比較-1

社会人になって苦戦することの一つが目上の人に対する言葉の使い方。

尊敬語謙譲語丁寧語の使い分けです。

 

なんとなく学生時代に勉強したものの、ほとんど違いが判らない・・・

私も新人の頃、上司とのやり取りでその言葉遣いは良くない、

そのメール文章では取引先に恥ずかしいといった指導をよくいただきました(苦笑)

 

バイト先ではあまり言葉の注意を受けたことはなかったので一から勉強しましたよ。

 

社会人になりたての人に私と同じ間違いを犯してほしくないので、

これら3つの言葉の違いや使うときの注意点についてまとめてみました!

新人だけでなく、もう社会人として働いている人にも頭の整理と思ってみてください♪

 

スポンサーリンク


3つの言葉の定義とは?

本棚

まずは言葉の定義について整理してみましょう。

尊敬語

動作・存在の主体を高め、その人に話し手が敬意を表すもの。

謙譲語

動作(存在)の主体を低め、動作の客体または聞き手に話し手が敬意を表すもの。

丁寧語

動作・存在を、話し手が聞き手に敬意を表して言ったり、上品に言ったりするもの。

 

これだけでは「??」ですよね(笑)

簡単にまとめると・・・

  • 尊敬語は「相手をたてる」
  • 謙譲語は「自分をさげることで相手をたてる」
  • 丁寧語は「相手を問わず」

このように使います。

 

3つの言葉の使い分け

定義は難しいですが、簡単なまとめを参考にしてもらえるとイメージしやすいですよね!!

ここではそれぞれの言葉の使い方について例文を使って説明していきます。

「尊敬語」の使い方

比較-3

尊敬語は相手側に内容を話すときに使います。

 

言葉の頭に「お」や「ご」をつけ、

語尾に「します」「する」「いたす」「いただく」をつけます。

例文

  • 「お伝えします」
  • 「ご連絡いたします」
  • 「お話しいただく」
「謙譲語」の使い方

比較-2

謙譲語は自分側の内容を話すときに使います。

 

言葉の頭に「お」や「ご」をつけ、

語尾に「れる」「られる」「になる」「なさる」をつけます。

例文

  • 「お電話される」
  • 「ご出席なさる」
  • 「ご意見をくださる」
「丁寧語」の使い方

比較

相手を選ばず丁寧に内容を伝えたいときに使います。

ビジネス場面だけでなく、敬語として日常的に使います。

 

言葉の頭に「お」や「ご」をつけ、

語尾に「です」「ます」「ございます」をつけます。

例文

  • 「ありがとうございます」
  • 「ご意見」「お話し」

 

スポンサーリンク


3つの言葉のマナーと注意点

人差し指

基本的なマナーとして、

常に相手に対して丁寧な言葉を使う場面で用いられる言葉です。

 

特に気を付けたい注意点は

自分を立てない」・「二重敬語」の2点です!!

「自分を立てない」について

危険

相手に対して使う敬語であるため、

自分を立てる表現はNGになります。

 

間違えやすい例文を紹介しておきます。

NG「私がこちらにいらっしゃるまでお待ちください」

OK「私がこちらに来るまでお待ちください」

 

→いらっしゃるを自分に使うのはNGです。

 

もう一つだけ間違えやすい例文です。

NG「来週母のところに伺う予定です」

OK「来週母のところに行く予定です」

 

→「伺う」という言葉が「向かう先」を立てる働きを持っているので、

自分側の「母」を立てることになるためNGです。

 

「二重敬語」には気おつけよう!

重要

一つの文に2つの敬語を合わせてしまうことを

二重敬語といいます。

 

間違えやすい例文その1

NG「お帰りになられる」

OK「お帰りになる」・「帰られる」

 

「お」と「なられる」が2重となっているためNGということになります。

 

間違えやすい例文その2

NG「お立ちになられる」

OK「お立ちになる」・「立たれる」

 

「お」と「なられる」が2重となっているためNGということになります。

 

間違えやすい例文その3

NG「伺わせていただきます」

OK「伺います」

 

「伺わせて」と「いただきます」が2重となっているためNGということになります。

*日常用語の早見表*

おまけに3つの言葉が見やすいように早見表を作ってみたので、気になったときに参考にしてみてください。

 

尊敬語

謙譲語

丁寧語

買う

お求めになる

買わせていただく

買います

食べる

召しあがる

いただく、頂戴する

食べます

聞く

お聞きになる

拝聴する

聞きます

会う

お会いになる

お目にかかる

会います

見る

ご覧になる

拝見する

見ます

知る

お知りになる

承知する

知っています

思う

お思いになる

存じ上げる、拝察する

思います

いる

いらっしゃる

おる

います

座る

お掛けになる

お座りする

座ります

考える

お考えになる

拝察する

考えます

伝える

お伝えになる

申し伝える

伝えます

わかる

ご理解いただく

承知する

わかりました

読む

お読みになる

拝読する

読みます

まとめ
  1. 尊敬語は相手側に対して伝えるときに使う言葉
  2. 謙譲語は自分の言動を相手に伝えるときに使う言葉
  3. 丁寧語は一般的に敬語を使うときに使う言葉

最後に少ないですが、まとめ表を作ってみました。

もっとたくさんの言葉があると思いますが、まずは自分の普段使う言葉を整理してみるだけでうまく使えるようになります!!

相手に好印象を持ってもらえるよう参考にしてみてください。

 

こちらの記事も社会人必見!

了解しました・承知しましたの違いは?敬語がデキると好印象!

あなたも間違ってる?「なるほど」の正しい意味と目上に対する使い方!

「モノ・もの・物」の違いは何なの?3つの正しい使い分けとは!?

 

スポンサーリンク