「夏の花」「南国の花」と言われれば、
いちばんに思い浮かべる、ハイビスカス
ハワイの州花ともなっていて、
旅行者に記念としてハイビスカスのレイを渡す習慣も有名ですね。
南国を強くイメージさせる花であり、
またそのキャッチーな咲き姿も手伝ってか、アロハシャツなどの夏の衣類や、
雑貨デザインのモチーフにも多用され、よく見かけます。
そんなハイビスカスの「花言葉」みなさん知っていますか?
「原産地」はどこ?「どんな種類」があるの?などなど……
今日は、ハイビスカスの「ヘェー!」な豆知識を、花屋スタッフの筆者がお伝えします♪
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ハイビスカスの花言葉は、その美しさに由来する。
ハイビスカス全般の花言葉は、
「繊細な美」・「新しい恋」
毎日次々と美しく新しい花を咲かせる、ハイビスカスにぴったりな花言葉です。
また花の色ごとに、違う花言葉があります♪
- 赤→「常に新しい美」「勇敢」
- 白→ 「艶美」(つやび)
- ピンク色→「華やか」
黄色やオレンジ等その他の色については、特にそれぞれの花言葉はないようです。
「ハイビスカス」その名前の由来は“女神”
ハイビスカスという名前は、
エジプトの女神 「Hibis」(ヒビス)に由来します。
美しく大きな花が、まるで女神のようだ、というところからきているのでしょうね。
そこで、ギリシア語で「似る」という意味の
「isko」(イスコ)と合わせられ、
「hibiscus」(ハイビスカス)
と呼ばれるようになったようです。
日本でも、昔から 沖縄に自生していて、
- 「仏桑華(ブッソウゲ)」
- 「仏桑花」
- 「赤花」
などと呼ばれていました。
しかし、ハワイ州の「州花」となった1923年以降
日本でもハイビスカスと呼ぶことが多くなったようですね。
「熱帯アジア原産」、とくに「インド洋諸島原産」説が有力なハイビスカスですが、
「中国南部原産」説も根強くあり、英名では
- 「China rose」(チャイナローズ)
- 「Chinese hibiscus」(チャイニーズハイビスカス)
と呼ばれています。
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ハイビスカスが誕生花になっている日は…。
ハイビスカス全般が誕生花になっているのは、
- 7月14日
- 8月1日
- 8月10日
- 8月12日
- 8月18日
- 8月21日
などなど……
次は色別の誕生花です♪
<赤色のハイビスカス>
赤は4つの誕生花になってます。
- 7月11日
- 7月23日
- 8月25日
- 11月10日
<白色のハイビスカスは8月31日の誕生花>
<ピンク色のハイビスカスは9月22日の誕生花>
ハイビスカスってどんな花?咲くのはやっぱり「夏」?
ハイビスカスの開花時期は、5~10月頃まで。
南国の花のイメージから、“暑さに強い花“と思われがちですが……
実は、30度を超えるような酷暑には弱く、
真夏の暑い季節は花が咲かなくなることもよくあります。
最盛期は7月頃と9~10月頃と考えると良いでしょう。
咲いてから比較的長い間楽しむことができますが、
1輪の花の寿命は1日だけ!
しぼんだハイビスカスは、人の手でどんどん摘むようにしましょう。
きちんと摘むことで、次に咲こうとしているつぼみに、栄養が行き届くようになります。
毎日次々と新しい花が咲くので、
常に開花しているように見えるのが魅力的ですね。
品種が豊富なハイビスカス!あなたの知っているのはどれ?
ハイビスカスと呼ばれるフヨウ属には、250種類以上の原種が存在します。
市場に出すために改良されたハイビスカスはとてもたくさんあり、登録されている園芸品種は1万種近くあるようです。
その中でも、ハイビスカスの品種は大きく3つに分類されます。
<オールドタイプ>
日本ではいちばん多い種類。
後述するハワイアンタイプの元になったものです。
他の種類に比べて花が小さく葉はギザギザ。
よく育ち、花もたくさんつきます。
色は赤・ピンク・黄色・クリーム色などシンプルなものが多いですね。
模様があったり、いろんな色が混ざったりしていないので派手さはないですが、
スッキリとした花が魅力。
上向きに花を咲かせるものが多いです。
<ハワイアンタイプ>
ハイビスカスの園芸品種の中で最も多いのが、
このハワイアンタイプ!
観賞用に品種改良されただけあって、
花は大輪で、枝も太く、
豪華で色彩豊かで見栄えがとても良いものです。
花びら一枚一枚が大きく幅広なので、咲いたハイビスカスは丸に近い形に見えます。
暑さにやや弱いところが難点。
<コーラルタイプ>
風鈴仏桑花(ふうりんぶっそうげ)をベースに改良された品種。
花の色は赤系が多く、
細くて垂れた枝の先に、たくさんの小さな花が咲きます。
けなげな雰囲気や、小さく愛らしい雰囲気のハイビスカスですね。
暑さに強く丈夫なので、
育て易さが魅力で親しまれています。
国が違えばイロイロ変わる!ハイビスカス豆知識。
日本の沖縄では、自生しているハイビスカスを多く見ることができます。
沖縄の南部では「後生花」(ごしょうか)と呼ばれて、
亡くなった人の後生の幸福を願い、墓地にハイビスカスを植える習慣があるそうです。
ハワイでは州花にも指定されているハイビスカス。
ハワイでメジャーな“フラダンス”でも、よく髪飾りとして用いられていますよね。
このハイビスカスの髪飾りを刺すときには、
「未婚者は右に、既婚者は左につける」と決まっているのです。
結婚指輪などと同じイメージですね!
インドやジャワなどの国では、
靴墨(靴クリーム)の色を良くするためにハイビスカスを利用しています。
そのために、ハイビスカスには
「Shoe flower(靴の花)」という別名があるんですよ。
ハイビスカスのこんな使い方、あんな使い方イロイロ。
ハイビスカスは、カリウムなどを含むハーブとしても有名で、
ハイビスカスティーなど、
観賞用以外には食用として栽培されているんですよ。
また、香りが良いため、香水の原料にも用いられます。
その他にも、繊維としてハイビスカスから糸を作ったりなど、いろいろと用途の広い植物なんです。
日本では沖縄県や南の地域で自生していますが、室内の日当たりの良い場所で管理をするようにすれば
東京だって大阪でだって、育てることが可能!
お気に入りの鉢に入れたりして育てれば、素敵な室内のインテリアになる花ですよ♪
まとめ
- ハイビスカスってこんな花……実は「真夏の花」じゃないのです
- 「ハイビスカス」という名前は、エジプトの女神に由来している!?
- ハイビスカスが誕生花になっている月日をご紹介♪
- 「美しさ」を伝える、ハイビスカスの「花言葉」
- ハイビスカスは品種がたくさん!大きく分けると3タイプに判れます
- 国によってイロイロある、ハイビスカスの豆知識
- 食用にも?香水にも?ハイビスカスにはいろんな用途があるのです
意外とみんなが知らない一面をもっているハイビスカス。
ハイビスカスの花言葉、「繊細な美」「常に新しい美」のように、
その艶やかな色彩と豊かな効能を楽しむ豆知識も、ちょっと覚えておいても損はないですヨ。
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