わーい!9月は祝日が2回もあるぞー!やったー!
…と、カレンダーの赤字だけを見て、喜んでるかたも多いのではないでしょうか。
さて、その赤色で記された日のひとつ。
「秋分の日」って、どういう日か、知っていますか?
昼と夜がほぼ同じ長さになる日って習ったのは覚えてるけど…なんか、「お彼岸」と関係あるっぽいのは知ってるけど…
そんな人が、多いのではないでしょうか。
三十路、核家族、都会生まれ都会育ちな私は、まさにそうでした。
秋分の日って何なのか?
そしてせっかくなら、どんな過ごし方をするのがいいのかまで合わせて、まとめてみました。
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秋分の日って何?どうして祝日なの?
秋分の日は、「祖先を敬い、亡くなった人々をしのぶ」日として法律で制定されています。
秋分の日を真ん中にして、
前後3日間ずつ、合計7日間の期間が、「秋のお彼岸」です。
お彼岸は、ご先祖様の供養を行う期間のこと。
もともとの秋分の日というのは明治時代に、
秋季皇霊祭(しゅうきこうれいさい)
という歴代の天皇や皇后・皇親の霊を祭る儀式が行われるための祭日だったんです。
これが戦後の制度改革で、
現在の「秋分の日」という祝日になったんですね。
お墓参りに行って、身も心もスッキリしよう♪
お彼岸の真ん中の日にあたるご先祖様を敬う祝日だからこそ、やはり普段はなかなか行く機会がない
「お墓参り」をしておきたい日です。
お彼岸の期間に行けばOK
というのが習わしですが、お盆休みの時のように連休にはならないのがお彼岸。
唯一の祝日である秋分の日が、いちばん行きやすい気がしますね。
でもでも、8月のお盆に行ったばかりだしなぁ…と思ってしまうところですが、
このお彼岸の時期を境に気候が涼しくなっていき、冬を迎えるのが日本の四季。
寒い季節にお墓参りは行き辛く、
次回はヘタしたら春のお彼岸までお預け…なんてこともあるかも。
夏の暑さの和らぎ始めたこの時期に、
ご先祖様の眠るお墓をキレイにして手を合わせ、心身ともにスッキリと、涼やかになるのもいいかもしれません。
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「彼岸」と「此岸」ご先祖様と一番近づく日
仏教では、
ご先祖様のいる世界のことを「彼岸」我々が今生きているこの世界を「此岸(しがん)」といいます。
そして「彼岸」は西に「此岸」は東に位置するとされてます。
3月の春分の日と9月の秋分の日は、太陽が真東から昇り、真西に沈むので、
西の彼岸と東の此岸がもっとも通じやすい日だと考えられているんですね。
仏教における彼岸・此岸の話を掘り下げていくと、もっと深いお話しになってしまうのですが…
単純に「あの世とこの世が最も近づく日なのだ」
と思うと、普段は信仰心などあまりないけれども、なんとなく自分の生まれてきたルーツである親、祖父母、そのまたもっと昔のご先祖様…に
ちょっと手を合わせる良い機会だよなぁ、と思うのは、私だけでしょうか。
お供え物、「おはぎ」で邪気払い!
今や都会ではあまり見なくなった風習かもしれませんが、
「秋分の日」には「おはぎを食べる」って、知ってましたか?
恥ずかしながら三十路の私は、
祖母に話を聞くまで全く知りませんでした。
私の祖母が若かった頃、秋分の日には、
前日からモチ米を水に漬けあずきを炊き、朝から一家の女総出でたくさんのおはぎを作ったそう。
砂糖が高級品である時代ですから、
甘いおはぎを作るのは特別な日だけということももちろんありますが、
特に、小豆の赤い色が「魔除けの効果がある」とされ、
邪気を払ってくれる食べ物だと考えられていたんですね。
ご先祖様の供養として、普段よりちょっと特別に砂糖を使って甘くしたおはぎを供え、
また邪気払いにもなりますように、というのが、風習になったんでしょう。
祖母たちは朝から作ったたくさんのおはぎを、
隣近所の貧しくておはぎを作る余裕が無い家族のところへ、配ってまわったそうです。
「みんなで食べることが、良いこと。」と祖母は言います。
支えあい、助け合う精神や、誰もがご先祖様を敬う気持ちをもって過ごすこと。
小さなおはぎにギュッと、邪気を払うパワーが詰まっている気がしませんか?
清々しい秋分の日の過ごし方!大掃除でシメ
お墓もスッキリ、キレイにして手を合わせ、ご先祖様にお供えしたおはぎも食べて、なんだか運気が上がりそうな清々しい気分。
さて、そこでもうひとつ。
秋分の日の祝日の過ごし方…。
思い切って「大掃除」はいかがでしょう?
夏から秋へと季節の変わる節目の日でもあります。
涼しくなっていく日々に向けて、部屋やデスクもすっきりさせて、気持ちよく秋を迎えるのも良いかもしれません。
夏の間は、ちょっと動くだけでも汗だくになるからと細かい部分の掃除など、
敬遠していませんでしたか?
少々汚れ始めた場所も、この時期に一掃除しておくと、年末の大掃除が、ゆったりした気持ちで迎えられるかも。
まとめ
- お彼岸の中日にあたる秋分の日。祖先を敬い亡くなった人々をしのぶ日。
- 祝日である秋分の日、お墓参りに行って身も心もスッキリしよう
- ご先祖様のいる「彼岸」(あの世)と私たちが生きる「此岸」(此岸)が一番近づくのが秋分の日。
- 秋分の日には、お供え物のおはぎを食べて、邪気払い。
- 心身ともにスッキリしたら、大掃除でシメる秋分の日も悪くない。
どんどん核家族化が進んで、昔からある風習が薄れがちになっていく現代。
日々せわしなく生活していると、自分ひとりで今ココに立っているような気分になりがちですが…。
祖先がいて、祖父母がいて、両親がいたからこそ、私たちが生まれたっていうこと、どこかひとつ欠けても、私は存在しなかったのだ、ということ。
時にはふと、思い出して、感謝する日があってもいいと思います。
秋分の日、そんな、ちょうどいいキッカケかもしれませんね。
夏のうだるような暑さも、もうすぐ終わり!
スッキリした気持ちで、秋分の日を過ごして、秋をむかえてみましょう。
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