『やけ食い』してしまうことはありませんか?
仕事のストレス、ツライ受験勉強、うまくいかない人間関係、ダイエットの反動、失恋……
こんな場面で、「あ~~~とにかく食べて食べて満腹になって満たされたい…!」
という欲望を感じたことのある女性は多いハズです。
なぜしたくなるの?どうやって止めたらいいの?
今日は、やけ食いの心理を知って【脱・やけ食い】に近づきましょう!
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「やけ食い」ってなんだろう…
イライラする、不安に駆られる、辛い、寂しい
そんなストレスを発散する方法は、人それぞれいろいろな方法がありますね。
運動やカラオケ、誰かとのおしゃべり…などでうまく解消できればいいのですが、中には、
- 衝動買いをする
- 酒におぼれる
- ギャンブルに依存する
- 物を壊す
- 壁を殴るなどして体を痛めつける
などの解消法をしてしまうケースもあります。
上記に挙げたものは程度の差こそありますが、どれも自分を傷つけたり自分を追い詰めようとする行為。
自分を傷つけることでイライラや不安から逃れようとしているのです。
そして人によっては、その自分を傷つける手段の1つが『やけ食い』なんですね。
食べているときって脳が幸せを感じるし、オナカいっぱいで幸せ~♪と満たされますよね。
やけ食いをすれば、表層的に欲求を満たすことができて、満たされない心の穴埋めをすることができるわけです。
ギャンブルなどに依存してしまうのも、コレと同じ心理が働いているから。
やけ食いは自傷行為の1歩手前の状態、心が出すSOSサインと心得て!
「やけ食い」をしてしまう心理と3つの仕組みとは?
【やけ食いの仕組み・その1】〜交感神経と副交感神経のバランスをとるため〜
イライラしてストレスがある状態=戦闘モード
戦闘モードでピリピリしたり、緊張状態が過剰に続くときは、交感神経が優位に働いています。
そうすると人間の身体は、「リラックスしなきゃ…!」と、副交感神経を働かせようとします。
そのとき、一番簡単な方法というのが、
胃をふくらませるコトなんですね。
お腹がいっぱいになると、リラックスして、まったりした気分になったり眠くなったりするでしょう?
あれは、消化するために副交感神経が優位になっているからなんですネ。
とっても簡単に言えばアナタの脳が、
「イライラしすぎて大変だ!どうしよう!」
「なにか食べてお腹がいっぱいになったらリラックスできるよね!?」「さあ、食べて!たくさん食べて!」
と、必死で指令を出しているイメージですかね。
人間の身体はこうして、交感神経と副交感神経のバランスを取っているというコト!
【やけ食いの仕組み・その2】〜ストレスと戦うホルモンの働き〜
やけ食いに走る理由のひとつに、
『コルチゾール』と呼ばれるストレスホルモンも関係しています。
脳がストレスを感じると、この「コルチゾール」が体の中に分泌されます。
コルチゾールは、ストレスと戦うために、脳へのエネルギー(ブドウ糖)を増やす働きがあるんです。
エネルギーと言えば、女性ならおなじみの「カロリー」ですよね~。
そう、そのエネルギーを確保するためには、
【食 べ る こ と】がゼッタイ必要。
つまり、やけ食いをしてしまう…という事に。
【やけ食いの仕組み・その3】〜乳児期の過ごし方で依存が発生することも〜
精神分析学で『口唇期』という時期があります。
口唇期とは、生後一歳半ぐらいまでの時期。つまり赤ちゃんのころですね。
この幼い時期に、母乳を飲むなどの行為によって“満たされる”ということを覚えるのですが、
この口唇期になんらかの理由によって、十分に欲求が満たされないと、大人になって、
- 飲むこと
- 喫煙
- 食べること
などへのこだわりが強く、
口からの満足に依存的になるケースがあるそうです。
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「やけ食い」による悪影響と引き起こす病気!
暴飲暴食は、体にいろんな悪影響を引き起こすことがあります。
様々な病気や健康障害の原因になりますが、とくに下記のような4つは要注意!
1.肥満
食べすぎによる悪影響と言えば、まず第一に「肥満」でしょう。
健康に悪いのはモチロン、女子にとっては美容の最大の敵とも言えますね。
肥満になれば体のいたるところが不調になり、色んな病気のリスクを抱えることに。
2.胃もたれ・胃痛
暴飲暴食は内臓にも負担を与えます。
特に、消化のメインである「胃」はダメージを受けやすい器官。
やけ食いで胃もたれや胃痛を引き起こすことになります。
内臓が弱っていき、胃潰瘍(いかいよう)や胃がんに発展する…なんていう最悪のケースも。
3.胸焼け
胃だけではなく、食道も同じようにダメージを受けます。
食道がダメージを受けると起きる症状が「胸焼け」
胸やけが悪化すると、慢性的な逆流性食道炎となり、食道がんの原因になることもありえます!
4.コレステロールや血糖値などの上昇
常に必要以上の栄養素を摂取してしまうのが、やけ食い。
生きていくために必要な脂質や糖分も、取りすぎてしまえばいろんな病気の原因となります。
高コレステロール・異常な血糖値の上昇…
これらが招くのは、
動脈硬化・脳卒中・糖尿病などの危険な病気たちです。
う~ん、こう並べると、結構コワイ!
胃もたれや胸焼け程度ですめば良いですが、最終的にはカナリ危険な病気を引き起こす可能性も。
「やけ食いぐらい…」と甘くみちゃダメってこと!
「男のやけ食い」ってあんまり聞かない…それはナゼ!?理由はコレっ
これは『味覚』と『嗅覚』について、男女差があることが理由みたい。
味覚や嗅覚は、女性の方が鋭いんですって!
女性の方が味覚から得られる情報が多い…つまり、食事に関する満足感も高いと言えます。
男性より女性の方が食事によって気持ちよくなりやすい。
よって、ストレスが解消されるというコト。
またもう1つ、【ストレスの感じ方】にも、男女で違いがあるそうです。
男性はストレスを「問題」として抱え込む性質を持つ人が多いんです。
男性の“ストレス発散”は、
- 根本の問題をキッチリ解決する
- 頭を空にして原因自体を忘れる
…というのが多いパターン。
一方、女性がストレスを感じた場合は、
別の楽しいことをして、代償行動でストレスを発散させるコトが多いんです!
男性と違って、女性はマルチタスクで生きる生物。
ストレスの原因を忘れることはなかなか難しく、多くの楽しいことを詰め込むことで薄れさせようとする…というワケ!
自分にあった「やけ食い対策」を見つけよう!
「やけ食いは身体に悪い…」「やけ食いしても、ストレスの原因がなくなるわけじゃない…」
そうは解っていても、やけ食いしたい衝動をムリヤリ抑えるのは、とても難しいですよね。
やけ食い対策には、心の準備も必要!
“食べてやる~!”となったとき、上手に自分をコントロールできる方法を、見つけていきましょう。
1.「量」より「内容」で心を満たす食事を心がける
やけ食いしちゃう時って、「とにかく食べたい!」「甘いモノならなんでもいい!」という感じで、
食べ物の内容をあまり考えずに食べてませんか?
「ああ、またやけ食いしちゃった…」と気付くのは、空腹感がパンパンに満たされたアト。
これでは、時すでに遅しです。
さてそこで!やけ食いしそうになった時は、
【食べる】という行為よりも、
【何を食べるのか】ということを深呼吸してゆっくり考えてみてください。
やけ食いのいちばんの原因はイライラや不安などのストレス。
逆に言えば、幸せな気分のときは、異常な食欲になることはなく、やけ食いせずに済むんです。
「やけ食いしたい…」と思ったら、
- いつもより奮発した食事をする
- 少しおしゃれをしてオシャレなカフェに入ってみる
などの、“心を満たす食事をする”のはオススメの方法ですよ!
安い大袋のお菓子を食べるのではなく、
こんなときこそ、デパ地下の高級チョコを味わって食べる…景色のキレイなテラス席のあるカフェでランチタイムにする…
こんな切り替えがうまくできれば、自然と食欲がおさまっていきそうですよね。
2.ひとりで食べずに「誰かと」食べる!
気心の知れた友達と楽しく食事をしたり、思いきり愚痴を聞いてもらう飲み会を開いたり…
ひとりで食べずに、楽しくスッキリするような食事タイムにするのも、やけ食いを防ぐ方法。
幸せな気持ちになることで自然と食欲が抑えられ、少しの量でもお腹いっぱいになりやすいですよ♪
3.ハーブティーや香りを使ってリラックスをする
ハーブティーの香りにはリラックス・リフレッシュ効果があり、
ストレスやイライラによるやけ食いを防止する効果が期待できます!
とくにオレンジ・グレープフルーツ・レモン・ベルガモットなどの柑橘系の爽やかな香りには、
リラックス・リフレッシュ効果がある上に食欲を抑制する効果もありますヨ。
外出先なら、精油をハンカチに染み込ませておいて、やけ食いしそうになったら香りを吸いこむのがオススメです。
香水や入浴剤など、身の周りに香りのアイテムを置いておくのもいいですね♪
まとめ
- やけ食いはストレス発散をするための自傷行為に近い状態、心が出すSOSサイン。
- 「やけ食い」をしてしまう理由は…
- 人間の身体が交感神経と副交感神経のバランスを取るための現象である
- 「コルチゾール」と呼ばれるストレスホルモンが多く分泌されるため
- 口唇期に欲求が満たされず、大人になってやけ食いに依存的になるケースがある
- 暴飲暴食は体にいろんな悪影響を引き起こすことがあるので注意。
- 「男のやけぐい」があまりないのは、味覚や嗅覚に男女差があることが理由。
- 自分にあった「やけ食い対策」を見つけておくとベター。
イヤ、わたしも他人事ではありません…。
やけ食いをすることで一瞬は幸せになりますが、その代償は確実に体に現れます。
胸やけしたり、消化しきれずにオナカを壊したり……体重が増えたり、ね。
それでいて、ストレスのモトの解消にはなっていないのだから、サンザン(涙)
今すぐストレスをなくすのは難しいけれど、
それを【暴食】で紛らわすのではなく、別の上手なストレス解消法に、切り替えていければベスト!
よ~~し、久しぶりに、一人オールカラオケでもしてこようかな♪♪
心体共に健康を目指すならコチラの記事を。
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