夏風邪で咳や鼻水が止まらないと、ほんっとにツライ!(イヤ、喉が痛いのも高熱も、ぜんぶツライんだけど…)
寝ようとするとセキこんで眠れないし、呼吸も苦しい…涙
痰(たん)が出続けてゼェゼェ&ガラガラ…
こうなると治るものも治らず、仕事にも支障がでるし、もうどうにもならないよ~!
そんな困った経験、ありませんか?
もしくは今ここに辿り着いたアナタ、まさしくいま、そんな長引くゴホゴホでお困りでは?
今日はそんな、夏風邪の咳がとまらない状態について、まとめています♪
- 咳・痰・鼻水…いまのアナタはどんな状態?
- 咳の症状と状態をチェック!
- 痰の症状と状態をチェック!
- 鼻水の症状と状態をチェック!
- アナタの症状、メインはどれ?
- 鼻水・喉の痛み・咳・痰
- 長引く理由は違う病気の可能性も
- 咳・痰・鼻水…長引く理由はコレかも?
ただの咳だと、甘く見ちゃいけないコトもあるので要注意!
さっそく見ていきましょう。
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咳・痰・鼻水…いまのアナタはどんな状態?
咳の症状と状態をチェック!
夏風邪の場合、咳は1週間ほどで治る事が多いです。
夏風邪の咳は夜になると悪化します。
コレ、体感したことがある人も多いのでは?
夜は、副交感神経が優位になります。
カンタンに言えば、身体が寝るためのリラックスモードになる、ということ。ですので、気管や気道も収縮して、空気の通り道が悪くなるんですね。
このために咳が悪化してしまう訳です。
また、布団に入って仰向けの姿勢になることで、鼻水が喉元に落ちて痰が気道を塞いでしまいます。
これも、咳が出やすい原因に。
咳が辛くて眠れなかったり、一週間以上続くような場合は、我慢しすぎずに内科や耳鼻科に診察してもらいましょう。
痰の症状と状態をチェック!
痰が出る症状は、3~7日間で治まる事がほとんどです。
この「痰」。みなさんよく悩みがちなのが、
「タンって、積極的に出したほうがいいの? 出さない方がイイの?」ということ。
これ正解は、「いっぱい出して!」です。
咳に痰が伴う場合は、咳も痰もどんどん出すことが大切です。
痰というのは、気管や気管支の粘膜から出た分泌液。
この中には、体内に入り込んだホコリや、ウイルスと戦った白血球の残骸が含まれています。
痰を唾液と混ぜて、身体の外に出すことで、気道を守ってくれている訳ですね。
痰をうまく体外に出しておかないと、
風邪の治りが遅くなったり、ウイルスが増殖して肺炎などを引き起こす原因にもなります。
薬で止めたり、無理に我慢したりするのはダメなんです。
もちろん、飲み込むのもNG!
なるべく吐きだすようにしましょう。
飲んでも強力な胃酸でだいたいの菌は殺されるので、問題ないことがほとんどですが、
気管に入ると危険ですし、吐き出すくせをつけておくほうが賢明です!
「痰(たん)は風邪の治りはじめ」ってホント?
「痰が出だしたら、風邪が治りかけのサイン」…なんて、聞いたことがありませんか?
確かに、治りかけている兆候にはあるんですが、痰の色や状態によって、少々違いがあることにご注意を!
- 粘り気の強い黄色→風邪をひきかけの兆候、感染したばかり…
- 咳をしたら痰が切れるくらいの軽度な粘り気の白色~淡黄色→風邪の真っ最中!
- 濃い緑色~黄色→風邪が落ち着いてきた証拠、完治に近い兆候♪
体は、この【痰】という異物を、咳をすることで一生懸命だそうとするんです。
ですから、ゴホゴホと咳をして、痰が出るのは、頑張って治そうとしている証!
「咳や痰が出れば風邪は治りかけ」というのは、こういうところからきているんですネ。
鼻水の症状と状態をチェック!
鼻水も、だいたい3~7日間で治るケースが多いですね。
夏風邪の鼻水は、透明に近い色のことがほとんどです。
色が黄色や緑であれば、別の病気が発症していて、症状が長引くこともありますので要注意。
そして、注意したいのは、
「鼻水はすすらず、キチンと出す!」ということ。
忙しいとき、外出しているときなど、ついつい鼻水をすすってしまいませんか?
コレ、実はすすればすするほど、せっかく体外へ出かかっているウイルスや細菌を、
再び体内へ入れしまうことになりかねないんですよ。
鼻はこまめにかんで、鼻水をしっかり体外へ出すことが、はやい夏風邪の完治へと繋がります。
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アナタの夏風邪の症状!メインはどれ?
「あ、なんかこの体調は……風邪かも?」と思ったら、症状をしっかり観察して!
引き始めなら、すぐに対処することで、悪化を防げるかもしれません。
①〜鼻水・鼻づまり・くしゃみがメイン〜
いわゆる【鼻風邪】、風邪の初期段階の状態。
読んで字のごとく「鼻だけ」風邪をひいている状態であり、喉の痛みや咳などは発症していない段階ですね。
鼻水が透明でサラサラであれば、まだ「鼻風邪」ですが、
これが黄色・ネバネバになってくると、鼻風邪状態から、「風邪」状態へと悪化していると言えます。
②〜鼻水+喉の違和感/喉が痛い〜
多くの場合このような症状が、本格的な風邪の引き始め。上気道炎、「風邪症候群」です。
鼻と喉がウイルスにやられて炎症が出ている状態です。
鼻水と喉の違和感(痛み)が主な症状で、咳が出ても軽いものですが、発熱、全身の倦怠感、食欲低下などを伴う場合があります。
ここまで進むと、自然に治るには数日必要となることが多いですね。
③〜喉の違和感や痛み+咳が出る〜
上気道炎だけで症状が治まらずに風邪が進行してウイルスが増殖してしまい、下気道の気管がやられてしまった状態。
気管の粘膜に起こる炎症が、咳の原因です。
気管の異物を排出するために咳が出ます。
④〜咳に加えて痰もでる〜
風邪のときの痰は黄色や黄緑などの色で、ドロッとしたものが多くなります。
この色は死滅したウイルスの残骸によってついた色。健康なときにも痰はでますが、ほとんど無色なんですよ。
痰が出ている時は、喉にまだ風邪のウイルスが潜んでいる証拠です。
痰は我慢せずに外へ出し、安静にすることを続けましょう。
あくまで、これは「こういうケースが多い」という一例です!
自己診断を過信しすぎず、体調が不安だなぁと思ったときには、病院を受診しましょう。
長引く場合は違う5つの病気の可能性アリ!?
「咳・痰・鼻水」…このような症状が長引く場合は、夏風邪ではない可能性もあります。
以下のような病気が原因である可能性もあるので、注意しましょう。
【夏型過敏性肺炎】
夏に増殖するタイプのカビが増える事で、ハウスダストアレルギーを伴う病気。
最初は咳・痰・鼻水を伴いますが、次第に症状が悪化して呼吸困難や高熱を伴います。
夏風邪と似ているのが特徴で、咳が数週間~1ヵ月ほど長引く事もあるので、掃除が大切です。
【マイコプラズマ肺炎】
夏風邪で免疫力が低下した時に発症しがちで、5~10歳の子供が発症する事が多い病気。
最初は風邪の熱から始まり、2~3日後に咳が現れます。
主に湿った咳・鼻水・発熱・喉の痛み・緑~黄色の痰を伴い、咳は1ヵ月以上長引く事も多いです。
【咳喘息(せきぜんそく)】
夏風邪で免疫力と気管が弱った時に咳喘息になりがちで、気管が炎症を起こす事で発症します。
激しい咳・鼻水・痰・喉の痛み・発熱を伴い、咳は1ヵ月以上長引く事も多いです。
乾いた咳であることがほとんどで、発熱や痰を伴うケースはあまりありません。
【蓄膿症(ちくのうしょう)】
蓄膿症も、夏風邪と症状が少し似ています。
鼻と頬の間にある空間が炎症を起こし、発症します。
黄色い膿のような鼻水・発熱・咳・痰・顔面の痛み・発熱を伴い、数ヶ月以上長引く事が多いです。
痰は黄色~緑色をしています。
【インフルエンザ】
冬だけでなく夏にも流行する事があるインフルエンザは、高熱を伴う点が夏風邪と似ています。
咳・痰・鼻水・筋肉痛・高熱・悪寒を伴い、咳は2週間以上長引くのが特徴で、痰は透明な色をしています
もしかして?と思ったら、すぐに内科や耳鼻咽喉科の受診を!
咳・痰・鼻水…長引く理由はコレかも?
「今年の夏風邪、シツコイよ~!咳・痰・鼻水がすごい長引いてるよ~」というあなた。
ひょっとしたら、その長引く原因を、
自分で作っている可能性があるかもしれません。
よくある、夏風邪を長引かせてしまう原因として、
- クーラー
- 風邪薬
- 下痢止め薬
があげられます。
クーラーが原因?
クーラーを使うと、室内の熱を取り除くのですが、空気中の水分も吸い込んでしまいます。
室内が空気が乾燥してしまい、それを吸い込むと、喉の粘膜は乾燥して傷付くんです!
その刺激で夏風邪の咳が悪化し、長引くケースが多いのです。
また、室内と屋外の【温度】と【湿度】の大きな差も、自律神経を乱す原因になります。
自律神経が乱れで免疫力が低下し、夏風邪がなかなか治らなくなってしまいます。
風邪薬や下痢止めが原因?
風邪薬は抗生物質で出来ていて、
夏風邪のウイルスには効果がありません。
夏風邪の症状を一時的には抑制してくれますが、これは逆に治りが遅くなるだけ!
通常なら3~7日で治るところが10~14日まで長引くと、ハッキリ医学的にも分かっています。
下痢止め薬も同じですね。
服用すると、糞便で排出されるはずのウイルスをお腹に留めることになり、風邪が長引く原因に。
夏風邪を素早くなおしたいなら…
以下の基本を守って、休養をとるのがイチバン!
- ゆっくり安静にして、低下した免疫力の回復をはかること。
- 栄養があって消化の良い食事をとったら、十分な睡眠をとりましょう。
- 脱水症状にならないよう、こまめに、冷やしすぎない水分を、十分に摂取すること。
- 室温は、エアコンなどをうまく使って、心地よいと感じる程度の温度を保ちましょう。
- →冷やしすぎも暑すぎも、回復の遅れにつながります。
じゃあ、薬は何を飲めばいい?葛根湯は効くかな?
真っ赤な顔でゲッホゲッホとセキをしながら葛根湯を買ってる姿を、薬局などで見かけます。
「体が熱い~」・「節々が痛い~」・「胃腸も不調で、食欲もないかも~」
こんな症状になっている場合、
葛根湯はベストな選択とは言えません!
それはナゼかと言いますと、
葛根湯は、『体を温めて発汗を促し、病邪を外に出しましょう!』いうコンセプトの漢方薬だからです。
「なんか、悪寒がしてゾクゾクする…これ、風邪をひく兆候かも?」というタイミングや、
「冷え気味で肩が重い、肩こりが辛い」という方にはとってもオススメです。
ただし、
- 感染から時間が経ち、咳や鼻水といった具体的な症状が現れている
- もともと汗をかきやい体質である
- 熱っぽさの強いカゼである
という場合には、あまり効果的ではないと考えられています。
こういう時、薬局やドラッグストアの薬剤師や登録販売者は、購入される方の症状をヒアリングして、適切なお薬をオススメしてくれます!
自分の症状を相談し、適切な薬を教えてもらいましょう。
夏風邪で特に咳が気になる場合なら、風邪の総合薬だけでなく、
【咳を止めに特化した薬】を飲むことを、私はオススメします。
というのも、咳って凄〜くエネルギーを使うでしょう!?
私なんか、風邪をひくたび、咳のし過ぎで脇腹が筋肉痛に…(泣)
この咳、ある程度は止めてやらないと、せっかく摂ったエネルギーがなくなってしまいます。
咳に体力を奪われて、なかなか夏風邪が治らない……という長引く原因に。
家で安静にしていれば、すぐに治りそうか?
市販薬を活用すれば最短で元気になれそうか?
体調ときちんと向き合い、それらが難しそうなときは、迷わずに病院を受診することも、
大 切 で す よ。
まとめ
- 夏風邪の咳は、一週間ほどで治る事が多い。受診するなら内科や耳鼻科へ。
- 痰は、3~7日間で治る事がほとんど。透明であれば軽い夏風邪のことが多い。
- 鼻水も、だいたい3~7日間で治るケースが多い。夏風邪の鼻水は、透明に近い色のことがほとんど。
- 症状の多くは、鼻水→喉→咳…と進行するので、よく観察して対処を。
- 長引く場合は、夏風邪ではない可能性もあるので注意。
- 夏風邪を長引かせてしまう原因のクーラー・風邪薬・下痢止め薬に注意!
夏風邪、というと、あんまり深刻じゃないような気がしてしまい、少々無理をしてしまいがち。
でも、暑くてバテてるこの時期だからこそ、弱った身体に休養も必要なんですよ。
安静にして症状が改善されれば良いですが、ヒドくならないうちに病院で診察してもらうことも大事!
今日のまとめが、参考になれば幸いです。
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