♪か~ら~す~♪なぜ鳴くの♪
という歌い出しの童謡がありますね。
さてみなさん、このあと、どんな歌詞が続きますか?(回答によって、年齢がバレるかも!)
♪カラスの勝手でしょ♪
と続けたかたは、ズバリわたしと同世代。
「カラスの勝手でしょ」というのは、
1980年代に流行った“替え歌”の歌詞なんです。
でも、この替え歌のインパクトが強すぎて、
本来の歌詞や、そもそもこの歌の題名などが「?」な人、けっこう多いのでは?
今日はこの歌について、ちゃんと思い出してみましょう!
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「勝手でしょ~」と歌ったのは、あのコメディアン!
この動画を聞いてもらうと、わかりますが…
ネ!そうです。この「カ~ラ~ス~、なぜ鳴くの~? カラスの勝手でしょ~」というのは、
日本を代表するコメディアン、
志村けんさんの大ヒットギャグ。
動画の中でも大きな歓声が沸いていたように、当時のこどもたちから、大絶賛のギャグだったのです。
ただしコレ、当時の親達やPTAなどには、歓迎されていませんでした。
「ちゃんとした歌詞を歌いなさい!」と注意された思い出のある人も多いのでは?
親世代から渋い顔をされるアニメやギャグというのは、いつの時代でもあるものですよね~。
正式な曲や名前も知っておこう!
正しい歌はコレ!あなたは覚えていますか?
この歌の正しい曲名は、『七つの子』といいます。
野口雨情が作詞、本居長世が作曲した童謡です。
本当の歌詞はコレだ!
童謡『七つの子』
からす なぜなくの からすはやまに
かわいいななつの こがあるからよ
かわいい かわいいと からすはなくの
かわいい かわいいと なくんだよ
やまのふるすへ いってみてごらん
まるいめをした いいこだよ
オトナになった今ならば、
親ガラスの心情をうたった素敵な歌詞だなぁ、と感じられますが、
こどもたちには、この意味を理解するのは少々難しいでしょうね…。
だからこそ、「カラスの勝手でしょ~♪」という強引なぐらいストレートな替え歌のほうが、
こどもたちの心にはストンと響いた、という背景も、あるかもしれませんよね。
いまだに解明しない、こんな作成秘話が…
この歌について長年、論争のタネとなっていることのひとつに、
“七つ”の謎、というのがあります。
“七つ”という言葉が、
- 「7羽」を指すのか?
- 「7歳」を指すのか?
ということが、いまだに明らかになっていないんですね。
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まずカラスの生態として、
一度に7羽ものヒナを産んで育てることはないのです。
では「7歳のカラス」の意味かというと…
猫や犬を飼ったことのある方なら、もうおわかりですよね。
そう、7年も生きたカラスは、
どう考えても「子」とは呼ばないのです。立派な大人のカラスですよ。
さてこの2つの解釈ですが、
今現在では、「7歳説」が少々有力なようです。
というのは、
「七つの子」は、野口雨情の息子が7歳のころに作った歌
という事実が、判明しているんですね。
つまり、作詞家自身の我が子に対する愛情を鳴くカラスに投影しているのでは?という見解。
これは、野口雨情さんの孫娘(モデルとなった7歳の息子の子供)による主張であるため、なかなかに説得力があるようです。
まとめ
- 「勝手でしょ~」という替え歌は、コメディアン志村けんのギャグがヒットしたもの。
- 正しい曲名は「七つの子」。野口雨情が作詞、本居長世が作曲した童謡である。
- 本来の歌詞は、山にいる子を想う親ガラスの心情をうたった内容。
- “七つ”という言葉が「7羽」を指すのか「7歳」を指すのかで、長年論争されている。
- 「七つの子」は、野口雨情の息子が7歳のころに作った歌なので、「7歳説」が少々有力。
現在30代の私はまさに、「カラスの勝手でしょ~」という歌詞しか出てこない世代です(笑)
30年ほど前、「ちゃんとした歌詞でうたいなさい!」と苦い顔をしていたオトナの気持ち…
こうしてちゃんと歌詞の意味を知ってみると、やっと理解できるものですネ。
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