長引く夏の風邪。冬に引く風邪と、症状はそんなに変わらないんですが、
特徴として、下痢になりやすいのが厄介なところでしょうか。
痛むオナカをさすりながら、このページへ辿り着いた方もいらっしゃるのでは……
「いつまで続くんだよぉ…」と、ちょっと心配になっちゃう夏風邪の下痢。
今日は、
- 下痢や腹痛、嘔吐が続く原因は?
- 夏風邪の下痢はいつまで続く?冬の風邪との違いは?
- 下痢止めは飲んでイイの?
- 水分補給がキモ!
- ゴハンは食べていい?注意点は?
- 食事以外の対処法
- 治らない!危険な病気の可能性も
という項目をまとめてみました。
その不安な下痢の全貌、チェックしてくださいね。
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下痢や腹痛、嘔吐が続く原因は?
夏風邪の原因は、冬の風邪と同じくウイルスです。
夏は、エアコンを効かせた部屋で過ごしたり、冷たいものを食べたり飲んだりしますよね。
そのせいで意外と多くの人が、「暑い~!」と言いながらも、体は冷えてしまっているのが実情。
身体が冷え、疲れがたまり、体力や免疫力がが落ちてしまっているんです。
そんな弱った体のところへ、風邪の原因となる、
- アデノウイルス(あらゆる風邪の原因となる、一般的なウイルス)
- エンテロウイルス(腸管で増え、手足口病やヘルパンギーナなどを引き起こすウイルス)
などがオナカに住み着き、腸で繁殖してしまいます。
そうすると、それを追い出そうとするために下痢が起こる、というワケ。
つまり、予防法としては、
体力を落とさないよう、エアコンの温度や食べるモノに気を付けること!
「おなかを冷やしちゃダメ!」って、お母さんに言われたでしょう?
あれはまさしく、夏風邪をひかないための先人の知恵なんです。
夏風邪の下痢はいつまで続く?冬の風邪との違いは?
夏風邪の下痢ならば、冷たい飲食物を控え、体を冷やさないようにして過ごせば、
他の症状と一緒に、長くても1週間以内にはおさまると考えて大丈夫。
年齢によっても、ウイルスに対する免疫力が違いますが、
- 子供ならば約5日〜7日
- 成人 ならば約2~3日
程度の期間で、おさまるケースが多いですね。
そもそも、夏風邪って「冬に引く風邪とどう違うんだろう」と思うでしょう?
根本的な違いは、【夏風邪と冬風邪はウイルスの種類が異なる】ということ。
夏風邪のウイルスは高温多湿の環境を好みます。
それに対して冬風邪の原因となるウィルスは、低温で乾燥している環境を好むんです。
普通の風邪ならば、温度を上げて湿気を高くすることが、予防や治すための対策として知られますね。
夏風邪の場合は、その逆!
温度を下げて、乾燥させることが大切、という事。
下痢止めは飲んでイイの?
お腹を壊すと、とりあえず!と飲んでしまいがちなのが、下痢止めですよね。
とにかくこの状況から1秒でも早く解放されたい~!、という気持ちは痛いほどわかるのですが、
夏風邪の時には、飲んではいけません!
夏風邪の基本的なメカニズムとして、ウイルスを体の外に出そうとして起こるのが下痢です。
外出中で緊急の時など、一時的に飲むのはしょうがないのですが、
薬で一時的に症状が緩和しても、夏風邪の根本的な治療にはなっていないんです。
ウイルスの排出を無理にとめることで、風邪が長引く結果になることもありますから、要注意。
もちろん、我慢が辛いほどの症状ときは、消化器内科や内科をすみやかに受診しましょう!
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水分補給がキモ!
夏風邪の下痢でコワイのは、脱水症状が起きやすいコト!
寝ているだけでも汗をかきますし、下痢をすればドンドン水分が出て行ってしまいますからね。
こまめに、冷やしすぎない水分を十分に摂取することが大切です。
水分を効率よくとれるスポーツドリンクや、経口補水液などを利用すれば、速やかに失った水分を補うことができるので、なお良いです。
脱水をしっかり予防することも、夏風邪の対処で大事なことですよ!
下痢を早く治す方法はコチラの記事で詳しく!
夏風邪の下痢が治らない時の4つの治し方が予想外!最終手段は!?
ゴハンは食べていい?注意点は?
下痢の時は、おなかに優しい消化の良いものをとるようにしましょう。
冷たい飲み物や食べ物は避けて、おかゆや野菜スープなど、栄養があって、かつ消化しやすいものがオススメ。
〜注意点その1〜
体調が悪いときに食べがちなのが、温かいうどん。
でも実は、うどんというのは小麦粉から出来ているため、意外と消化が悪いんです。
けして体に悪くはありませんが、大量に食べるのは気を付けて。
〜注意点その2〜
「オナカのウイルスをじゃんじゃん出すために、ヨーグルトをタップリ食べればいいんじゃないかな?」
と、思ったりしませんか?
(まさしく私が、胃腸炎で下痢のときに考えたことがあるのですが…)
それ、ちょっと待って!
夏風邪の下痢は、たしかに出し切るのが正しい対処法なのですが、
ヨーグルトというのは腸の働きを活性化すると同時に、タンパク質が胃腸に負担をかけるんです。
オナカが弱っているときは、あまり多く摂取しないのが正解ですね。
食事以外の対処法
基本的にはなによりも、家でゆっくり安静にして、低下した免疫力の回復をはかること!
栄養があって消化の良い食事をとったら、十分な睡眠をとりましょう。
室温は、エアコンなどをうまく使って、心地よいと感じる程度の温度を保つようにしてくださいね。
冷やしすぎてもダメですし、暑くても体力を奪われますので、回復の遅れにつながります。
熱がなければ、さっと入浴するのもGood!
リフレッシュして気分がスッキリするので、 効 果 的 ですよ。
治らない!危険な病気の可能性も!?
「風邪にしては長いな…もうずっと、下痢が治まらない…」
1週間を超えても下痢の症状が続く場合は、夏風邪の他の原因も考えられます。
夏バテでたまった疲れや睡眠不足、崩れた食生活などで、体調を崩しやすい季節です。
可能性としては、以下のような病気も考えられるので、要注意。
【過敏性腸炎症候群】
大腸の運動や分泌機能の異常で起こる病気の総称です。下痢や便秘、腹痛、ガス過多による下腹部の張りなどが起こります。ストレスで症状が悪化する、心身症でもあります。
【潰瘍性腸炎】
大腸に潰瘍ができて炎症が起きる病気で、腹痛に加えて下痢をしたり便に血が混じるようになっていきます。難病でもありますので、早めの受診を。
【ポリープ】
大腸の粘膜の一部がいぼ状に盛り上がったもの。血便などの症状があらわれます。放っておくと、がんになることがありますので注意が必要です。
長引く下痢に不安なときは、内科や消化器内科をはやめに受診するようにしましょう。
まとめ
- 下痢の原因はウイルス。体を冷やして体力や免疫力が落ちてしまっているのでかかりやすい。
- 他の症状と一緒に、長くても1週間以内にはおさまるケースが多い。
- 下痢止めは飲んではいけない。
- 脱水症状が起きやすいので、こまめに水分を摂取することが大切。
- 下痢の時は、温かくておなかに優しい、消化のいいものをとるようにしましょう
- 食事以外の対処法は、家でゆっくり安静にして、低下した免疫力の回復をはかること!
- 1週間を超えても下痢の症状が続く場合は、すみやかに内科や消化器内科を受診しよう。
夏だからといって、エアコンガンガン、ジュースをグビグビ、夜中にアイス……
そんな生活をせず、栄養のある食事と充分な睡眠に気を付けるのが、なによりの予防ですね。
いままさしく、夏風邪を引いているアナタ!
とにかく、温かいものを食べ、体を冷やさずに安静にしてくださいね。
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