自分の健康状態を詳しく知ることができる、人間ドック。
しかし正直なところ、
お値段がリーズナブルではないこともあって、気になるのはその【受診頻度はどれくらいがよいのか】というトコロ…。
「前回の人間ドックで異常なかったし~」といっても、これから先も異常なしの状態が続く保障はありません。
前回発見されなかった小さな異常が、たった半年・数年でグンと大きくなる可能性だってあります。
人間ドックは定期的に受けることが大切。
今日は、そんな気になる
- 年齢に合わせた人間ドックの受診頻度はどれくらい?
- 年齢や健康状態に合わせたオススメのオプション項目は?
をまとめました。
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人間ドックは何歳から受診がベスト?
多くの医師が推奨するのは、
です。
40代はズバリ【老化が始まる年齢】
自分で感じるだけでも、体力の衰え、老眼が出てきた…など、確実に老化が始まる年代です。
これを目処に、身体をしっかりチェックする習慣をつけるのがベストということですね。
これが50歳以上となると、
“高血圧”や“脂質異常症”など、すでに病気を持っている人が多いもの。
この年代になると正直、健診よりも治療が必要となってくるのです。
あなたの上司や同僚、お父さんを見ていて心あたりがある人も多いのでは…?
人間ドックは健康状態を確認して、
「このままだともうすぐ病気になるぞ!」と示唆するもの。
こう考えても、40代から受けるのが適切というのは、頷けますネ。
「早ければ早いほどいい」も一理あり
早期発見や将来的なリスクの低減を目的とするなら、40代からと言わず、早くから受けるのがなおベター。
40代からは、異常の早期発見のためにも毎年の受診が理想的ですが、
実際に身体の機能が衰え始める30代も、毎年ではなくても受診したいものです。
基本の検査では何がわかる?
人間ドックの【基本検査】は、以下のようなものです。
<血液検査>
貧血、脂質異常症、糖尿病、肝臓、腎臓の異常といった病気に関することが分かる。
<尿検査>
尿タンパクを調べて腎機能の低下がないか、尿糖を調べて糖尿病、甲状腺機能亢進症の兆候がないかを調べる。
<呼吸器検査>
胸部X線撮影で肺を中心とした器官に異常がないかを検査する。
<腹部超音波検査>
エコー検査で、肝臓、すい臓、腎臓、脾臓に異常がないか、胆のうに胆石がないかを確認する
<上部消化管内視鏡検査>
いわゆる胃カメラ。口または鼻から内視鏡を挿入し、食道、胃、十二指腸の内腔を観察する
これらに【オプション検査】をプラスして、健康かどうかを万全に調べておきたいですね。
次項からは、年代別のオススメオプションを紹介していきましょう。
20代の受診頻度とおすすめオプション♪
20代ではガンや生活習慣病の発症率は低め。
とくに心配な症状などがないならば!
人間ドックよりも、市区町村や会社などで行われる『健康診断』を1年に1回受けるのがオススメです。
20代の人にオススメの検査は、
最近は若い女性の子宮がんが増えています。
私の周りでも、30代で治療をしている人がチラホラ…。
子宮がん検診は<視診>と<細胞診>のみで、被曝リスクもなく早期発見をすれば治る可能性が高い!
2年に1度は受診しておくと安心です。
加えて、血縁者に乳がんの人が多くて心配という人は、2年に1度<乳がん検診>もプラスしておくとなおベスト。
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30代の受診頻度とおすすめオプションは?
30代でも20代と同じく、
会社や市区町村の健康診断を1年に1回必ず受診しておきましょう。
30代からは、
- 胃がん
- 大腸がん
- 子宮がん
- 乳がん
などのリスクが高くなってきます。
- 普段から胃の調子がよくない
- 血縁者に大腸がんの人が多い
- 自身がヘビースモーカーである
…などに心当たりがある人は、
<胃がん・大腸がん>の検査を受けておくと安心。
40代の受診頻度とおすすめオプションは!
体の不調がおこりやすくなる40代からは、
1年に1回の頻度で『人間ドック』の受診がオススメです。
40代の方が、人間ドックにぜひ加えたいオプション検査は、
- 子宮がん
- 乳がん
これらはマスト!
その他にも、
- 喫煙者は肺がん
- 胃がん
- 大腸がん
などもぜひ加えておきたいです。
50代の受診頻度と厳守オプション!
50代以上でも、1年に1回の受診を続けていきましょう。
50代は男女共に受けるべき検査が増えますよ。
必ず受けておきたい検査は、
- 乳がん
- 子宮がん
- 胃がん
- 肺がん(喫煙者)
- 大腸がん
また、
- 前立腺がん(PSA検査)
- 非喫煙者でも、肺がん
も加えておければベストでしょう。
男女ともに、胃がんと大腸がんのリスクが急激に高まってくるので、しっかり検査をしておきたいですね。
60代以降の受診頻度と超必須オプション!!
60代はガン発病リスクがピークと!また、様々な疾患にかかりやすい年代です。
年に1度の人間ドックをかかさず続けていきましょう。
ぜひ受けておきたい検査は…
- 胃がん
- 大腸がん
- 肺がん(喫煙者・非喫煙者)
- 乳がん
- 子宮がん
- 骨粗鬆症(女性)
加えて、
- 脳ドック
- 前立腺がん(男性)
- 骨粗鬆症(男性)
これらも検査項目に加えておきたいですね。
<脳ドック>に関しては、男女ともにぜひ受けてほしい検査です。
脳卒中のリスクが高くなる、高血圧・糖尿病・高脂血症などの症状がある人は、ぜひ検討を!
健康状態や体質を把握してオプションを選ぼう!
特定の病気が気になる人!
心当たりのある人いますよね~!?
たとえば・・・
- 喫煙をする人
- お酒をよく飲む人
- 高血圧や糖尿病などの持病がある人
- がん家系の人
これらに当てはまる人は、疾患別の<専門ドック>を受診したり<オプション>を追加するのがオススメです。
〜喫煙をする人〜
喫煙習慣がある方は、
を受けるべし。
長年プカプカタバコをすっていても全然問題のない人もいますが……そうでない人もいるのが現実です。
一度、<肺ドック>を受けておくと安心です。
また肺ドックを受けることで、肺年齢も出るので喫煙を控えたりする目安にもなりますよ。
〜お酒をよく飲む人〜
お酒をよく飲む人は、
を受けておきたいですね。
アルコールは、発がん性物質を体内に取り込みやすくする作用アリ。エストロゲン代謝への影響や免疫抑制などの影響もあります。
そのため飲酒の習慣がある人は…
- アルコールの通り道である口腔・咽頭・食道のがん
- アルコールを分解する肝臓がん
- エストロゲンに関連する乳がん
これらのリスクが高まるとされています。
〜高血圧や糖尿病などの持病がある人〜
高血圧や糖尿病などの持病があると、
- 脳梗塞
- 脳出血
のリスクが高くなります。
該当する人は、
を定期的に受けておくと安心ですね。
〜がん家系の人〜
血縁者にガンにかかった人が複数いるという人は、遺伝性のガンである可能性があります。
をオプションでつけておくと安心です。
1〜2年に1回は検査するようにしておきたいですね。
まとめ
気分だけはいつまでも若いつもりでいても、必ず衰えていくのが身体。
自分の健康は自分でしか守れません。
定期的なメンテナンスと考えて、1年に1度の人間ドックを習慣づけていきたいですね。
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