女の子が産まれたから雛人形を買ったけど、「何をどこに飾るのかわからない」とか、
久しぶりにいざ飾ろうとすると、
「あれっ?どういう配置なんだっけ?」とスッカリ忘れてしまっている人も思います。
今回は雛人形の飾り方についてご紹介します。
簡単なのでお子さんと一緒に飾ってみましょう!
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雛人形の飾り方〜大人も子供も簡単に〜
<三段飾り編>
一段目
親王と親王妃・屏風・ぼんぼり・三宝
二段目
三人官女・高杯(たかつき)
三段目
御道具(御駕籠(おかご)・重箱・御所車)
<五段飾り編>
一段目:親王と親王妃・三宝・ぼんぼり・屏風
二段目:三段飾りの二段目と同様
三段目:五人囃子
左から太鼓・大鼓(おおかわ)・小鼓(こかわ)・笛・謡(うたい)
四段目:随身(ずいしん)と仕丁(しちょう)
随身とは、通称右大臣と左大臣と呼ばれる人形のことで、右大臣は人や家を守る役割の若者。
一方で左大臣は文武両道の老人。
五段目:御道具・橘・桜
<七段飾り編>
一段目:親王と親王妃・三宝・ぼんぼり・屏風
二段目:三人官女・高杯
三段目:五人囃子
(太鼓・大鼓・小鼓・笛・謡い)
四段目:随身(並べ方は5段飾りと同様)
右大臣と左大臣の間に御膳(おぜん)、菱台(ひしだい)を並べる
五段目:仕丁(並べ方は5段飾りと同様)
左端に「橘」、右端に「桜」を並べる
六段目:御道具
左から箪笥(たんす)・鋏箱(はさみばこ)・長持(ながもち)・鏡台(きょうだい)・針箱(はりばこ)・火鉢(ひばち)・茶道具(ちゃどうぐ)
七段目:残りの御道具
左から御駕籠(おかご)・重箱(じゅうばこ)・御所車(ごしょぐるま)
これを見れば、雛人形を飾る為の不安材料が解消されますよ!
最近は住宅事情により、一段のみの雛人形を飾る家庭が多いですよね。
一段の雛人形は、親王飾りや平飾りと呼ばれるようです。
飾り方は、屏風を背に両側にぼんぼり、
左側に橘、右側に桜、中央にお内裏様とお雛様を置いてくださいね。
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付属の道具にもそれぞれ意味がある!
お内裏様とお雛様はどこに飾るのかわかりますが、
その他の物ってどこに何を置くのわかりませんでした(汗)。
小さい頃は、母親が飾るのを手伝っていただけだったので母親が言う通りに並べていましたが、
1人でも飾り付けができるよう調べてきたので、道具についても紹介していきますね。
桜橘(さくらたちばな)
桜橘は、京都御所の「左近の桜」「右近の橘」を模したもの。
菱餅(ひしもち)
菱餅の緑は草萌える大地・白は雪の純白・ピンクは桃の花を表し、三月の早春の景色を象徴している。
緋毛氈 (ひもうせん)
七段飾りの敷物に使う毛氈(もうせん)の緋色は生命力を意味し、風水などでも幸運・金運を呼ぶ色とされている。
御道具
お雛道具はお雛様の嫁入り道具。
お雛様のモデルとされている平安時代の貴族のお嫁入り道具が、御道具として飾られる。
地域によってお内裏様とお雛様の配置が違う?
調べるまでは、お内裏様は左でしょう!と勝手に思い込んでいたのでいたのですが、
地方によっては下記のように飾るのが一般的なようです。
- 関西では男雛を左
- 関東では男雛を右
もともとは、偉い人は南に向いて座り、日の出の方角である東側である左側が上座とされていたことから、
お内裏様が左側と位置付けられていたようです。
ですが、“左遷”は優れるという意味とは反対の意味であったり、
「右にならうや右の方が優れている」という風潮が高まりました。
そんな風潮が高まる中、お内裏様を右に飾るようになった決定的な出来事がありました。
それは昭和天皇が即位された時です!
国際儀礼(プロトコール)では、昭和天皇即位の礼で
- 天皇陛下が右側
- 皇后さまが左側
に並ばれました。
この事から関東のひな人形業界では、
左側に飾っていたお内裏様を右側に飾るようになったようです。
結局、お内裏様とお雛様はどっちに置いても正解なようです。
ご結婚されて、それぞれの家の風習があればその風習に従うのが一番だと思うので、
旦那さまのご実家に聞いてみてはいかがでしょうか。
手際よく飾るための6つのコツ
人形の飾り方だったり、雛人形の段数が多かったら、手際良い飾り方を事前に知りたいですよね。
今回は飾り方のコツをご紹介します。
1.上から飾りはじめる
段数が多ければ多いほど、上から飾りましょう。
下から飾ってしまうと、上の段のものを飾る際、せっかく飾った下の段のものを片づける等、2度手間になる。
2.親王の冠の付け方
冠は頭の適切な位置にのせ、押さえながら顎紐を結ぶ。
紐は耳の前に来るようにしてください。
この時、顔を汚してしまう事があるので、やわらかい紙や布でおさえたりすると良い。
最後に纓(エイ)を冠のうしろの穴に差す。
3.雛人形のお姫様の扇
雛人形のお姫様の扇は大きいので顔が隠れてしまいがちです。
腕が下がらない場合、両手を広げるようにして扇を下に落とすとよい。
手は手首を中心にクルクル回るので、扇の角度を手を回して調節。
4.雪洞(ぼんぼり)
LED電球の場合は、向きがあるので光り方を参考に見ながら組み立てる。
雪洞の風袋(丸い部分)は壊れやすいので、持つ部分に気を付ける。
雪洞の重心が高いので転倒に注意。
5.雪洞の配線
屏風の折り目の所に挟むと良い。
屏風によっては難しいものもあるが、配線を屏風に食い込むように入れると配線も動かなくなるのでより安定する。
6.道具の表と裏
模様のついたお道具には裏と表がある。
絵柄がある方を表に。中には、黒塗りで模様の無いお道具もあるので事前にチェック。
雛人形を飾る方角はある?
雛人形を飾る際、いろいろ気にしだすと飾る方角まで気になる人がいるかもしれません。
調べてみると、雛人形を飾る方角に決まりはないようなので、都合が良い場所に飾りましょう。
どうしても飾る方角に意味を持たせたいのであれば、神棚と同じ南向きに飾りましょう。
なぜ南向きかというと、
天子(天皇陛下)が南に向かって座ることで君主の地位を象徴すると言われているからです。
置き場所は直射日光や湿気に注意し、
家族みんなが目につく場所に飾りましょう!
まとめ
- お内裏様とお雛様のほかに、桜橘、御道具などがある。
- 段数によってそれぞれ飾り方がある。
- 飾り付けは上から。
- 方角をきにするなら南向きに飾る。
段数が多ければ多くなるほど、
効率的に且つ見栄え良く雛人形を飾りたいですよね。
雛人形を購入する方、はじめて一人でひな人形を飾りつける方は、実際に飾り付けする際、
戸惑うことなくスムーズに作業ができるのでご活用して下さいね。
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