初めてのアルバイトで誰もが難関と言えるのが、レジでの会計業務かもしれません。
とくに「札勘定」(さつかんじょう)と呼ばれる、お札の数え方。
これが、最初はだれもがシドロモドロになるもの……。
銀行員のようにスピーディにかっこよく~とイメージするものの、現実はそうはいきませんよね(笑)
どんなに良いお店で接客が丁寧でも、
お金のやり取りで不信感を抱かれたら台無し。
お店での最後の顔となる【レジ】というのは、とっても重要な仕事です。
今日はそんな、一日も早くレジをマスターしたいあなたへ!
お札の数え方や持ち方、金銭授受で気をつけるべきポイントなどを、動画も交えて紹介していきますネ♪
コンビニのバイト経験がある私のリアルな意見も参考にッ。いつか必ず共感する場面に遭遇するはずですよ。
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お札の数え方2つ!〜まずは「札勘定」をマスターしよう〜
とにもかくにも、お札をスムーズに数えることができなくてはレジは勤まりません。
お札の数え方は、よくレジなどで見る「縦読み」と、銀行などで見かける「横読み」があります。
両方チェックしていきましょう!
縦読み(縦勘とも言う)をマスターしよう
【縦読み(縦勘)の数え方】
- お札を縦に持って、左手の中指と薬指の間に挟む
- 札束の上へ反らせて、右上のあたりを人差し指と親指で軽く挟む
- 左手→親指でお札を押さえておく
- 右手→親指と人差し指で挟んでいるお札を親指を使って下にずらし、パッと親指をはじきあげてお札を離す
- 3と4の動作を、お札がなくなるまで繰り返す
右手の親指でズルっとお札を斜め下方向へずらし、その親指をはじくようにあげると、お札が手から離れていきますよ。
お札の後ろにある“人差し指”を土台にする感じですね。
プロっぽく♪最後のお札を「パチン!」と音を鳴らす方法
- お札の後ろにある右手の人差し指の、指先(爪あたり)の上に中指を乗せる
- 人差し指を押さえるようにして中指をすべらせ、お札をたたくように弾いて音を出す
指パッチンを、お札の後ろで人差し指と中指でするイメージをしてみてくださいネ。
人差し指を軸に中指をずらして、勢いよくお札を叩いて「パチン!」と音をならしているんです。
コツを掴んだら意外と簡単なんですよ~まぁ実際にやってる人は少ないですけどね(笑)
持つ手の向きを変えても大丈夫!縦読みの「横持ちバージョン」
お札の短辺じゃなく、長辺を持つ「横持ち」でも縦読みはできますヨ。
基本は「縦読み」と一緒!
持つ場所が変わるだけなんですね〜。
- お札を横に持って長辺を、左手の中指と薬指の間に挟む
- 札束を上へ反らせて、右上のあたりを右手人差し指と親指で軽く挟む
- 右手の親指の腹で下に一枚ずつずらして数える
コツは「右の親指だけを動かして、他の指は固定させる」こと♪
横読み(横勘とも言う)をマスターしよう
銀行員とかがやってるお札を扇型にするヤツ。あれ、カッコイイですよね~!
あれは、「横読み」「横勘」などと呼ばれる、お札の枚数が多い時などに使う数え方なんです。
動画で見てみましょう!
指の使い方や、お札を広げる時のコツから、ひとつずつトライして覚えてみましょう!
この説明はどれも右利き用です。
左利きの人は持ち手を左右反対にしてトライしてみてくださいね。
うん、これコンビニでは99%必要ないです。(切実)デキるにこしたことはないですが!
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みんなどうしてる?お釣りの気になる6つのコトに回答します!
1〜お釣りを渡す時のお札の上下や顔の向きは?〜
これは、お客様に正面を向けて返すのが良いでしょう。
決まりがあるわけではありませんが、スーパーや百貨店などのマニュアルでも、そのようにしているところが多いです。
「お札を逆向きで返した方が、お客様が受け取った紙幣を財布に入れやすいのでは?」という説もあります。
が、全てのお客さんがそう捉えてくれるとは限らないので、やはり正面から返す方が無難ですね。
財布にしまう段階のことよりも、受け渡しのときの向きに気を付けるべきと言えるでしょう。
もちろん、人や場所が変われば習慣も変わりますので、所属する店や上司に従うのがイチバンですよ!
2〜お札何枚以上から数えるべき?〜
これも決まりはありませんが、
お札を渡すときは、1、2枚であっても数えるクセをつけておいたほうが良いですね。
四方を触って重なっていないか確認する習慣が身についていれば、違算などを起こすミスはグッと減るでしょう。
これは凄く迷うところ!私は2枚から数えてますね。
3〜数え方(言い方)に正解は?〜
会計時の店員さんのセリフで、よく問題としてとりあげられるのが
これ、2つともNGな言葉です!
例えば、800円の商品を買ったお客様が、1000円札でお会計をするシーン…
まずは、「〜なります」のダメな例から。
- ◎「3点で、800円でございます!」
- ◎「ハイ、800円頂戴します!」
「800円になります」なんて言うぐらいなら「800円です」とシンプルに言うほうがマシですよ。
でも「〇〇円になります」って言っちゃう時あります(爆)まッ、お客さんは気にしてないですけどネ。
次に「〜から」のNG例です。
正解はコレだ!
おそらく、「1000円から~」というのは、
「1000円(お預かりした中)から、(代金の800円を)頂戴します」の略として、
こんなに世間に広まったのかな…?と思いますが、それにしたってさすがに略しすぎです!
この2つをなくすだけでも、かなり正しい言葉遣いになると思いますよ。
4〜お客様に見えやすいように数えた方がいいのかな?〜
これは、YES!
お札の釣銭を返すときは、お客様から見えるように枚数をチェックをするのがイイですね。
お客様にも一緒に、間違いがないかを確認してもらうのがベストというコト♪
「ご確認お願いします」とひとこと伝えて、カウントしましょう。
お客さんの納得する感じが表情や雰囲気に出ますよ。
5〜スポンジなどの“指を湿らせるもの”が無い場合は…?〜
レジ仕事をしてお札を触ったりビニール袋を触ったりが続くと、どうしても指がカサカサになりますよね。
海綿・スポンジ、指サックなどが使用できればいいですが、無い場合や、お店の方針で使えないこともあります。
ハンドクリーム等で対応できれば一番ですが、それでもお札を数えるのが困難なときは、
「縦読み」ではなく、
扇形に広げて数える「横読み」がオススメ。
指を湿らせなくても、お札が数えやすいですよ!
6〜お金の預かりからお釣りを渡すまでの一連の流れとセリフを知りたい!〜
この動画がとってもわかりやすいですよ♪
この動画なら、1000円の会計で10000円札を出された場合ですね。
「10000円お預かりいたします」
(レジより、9000円を数えながら出す)
(手元で一度揃え、まずは自分だけで9000円があることを札勘定する)
「では、9000円のお返しでございます。一緒にご確認お願いいたします。」
(お客様の前で札勘定をはじめる)
「5千、6千、7千、8千、9千円 ↑ のお返しでございます、お確かめくださいませ。ありがとうございました。」
※小銭がある時は↑に「残り〇〇円」を追加※
このようにできたら、チェックも完璧で、とてもスムーズな流れですね!
ぜひ、これを会得しましょう♪
ぶっちゃけた話、ここまでキッチリした言葉遣いを使ってる人はそうそういません!
丁寧(真面目)だけど、フレンドリー感がない(面白くない)ですよね?
数ヶ月すれば解ると思いますが、最低限の対応さえしていれば全然オッケーです(笑)
常連さんと仲良くなれば、ゆるい感じでも問題ないですね。(多少のミスも許されます)
楽しそうに仕事してれば自然とお客さんから話しかけて来ますから!
「今日の天気は〇〇だね」「〇〇君、今日は何時まで仕事なの?」「君、歳はいくつなの?」「君、カッコいいねorカワイイね」などなど…こう来たら、仲良くなれるチャンス到来!
レジ会計係の心得!注意点3つをマスターしよう
お札と小銭は触って確認せよ!
お客様がお金を出したら、
必ず触ってチェックする習慣をつけましょう。
手渡しの時は、直接お金に触れるので大丈夫なんですが、気をつけたいのはキャッシュトレイなどにお金を置いてもらうタイプのお店の場合。
トレイを引き寄せて、目視のみで確認……お金に一切触れない店員さんが、ときどきいます。
コレ、絶対ダメ〜!!!
お札や硬貨が重なっていたら、レジのお金が合わなくなっちゃうぞ!?
客側としても「アレ?さっきのお金、多く出してなかったか…?」なんて、いらぬ不安感や不信感が残ることも。
お互いの安心のためにも、しっかり触って確認しておくのが吉!
これは超絶やりますね。
間違えるのは店員側だけじゃないですからね!お客さんだって間違える可能性はある!人間だもの!
そのミスを見つけられなかった私たちが悪いと感じざるを得ません。
だ か ら 触って確認するのが大切。
片手での横柄な釣銭渡しはクレーム対象になるぞ!
金銭の授受でたまに気になるのが、“片手での現金の受け渡し”。
これ、店員側で慣れてる人に多いようです。
でもお客側からは、やられるとかなり気になるんですよね~!
クレームが入ることもありますよ。
クレームをしたことは無いですが、あれメッチャ腹たつ!そいつの事、一瞬でキライになれるもん(笑)
だから自分が店員側の時はゼッタイ両手で渡します。
お金は、必ず両手で!と意識すると、ガチガチに硬い接客態度になってしまいがち。
【片手を添えて丁寧に】と意識した方が無理なくできるかもしれませんね。
大事なのは安心感。お客様と一緒に確認を!
お金を返すときというのは、とても神経をつかうべき大事なポイント。
どんなに忙しい時でも、
お札を重ねて、そのまま返す…なんてことがないよう徹底しましょう。
レジから出すときに枚数を数えたから大丈夫!揃えてそのままお客さんへ~という店員さん、
意外といますが、ダメダメ!
「これ…枚数あってるの?」と無用な警戒心を抱かれてしまいますよ。
「後ろも並んでるし、ココで数え直すのもな…」と、とりあえず受け取って去ったものの、
なんとなく嫌な気持ちが残りがちなんです。
お互いに気持ちよく授受をするためにも、お客様と一緒にチェックすることを忘れずに!
まとめ
- お札の数え方は、よくレジで見る「縦読み」と、銀行などで見る「横読み」がある
- お釣りを渡す時、お札はお客様に返す(すぐ見える)方に正面を向けて返すのが良い
- お札を渡すときは、1枚であっても数えるクセをつけておく
- 「~から」「なります」は言わずに、ちゃんとした言葉遣いの接客をしよう
- 釣銭はお客様に見えやすいようにカウントし、一緒に間違いがないかを確認してもらう
- 海綿やスポンジがないときは、扇形にひろげて数える「横読み」が数えやすい
- レジ会計係の注意点3つ
- お札と小銭は触って確認すること
- 片手での横柄な釣銭渡しをしないこと
- お客様と一緒に釣銭の確認をすること
さあ、ここまで習得できれば、あなたも立派なレジマスター!
お札を数えるのも、コツがつかめればどんどん早く手が動かせるようになりますよ〜
レジでのやりとりは、仕事のなかでもとっても重要な業務。
お金のミスは許されませんし、お店の締めくくりの顔として正しくしっかりとした接客をしたいですね。
基礎がしっかりと覚えて、早く正確に会計ができるよう、どんどん練習を積み重ねていきましょう♪
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