♪あかりをつけましょぼんぼりに~
♪お花をあげましょ桃の花~
ひな祭りの頃になると街中で流れたり、幼稚園や小学校で歌われる定番ソング
誰もが一度は耳にしたことがある童謡ですね。
実はこの曲には、
ちょっぴり深い意味があったり、あまり知られていない都市伝説もあるのです!
今回はひな祭りの曲にまつわる謎について調査しました。
それではご一緒にみていきましょう!
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正しい曲名はコレ!作詞・作曲者も覚えよう♪
この”ひな祭りの歌”の正式な曲名は、
「うれしいひな祭り」1935年に作られた曲です。
作詞はサトウハチロー氏
作曲は河村光陽氏となっています。
動画で歌と歌詞をおさらい♪
動画を聞きながら照らし合わせてみて下さいね。
歌詞はこちらです♪
童謡『うれしいひな祭り』
(1)あかりをつけましょ ぼんぼりに
お花をあげましょ桃の花
五人ばやしの 笛太鼓
今日は楽しい ひな祭り
(2)お内裏様(だいりさま)と お雛様
二人ならんで すまし顔
お嫁にいらした ねえさまに
よく似た官女(かんじょ)の白い顔
(3)金のびょうぶに うつる灯(ひ)を
かすかにゆする 春の風
すこし白酒(しろざけ)めされたか
赤いお顔の右大臣(うだいじん)
(4)着物をきかえて 帯しめて
今日はわたしも はれ姿
春のやよいの このよき日
なにより嬉しい ひな祭り
一通り聞いていただいたところで本題に参りましょうか!
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実は、歌詞が間違っていた…!?
「お内裏様=男雛(おびな)」と覚えている人が結構多いのですが、
実はコレ、間違い!
“お内裏様”というのは、
男雛と女雛(めびな)をあわせた総称のこと。
つまり、お内裏様と言ったら、男雛だけを指しているわけじゃないんです。
となると…、2番の歌詞のこの部分。
二人ならんですまし顔♪
が間違っていることがわかります。
お内裏様とお雛様が並んだら、男雛が1体と女雛が2体並ぶことに。
「2人」じゃなくて「3人」になってしまいますね…。
また、3番の歌詞ではこんな間違いも。
赤いお顔の右大臣♪
お雛様をよーく見ると、
「ヒゲを生やしてる“左大臣”のほうが赤い顔だけど」と思いませんか?
そう、本当は、
赤い顔に白ヒゲのほうが「左大臣」
色白の若いほうが「右大臣」
つまり『赤い顔をしてる』のは、右大臣ではなくて左大臣なんですね・・・
この2つの間違いが浸透してしまったことから、
作詞家のサトウハチロー氏は、
この曲をあまり好きでなかったと言われています(苦笑)。
歌詞に込められた、少し切ないエピソード
♪お嫁にいらした姉さまに よく似た官女の白い顔♪
「官女」とは、宮中に仕える“女官”のこと。
この部分の歌詞に
「せっかくお姉さんを例えるなら、女雛に似ていると言えばいいのに…」
と首を傾げた人もいるかもしれません。
実はこの曲、作詞者サトウハチロー氏の
実のお姉さんへのレクイエムという説があります。
彼のお姉さんは18歳という若さで結核を患い亡くなっています。
いなくなったお姉さんへの恋しさ、切なさを込めて、あえてお雛様ではなく、白い肌の官女を、
「お姉さんと似ている」と表現したのかと思うと、切ない歌にも聞こえてきますね。
「うれしいひな祭り」という曲名には
少し不似合いな、落ち着いた曲調であることも納得できます。
この歌はメキシコでも有名だった!?
何も言わずに聞いてみましょう♪
私ごとですが、最初に聞いた時は吹きましたね!
BGM代りに続きをどうぞ〜
「うれしいひな祭り」は、れっきとした日本の童謡。
…ところが!
アメリカやメキシコの人たちに「うれしいひな祭り」のメロディーを聞かせると、
「ずいぶん前に流行った、メキシコの歌だ!」と答える人がいるのです!
実はこの曲、1960年代に、
「ロス・パンチョス」というメキシコの音楽グループが「悲しきみなしご」というタイトルでカバーしているんです。
ただ、日本の童謡という表記がないまま曲が有名になってしまったので、
「元は日本の歌」ということを知らない人も多いそう。
ちょっぴり残念ではありますが、
日本の童謡が海外へ行き、ヒットした…?というのは、とても喜ばしいことですね。
懐かしい~!ひなまつりの替え歌たち
ひな祭りの歌の替え歌は、
地方によっていろいろなバージョンが歌われているみたいです!
代表的な替え歌を、ちょっぴり紹介しましょう(笑)
替え歌その1
あかりをつけましょ 爆弾に ドカンと一発 ハゲ頭
五人囃子は 死んじゃった 今日は悲しい お葬式
替え歌その2
あかりをつけましょ 爆弾に どかんと一発 ハゲ頭
五人囃子の ヒゲ太鼓 今日は楽しい ヒゲ祭り
替え歌その3
あかりをつけましょ 爆弾に お花をあげましょ 毒の花
五人囃子が 殺されて 今日は悲しい お葬式
替え歌その4
あかりをつけたら 消えちゃった お花をあげたら 枯れちゃった
五人囃子が 死んじゃった 今日は悲しい お葬式
小さい頃に、口ずさんだ記憶がよみがえりますね~!
どうしてなのか、爆弾などで五人囃子が犠牲になるケースが多いみたいです(笑)。
「オマエの地域はどうだった?」なんて、
替え歌披露をしてみれば、みんなで楽しめますネ。
まとめ
- 曲名は「うれしいひなまつり」
- 作詞はサトウハチロー 氏、作曲は河村光陽氏
- 2か所、歌詞の意味が間違っている部分がある
- 歌詞が作られた背景には、作詞者の姉の死への悲しみがあった
- メキシコでもカバーされてヒット曲となった
- 多くの替え歌が歌い継がれている
曲が作られた背景を知ってみると、いつもと少し違った聞き方ができそうですね。
今年は久しぶりに声に出して、「うれしいひなまつり」を歌ってみるのもいいかもしれません。
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