白のアマリリス

♪ソラソド ソラソ ララソラ ソファミレミド…

アマリリス」という曲を覚えていますか?

 

そう。小学校で音楽の教科書にのっていた、あの曲です。

聴いてみれば、

「あー!リコーダーで演奏したしたー!」

と記憶がよみがえるかたも多いはず。

 

「アマリリス」と聞いてもピンとこない?

まずは動画をどうぞ!

曲名を聞いてもピンとこなかった方も、

「あぁ!これか!」と思ったのではないでしょうか。

 

音楽の授業でも聞いたことがあるはずですし、

オルゴールなどでよく使われている曲ですよね。

 

アマリリスという花があるんだとこの曲名で知り、図鑑などで調べてみた人もいるかも知れませんね。

 

さて、この「アマリリス」。

教科書にも書いてあったはずですが、原曲はフランスの民謡なんです。

 

今回はこの楽曲の発祥と、日本語とフランス語の歌詞について調べてみました。

 

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作詞・作曲は、有名なフランス国王「ルイ13世」という説も!?

3つのリコーダー

この曲は古くから、小学校の音楽の教科書に掲載されています。

 

作曲者については、

フランス国王だった「ルイ13世」となっていたり、「フランス民謡」と記載されていたりしていました。

 

しかし最近では、

フランス人「ヘンリ-・ギース」の作曲、とするのが定説になっているようです。

 

ルイ13世は、今から約400年も前のフランス国王。

作曲家や歌手としても有名で、

現在でも出版した楽譜が残っているような人です。

 

また、当時の王室に出入りしていた貴族の中に、「ギース家」の名前がありますので、

ヘンリ-・ギースという人は、宮廷の楽団で活躍した音楽家のようですね。 

 

当時の王室では、夕食後の夜会で音楽の演奏会を行ったり、宮廷楽団の演奏をバックに、みんなでダンスを楽しんだりする習慣があったので、この曲もこうしたダンスの音楽として作曲されたのではないでしょうか。

 

日本に渡ってきた「アマリリス」の楽曲は、

作詞家の岩佐東一郎によって日本語歌詞をつけられました。

 

岩佐東一郎は、ベートーベンの

「歓喜の歌」なども作詞されている方です。

 

【作詞:岩佐東一郎、原曲:フランス民謡、文部省唱歌】として、四年生の音楽(昭和22年7月発行)に掲載されたのが初出です。

 

「♪ラリラリラリラ~」は日本だけ!フランス語の歌詞とは全然違う?

文字とペン

まず、岩佐東一郎作詞の日本語歌詞が、これです。

みんなで聞こう 楽しいオルゴールを ラリラリラリラ しらべはアマリリス

月の光 花園を 青く照らして ああ  夢をみている 花々の眠りよ

フランス土産 やさしいその音色は ラリラリラリラ しらべはアマリリス

そしてもともとのフランス語での歌詞は、

以下のようなもの。

( )の中は、直訳した日本語です。

Tu crois, o beau soleil, (なんて素晴らしい太陽なのだ)
Qu’a ton eclat rien n’est pareil (貴女の輝きに比類するものは無い)
En cet aimable temps (この芳しい雰囲気の中で)
Que tu fais le printemps. (貴女は、陽春をもたらしている)
Mais quoi ! tu palis (なんだって、君がしぼんでしまうのか)
Aupres d’Amaryllis (アマリリスの許で)

Oh ! que le ciel est gai (この上機嫌な天空の下)
Durant ce gentil mois de mai ! (この麗しい5月には)
Les roses vont fleurir, (バラは咲き)
Les lys s’epanouir. (ユリの花も笑む)
Mais que sont les lys (でも、ユリの花も顔無しさ)
Aupres d’Amaryllis ? (アマリリスの許ではね)

De ses nouvelles pleurs (日ごとに露を得て)
L’aube va ranimer les fleurs. (花々は、夜明けと共に生き返る)
Mais que fait leur beaute (でもそれらの美とて)
A mon coeur attriste (悲しみの僕の心を癒してくれない)
Quand des pleurs je lis (憂いを発見する時には)
Aux yeux d’Amaryllis ? (アマリリスの目の中に)

 

日本語歌詞とフランス語歌詞で、全然!雰囲気が違いますよね…

 

フランス語では、情熱的とも言える大人の愛、恋心を歌っている様子なのに、日本語は、子ども向けの童謡という感じですね。

 

歌詞の中の「調べはアマリリス」の意味は?

音符

日本語の歌詞を聞いて、

しらべはアマリリス」という歌詞に

疑問を持ちませんでしたか?

 

「しらべっていうのは、簡単に言えば“メロディー”のことでしょ?」「メロディーはアマリリス、って、なんのこっちゃ…」

 

というのが、私自身の最初の感想。

 

そして、なぜフランス語の歌詞と全然違う…?

というのもなところです。

 

さてこれを紐解いてみると、

なにぶん古い楽曲ですので、所説ありますが……

 

まず、フランス語の歌詞は、ルイ13世が書いたアマリリスという名の女性への愛の歌詞。

(マリー・ド・オートフォートという名前の女性なのですが、アマリリスと呼ばれていたとか、アマリリスと改名したとかなどと言われています)

 

その歌詞に当時の作曲家たちがそれぞれにメロディーをつけた。

 

その中でも、ヘンリー・ギースが作曲したメロディーがいちばん有名になり、日本にも知られるところとなった。

 

岩佐東一郎が書いた日本語の歌詞は、

“フランス土産のオルゴールで聞いたアマリリスというタイトルの楽曲”のことを歌っているのだ。

と思うと、しっくりくる気がしています。

 

みなさんはどう思いましたか?

 

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そういえば、アマリリスってどんな花?

赤いアマリリス

アマリリスの花言葉は、

「おしゃべり」「誇り」「輝くばかりの美しさ」

 

花が横向きに咲くので、まるでとなりの花とおしゃべりをしているように見えるというのが、花言葉「おしゃべり」の由来みたいですね。

 

原産国は南アメリカで、ヒッペアストラム属ヒガンバナ科の花。

ユリに似た形をしていて、見る人の目を惹き付けるような大輪の花を咲かせます。

 

赤色の大きな花の印象が強いですが、近年では赤だけでなく白やピンク、黄色や紫などたくさんの色のアマリリスが出ています。

 

また、花名の「アマリリス」は、

古代ローマの詩人・ウェルギリウスの

『牧歌』に登場する

美しい女羊飼いの少女・アマリリスの名前に由来します。

 

ルイ13世の愛した女性がアマリリスと呼ばれていたのは、ひょっとしたら、「輝くばかりの美しさ」という花言葉からつけられたニックネームだったのかな…

なんて、想像すると、楽しいですよね。

 

まとめ

  1. 懐かしい「アマリリス」のメロディーの動画。聞いて思い出してくださいね。
  2. 作詞・作曲は、かの有名なフランス国王「ルイ13世」という説も。
  3. 「♪ラリラリラリラ~」は日本だけ!元のフランス語の歌詞とは全然違う。
  4. 日本語の歌詞の中の「調べはアマリリス」は、なにを指している?
  5. 花の「アマリリス」はこんな花!

 

耳に残る軽やかなメロディーの「アマリリス」。

紐解いてみると、私たちの知っている可愛らしい「アマリリス」の音楽とは、ずいぶん違った背景があるようです。

なにぶん古くて、正確な情報が残っていないところもありますが……

そこを想像で補いながら口ずさんでみると、また違った「アマリリス」の表情が、見えてくるかもしれませんね。

 

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