「オトナになって初めて葬式にいったら、すごく緊張した…」「お焼香のやり方なんて知らないんだけど!?」
…な~んて、ちょっと焦った経験をお持ちの人は、少なくないはず。
みんな当たり前のようにやっているけど、
【お葬式でのお焼香のやり方】
なんて、正式に教わったことなんてな~い!ですよね…。
”とりあえず、なんとなく前の人と同じようにしておこう…”で、毎回やり過ごしていませんか?(笑)
今日はそんな、
お焼香の正しいやり方&マナーを紹介しちゃいますよ♪
スポンサーリンク
そもそも「お焼香」ってなに?
お焼香とは、死者や仏に対してお香を焚(た)いて拝むこと。
「仏壇やお墓の前で線香をあげる」という行為も、実は広い意味では『焼香』と言うんですよ。
ただし、一般的に“焼香”と言う時は、
のコトだと思ってOKです。
お焼香のやり方【参列者編】一連の流れをマスターせよ。
宗派によって焼香のやり方の細かい部分は変わるのですが、基本的な動作は同じです。
~お焼香の一連の流れ~
- 自分の順番が来たら席を立って(数珠は左手で持つ)焼香台の前まで移動する
- まずは遺族に一礼(さらに丁寧にする場合は、弔問客に向かっても一礼)
- そのあと焼香台のほうを向いて、遺影に向かって一礼
- 宗派ごとに定められた回数だけ【抹香をつまんで→香炉へくべる】
- 合掌して、もういちど遺影へ一礼
- 最後、遺族の方を向いて一礼して、自分の席へ戻る
コレが基本的なお焼香の流れです!
「文字だけだとイメージが湧かないよ〜」なんか、そんな声が聞こえた気がします…
ハイ、任せてください。
実際にどんな感じなのかバッチリわかる動画を用意したので【0:50〜1:55】をご覧くださいませ♪
これは、あくまで基本なので、会場ではアナタの前にやった参列者のマネをするのが一番だと思います。
そして気になるのがココかもしれませんね〜
- あまり自分の宗派に興味のない人
- 初めて通夜、告別式を経験する人
は「定められた回数って、何回?」と不安になったと思います。
でもご安心を。
お通夜や告別式が始まる前には、
と言うアナウンスやレクチャーをしてくれるケースが多いですよ。
聞き逃さないように要チェックですね。
【抹香をつまんで→香炉へくべる】をモット詳しく!宗派別の回数は?
私が初めて通夜に参加した時は、ココが気になって気になって本当に不安でした(笑)
前の方がやってる時って後ろ姿しか見えないし…なんとなくマネして乗り越えましたけどね〜
先ほどの動画の続きになりますが、【1:57〜2:20】をご覧下さい。
詳細はコチラにまとめました。
〜抹香を香炉にくべるまで〜
- 抹香を右手の親指・人差し指・中指の3本指でつまむ(取りすぎNG)
- 額に押しいただく=つまんだ抹香を額に近づける(5〜10センチくらい)※宗派によって回数が変わったり無い場合がある※
- 抹香を香炉にくべる=移し入れる
- 上記の流れを1回〜3回繰り返す(宗派によって変わる)
- 遺影に向かって合掌し一礼
どうだ!もう何も恐くないでしょ?
なによりも私自身がここまで知りたかったので、カナリ詳しく書きました。
この記事は自分のために書いたんです!切実
これからお通夜・告別式に参加する時は、自分の記事を読んで会場に向かいます(笑)
次は上記の4のところですね〜
額に押しいただく回数&くべる回数は宗派でバラバラなので、気になる方は参考にしてください。
<宗派別の焼香(くべる)回数>
-
- 真宗大谷派(東) →2回(抹香を額に押しいただかない)
- 浄土真宗本願寺派(西)→1回(抹香を額に押しいただかない)
- 浄土宗 →3回
- 日蓮宗 →3回
- 真言宗 →3回
- 融通念仏宗→3回
- 曹洞宗 →2回(1回目は額に押しいただき、2回目は押しいただかない)
- 天台宗 →決まりが無い
- 臨済宗 →決まりが無い
- 黄檗宗 →決まりが無い
う〜ん。それぞれ数字だったり、作法にこだわりがあるんでしょうねっ。
でも下の3つ…「決まりが無い」って逆にスゴイこだわりを感じられます!
次は、もしも自分の親族が亡くなった際に必要なお焼香の作法をまとめています。
イザという時に困らないためにも参考にッ
スポンサーリンク
お焼香のやり方【喪主・遺族編】流れも一礼もヒト味違う!
現代、若い世代の人なら特に、
「とりあえず、前の人のやり方を見ておいて、同じようにやればイイよね…」と思いますよね(笑)。
ハイ、慣れないうちは、それで大正解ですよ♪
た だ し、
喪主や遺族としてお焼香を行うとなると、そういうワケにもいきません。
特に喪主ともなると、
一番最初にお焼香を行う立場です。
基本的なやり方は、頭に入れておきましょうネ!
〜喪主のお焼香の流れ〜
- 弔問客に一礼し、そのあと親族に向かって一礼
- 祭壇(焼香台)前で遺影に向かって一礼し、合掌する
- 抹香香をつまみ、香炉に静かにくべる※宗派によって違うので事前に確認※
- 遺影へ合掌
- 一歩下がって僧侶へ一礼。そのあと弔問客に一礼して、席へ戻る
親族の場合も、コレと同じです!
最近では、葬儀の規模などによって、
「喪主以外は、後ろを向いての一礼は省いて結構ですよ」とアナウンスがあることも多いです。
基本は、喪主や遺族の立場としては、
- 弔問してくださったみなさんに、「ありがとう」と「お先に焼香します」の意味を込めて一礼
- 親族に向かって「お先に焼香しますね」の意味を込めて一礼
の、後方2方向に向かって頭を下げるのがいちばん丁寧、と覚えておきましょう。
お焼香の時はカバンや荷物はどうするのっ?
クロークなどが無い式場のときは、
お焼香の時にカバンや手荷物をどうすればいいのか悩みますね。
最近のお葬式では、焼香台の前に手荷物置き台が用意されていることが多いです。
コレがあるときは、カバンなどをその台へ置いてお焼香を行いましょう。
台が無い場合、小さい荷物なら、
- カバンの持ち手に左腕を通す
- 焼香台の横に置く
- 左脇に挟んでお焼香を済ませる
のがスマートですね。
大きな荷物を持っているような時は、座席に置いてお焼香へ向かうのがオススメです。
足元に荷物を置いて…
というのは、避けたほうが無難です。
お通夜だけ行ってお焼香する…ってアリかな?
【通夜のみに行ってお焼香をし、葬儀には参列しない人】は、リアルな現状とても多いです。
で?答えはっ
!!!全然アリ!!!
仕事を持つ人なら、昼間に行われる葬儀・告別式に行けないことも多いですよね。
しかし、「夜に行われる通夜なら駆け付けられる」ということはよくあるでしょう。
遺族としても、
と皆さん喜ばれるものです。
事情によっては、
「通夜の途中で抜け出さないといけない」ケースもあるでしょう。
さすがにコレは…
!コチラも問題なし!
もちろん、近しい親族など故人と直接関係している場合は、通夜が終わるまでいるのがベスト。
でも!そうでないなら、
【香典を渡して焼香をして失礼させていただく】ことはよくある事です。
「お焼香だけで帰るなんてマナー違反?」と悩む必要はないんですよ。
故人との最後のお別れに、たった数分のためだけにでも、時間をやりくりして駆けつけてくれた…
その気持ちが、遺族にとっても亡くなった故人にとっても、とても嬉しいモノです。
故人とさほど親しくない時は?
友達の家族が亡くなった…
会社関係者の親族が他界…
「故人とあまり親しくしていなかったんだけどなぁ」というケースの時って、ちょっと悩んじゃいますね。
こんなときは、基本的には告別式に出席するのが本来あるべき姿ですが、
仕事の都合などで昼の告別式に出席できない時は、通夜だけでも出席した方が、遺族にも気持ちが伝わりますよ。
故人にお焼香をさせてもらって、早めに退席するのがスマートです。
通夜の後の通夜ぶるまい(食事の席)に誘われることもありますが、軽く口をつける程度で、早めに切り上げるのが良しとされています。
「場所が遠い」「日時的に行けない」時の手段4つ!
弔意を伝えて、欠席をさせてもらうことも、けして悪い事ではありません。
弔意を伝える手段としては、以下のようなものがありますよ。
1<弔電(ちょうでん)を打つ>
弔電は、電報によってお悔やみの言葉を送るというもの。
NTTなど様々な会社で取り扱いがあります。
文字数や好きなデザイン、自分にあった申し込み方法(電話orインターネットなど)などで選んでOK。
2<香典を渡す>
現金書留を利用して香典を郵送しても良いですし、他の参列者に預けるというのもひとつの方法です。
3<供物(くもつ)・供花(きょうか)を送る>
供物として果物などの盛籠(もりかご)や、式場に飾る供花を送るのも良いでしょう。
供物も供花も、自分で用意して配送することもできますが、式場によっては【持ち込みお断り】などの規制があるケースも。
葬儀社に依頼して用意してもらうのがスムーズでしょう。
4<後日弔問に伺う>
やっぱり自分の足で出向いて故人にお別れを伝えたいならば、後日自宅へ弔問に伺うのも一つの方法。
その場合は、遺族は弔問客を迎える準備が必要になるので、必ず事前に遺族へ連絡を取ってから伺うように!
遺族の負担を考え、葬儀後3日以降~四十九日頃までに伺うのがベストです。
弔問時の3つのマナーとは!
*服装*
後日、お線香をあげるために弔問する場合は、喪服は不要です!平服で伺いましょう。
男性ならスーツ、女性はアンサンブルスーツなどが一般的ですね。
*挨拶*
「この度はご愁傷様です」「お悔やみ申し上げます」などの弔意を示す言葉と、
「何かお手伝いできることがあったら、言ってくださいね」など、遺族を気遣う言葉かけて、手短に弔意を伝えましょう。
*持ち物*
手土産は特に必要ありませんが、故人の供養のために、花や線香などの少額の供物を持参すると丁寧ですね。
香典は「御霊前」、四十九日以降は「御仏前」といった表書きで持参します。
まとめ
誰もが最初はドギマギしてしまう、【通夜・葬儀のしきたりやマナー】
習うより慣れろ!とは言いますが、葬儀に関してばかりは、そうもいかないものです。
訃報は突然にやってくるもの!
イザというとき、慌てずにすむように、きちんと予習しておく…というのも、オトナのたしなみの1つかもしれませんネ。
スポンサーリンク