを求めることはしませんでした(笑)

 

それに神様と仏様どうして2人いるのだろうかと思いませんか?

おそらく日本と同じ仏教を信仰している東アジアや東南アジアの仏教国でもこのような疑問はないかと思われます。

 

後々説明しますが、日本には八百万(やおよろず)の神というものがいるからです。

難しい問題なのでできる限り噛み砕いて、

神様と仏様の違いを説明していきたいと思います。

 

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神様と仏様の存在の違いは?

仏様の影

日本でいう神様は数多くいます。

日本はいたるところに神様が存在し、総じて昔から八百万の神とまで言われています。

八百万とは、無限に近い神様がいるという事を表しています。

 

ただ、神様の中でも最高神と言われているのが

女神・天照大神(あまてらすおおみかみ)です。

天照大神は皇室の祖神で、日本国民の総氏神と言われています。

 

仏様とは仏教の開祖インド人の

ゴーダマ・シッダールタという男性です。

もしくは仏教で悟りを開いた聖者、そして死者や死体。

 

つまり神様と仏様の違いは、

神様は神様であり、仏様はゴーダマ・シッダールタという人物が悟りを開いて仏様になったもの!

 

元をただせばれっきとした人間で中々人間くさいエピソードもあったと記憶しています。

確か〜「セイント☆おにいさん」に書いてあったと思います。

 

神様と仏様の語源

神の彫刻

最近は色々な歴史上の人物などがデフォルメされ、

やたらイケメンになったり何故か女の子になっているものが多く見られているものもあります。

しかし『神様』というと、どういうわけか、可愛い女の子のイメージをしてしまうのはきっと私だけなのでしょう……。

 

☆神様の語源☆

神様は上の方にいる尊ぶべき存在のために「上(かみ)」と語源する説がありますが、

実際は「神(かみ)」と上(かみ)の「」は発音が違っているということが分かっています。

 

加えて、神を虎や蛇と称していることもあり「上(かみ)」説は違うとされています。

カミと解きましてクマと解く、

その心は「両方とも見えないこと

 

どういうことかと言いますと、

カミとクマの共通語源は「隈(クマ)」なのではないかと言われています。

隈とは、物陰や暗い場所で「見ることができない」という意味でクマは冬に冬眠して見えなくなってしまうからとのこと。

 

なんとなくこじ付けのような気がしないでもないのは私だけ?……

 

☆仏様の語源☆

諸説あり正確なのは分かっていません。

 

しかし一番有力なものは、

サンスクリット語の「buddha」(ブッダ)が「浮屠(ふと)と音写され「ほと」となったものです。

 

「ほと」にはその道の人を意味する「家(け)」、「もののけ」などの霊妙なものを示す接尾語「気(け)」が付いた結果、

「ほとけ」になったものではないかと言われています。

 

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それぞれの思想と歴史の違い

仏様

<神様の思想>

神道の起源となった自然を敬愛し、祖先を敬い、怨念などを残して死んだものなどにも敬い、

八百万の神を見出そうとするもの。

<仏様の思想>

人の一生は様々な苦で苦しむ。

その苦しみから抜け出すことが目的で、修行により解脱を目指すというのが仏様の思想。

 

キリスト教の博愛精神やイスラム教の寛容な考え方とは少し違うような気がしました。

ちなみにですが、3つの宗教の違いについて興味のある方はコチラの記事がおすすめですよ〜

【バカまじめに探究】キリスト教・イスラム教・ユダヤ教の違いとは!

 

〜日本の神様の歴史〜

日本の神様については、

奈良時代に編纂された「古事記」と「日本書紀」に残ってあります。

男神イザナギと女神であるイザナミから

本州、四国、九州、淡路島、佐渡、海や山、ありとあらゆるものを生んだ後に、

天照大神・スサノオ・ツキヨミの三神を生んだことから始まります。

〜仏様の歴史〜

仏様(釈迦)ゴーダマ・シッダールタは、

紀元前564年に釈迦族の王子としてインドウッタル・プラデーシュ州北東部のコ―サラ王国に生まれました。

幼い頃から老い・死・病に対しての苦しみをどう乗り越えればいいのかを悩むようになります。

29歳になったとき、仏陀は妻子がいるにも関わらず、出家をすることを決意します。

厳しい修行の中35歳のときに悟りを開くことに成功。

そして80歳になったとき息を引き取りました。

八百万の神を崇めるニッポン

神様

日本でいう「神様」とは昔から、自然のあらゆる現象を神と称えるという

「八百万の神」を崇拝する神道しんとう)を崇めています。

 

神道での神様の役割は、

生活の知恵や知識を与えたり体や物を借りた時にお礼をする等が仕事でした。

 

日本の神様は様々いて、

人間に恩恵を与えてくれる神様から災いを引き寄せる神様など色々います。

 

過去、国のために働いた人物や国家に反逆した人物なども怨霊となっていた者も神様として祀られています。

 

そして日本には三大怨霊というものが存在。

こちらの3名になります!

  • 菅原道真公…受験の神様で有名
  • 平将門…新皇と名乗った・都市伝説が色々
  • 崇徳上皇…屍姫でも出てくる

日本人は三大○○というのが好きらしいです(笑)

苦しみから逃れるための仏教

インドの神

四苦八苦というのは聞いたことがあるのではないでしょうか。

ブッダはこれらの苦しみから逃れるために仏教を開きました。

 

根本的な苦を、

の四つに加えて

愛別離苦(あいべつりく) …愛する者と別離すること

怨憎会苦(おんぞうえく) …怨み憎んでいる者に会うこと

求不徳苦(ぐふとくく)  …求める物が得られないこと

五蘊盛苦(ごうんじょうく)…肉体と精神が思い通りにならないこと。

合わせて四苦八苦と言います。

 

加えて生前に徳を積めば、

次に生まれ変わる際には良い境遇になり悪行を積めば苦しい境遇になるとされています。

 

昔、オーラの泉という番組で出演している大体の芸能人の前世がどこかの国の姫だったり貴族だったりが多くて、

半笑いで観ていたのを思い出しました。

 

日本では神道という多神教が信じられているということもあってか、どうしても仏教との一緒にしまいがちです。

今回まとめたもので少しでも理解していただけたら幸いです♪

 

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