縁側

「縁の下の力持ち」という言葉。皆さん、きちんと意味を理解していますか?

ちゃんとした意味や由来をわかっていると、

ピッタリなシーンで誰かを称えるときに使える、素敵なことわざなんです。

今日は、「縁の下の力持ち」がまるわかり!

就職活動にも使える例文まで、一緒に見ていきましょうね。

 

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縁の下の力持ちの意味と使い方

筋肉

「縁の下の力持ち」は、

目立たないところで他人や周囲のために苦労をし支えること、またそのような人物

を指すことわざ。

「縁の下」っていうのは、普段、意識しないと人目に触れることはない場所です。

その縁の下で他人を支えるために一生懸命尽くす様子を指しているんですね。

 

決して目立つことはなく、縁側の下から家をしっかりと支える柱みたいに、人知れない努力をしている人のこと。

また、陰の存在でありながら「縁の下の力持ち」さんの存在なしでは成功や達成ができません。

そういう意味で、“有能で価値の高い人物”を指す言葉でもあります。

 

「縁の下の力持ち」を使ってみよう!

社長

気をつけるポイントは、

  • 表に立って活躍している人
  • 明らかに目立つ存在である人

には使わない

ということ。

 

注目を浴びない“縁の下”で支える力であり、「見えない力」「陰の存在」であることがポイントです。

使うなら、こんなシチュエーションですね。

このチームの全国大会出場は、縁の下の力持ちであるマネージャーが頑張ってくれたからこその結果だ。

このイベントは、ずっと裏方を引き受けてくれた縁の下の力持ちである彼のおかげで成功できた。

社内エンジニアの田中さんは、私たち営業部にとって縁の下の力持ちのような存在だ。

 

縁の下の力持ちを言い換えられる類語3つ

一緒に

「縁の下の力持ち」を別の言葉に言い換えたいときは、こんな言葉がありますよ。

「陰の立役者」 (かげのたてやくしゃ)

物事を達成するために裏で支えている人などを意味する語。目立つことはないが目的達成の上での重要な人物を意味する。

「陰の立役者」の「陰」は物事の外から見えない隠れた部分を表す言葉であり、「立役者」にはある方面で活躍する人という意味があります。

つまり 「陰の立役者」というのは、【見えない隠れた部分で活躍する人】というニュアンスになるのです。

「名脇役」 (めいわきやく)

映画・ドラマ・舞台などで、主役を引き立てながらも主役以上の存在感さえ感じさせる人。

指導者ではないが組織の円滑な運営になくてはならない人。

「内助之功」 (ないじょのこう)

妻が夫の外部での働きを支えること。表ではなく裏で人を支えること。

 

縁の下の力持ちにマッチする性格とは?

スポーツ

縁の下の力持ちという言葉って、実際にどんな人に使うとしっくりくるかと言うと…

地味だけど、それをやっていることですべてが上手く回るような作業をしてくれる人

ですね。

例えば、華々しい活躍をするスポーツ選手がいたら、

そのスポーツ選手の栄養管理をして、トレーニングの調整を行い、最高のパフォーマンスで本番に挑ませる…

そんなキメ細かい気遣いと地道な作業をできるマネージャーなどは、ズバリ縁の下の力持ちといえるでしょう。

 

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縁の下の力持ちの由来とは?

四天王寺

「縁の下の力持ち」の由来は、

大阪の四天王寺で現在も行われている「椽(えん)の下の舞」にある

と言われています。

そう実は、元々は「椽」という字が当てられていたのですが、後に「縁」という字になったそうですよ。

 

大阪にある四天王寺では、

4月22日(旧暦の2月22日)に「聖霊会(しょうりょうえ)」という聖徳太子の命日を偲ぶ法要が行われます。

聖霊会では舞楽が踊られるのですが、かつては完全非公開でひそかに行われていたんだそう。

そして、踊る場所も「椽の下」…軒先で踊っていたんですって。

聖徳太子の法要というからには非常に大切な儀式なハズなのに、人目に付かず、「椽の下」でこっそり行われる様子。

そこから、その踊りが「椽の下の舞」と呼ばれるようになったんです。

また、昔の日本の家屋には縁側という建物に張り出した板敷きの通路がありました。

その縁側の下が「縁の下」で、家全体を支えるスペースとなっていました。

「縁の下」は、人の目には付きにくいけれど、家全体を支える重要な役割があるんです。

 

そういった意味もあわせるようになって、

「椽」の代わりに「縁」という字が用いられるようになり、さらに、「縁の下」の持つ重要な役割から、「舞」ではなく「力持ち」という言葉が使われるようになった。

そして、現在のような意味のことわざに発展したというわけです。

現在でも「縁の下の舞」ということわざは使われていて、意味も「縁の下の力持ち」と全く同じなんですよ♪

 

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インタビュー

<履歴書編>

私は大学生活で野球部のマネージャーでした。

野球部員が野球に集中できるようにボールを磨きスコアを正確に記入し、脱水症状を起こさないようにドリンクの作成など、

地味ではありますが、部員にやチームにとって縁の下の力持ちの存在であるよう4年間コツコツと努力してきました。

私の性格は、表舞台にたつよりも裏方で努力し人を支えると事にやりがいを感じます。

まさに、縁の下の力持ちと呼ばれる立場にあたりますが、影の仕事をまっとうし自らが表に出ずとも、

表舞台にいる人が結果を出してくれることで、共感して喜びを分かち合えます。

学生時代のアルバイトでは、先輩たちが今どんな事を必要としているのかを考え準備を率先して行ってきました。

社会に出ても上司や先輩が何を望んでいるか、今の私に何ができるかを常に考え行動する事ができます。

私の強みは縁の下の力持ちなところです。

学生時代、文化祭の運営事務局としてステージイベントの裏方を行っていました。

裏方のスタッフには事前準備はもちろん、当日のトラブルにも臨機応変に対応をする力が必要です。

どんなハプニングにも各所と素早く連携を取り、イベントがスムーズに進むよう尽力しました。

この経験から、状況を把握し臨機応変な対応をする能力が身についたと考えています。

<面接編>

私は誰かをサポートすることにやりがいを感じる人間です。

アルバイトとして家庭教師に携わっていた際、勉強のやり方が分からない子ども達のために勉強方法を考え、楽しく効率のいい勉強ができるようにサポートを続けました。

その結果子ども達の成績も上がり、勉強を進んでするようになったとご両親からも良い評価をいただきました。

御社で就職した際には、自分の業務をこなすだけでなく周囲の社員のサポートもおこない、

縁の下の力持ちとして、仕事の業績を伸ばしていけるように努めたいと思います。

私の強みは目立たない所で他のスタッフの支援をおこなうのが得意なことです。

私はアルバイトをしていた際、食品関係の仕事に携わっていました。

主に内勤で上司の指示に従ってお客様に美味しい料理を提供できるよう、他のスタッフを支援していました。

その結果、店舗の売上も上がり良い評価を得られるようになりました。

御社に就職した際には、目立たない仕事にこそ真面目に取り組み、他の社員を支援していけるように努めたいと思っております。

私の長所は「縁の下の力持ち」として、役割をしっかりとこなせることです。

学生時代、私はハンドボール部のマネージャーとして部員たちを支えてきました。

練習中のサポートなどの部員に関わる行動はもちろん、部のPR活動として部員勧誘やブログの作成、イベントの発足や運営などもあわせておこないました。

部員からも「選手ではないが部に欠かせない存在」と評価を得ることができました。

業務でも、これまでの経験を活かして自分の役割をしっかりとこなし、表立って動く社員の補助をできるよう努めたいと思っています。

 

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