保健

「健康保険」

この制度があるおかげで、我々は医療費の負担が少なく済んでいます。

 

さて、みなさんは「国民健康保険」と「社会保険」どちらに加入していますか?

…正直、この2つの違いを知らないという人、多いのではないでしょうか。

 

今日はこの、

「国保」と「社保」のそれぞれの特徴

一緒に見ていきましょう。

 

国民健康保険と社会保険を比べる前の基礎知識

保険証

国民健康保険と社会保険の大きな違いは、

保険の【運営主体】が違う

ということ。

これが違いのキホンです。

「国民健康保険」の運営は?

国民健康保険の運営は各市町村が主体

国保に加入している人が健康保険料を支払うのはお住まいの市町村の窓口ですね。

「社会保険」の運営は?

社会保険は全国健康保険協会『協会けんぽ』が運営している健康保険。主に一定数の従業員をもつ企業が、この協会に属しています。

私たちは勤めている企業を通じて健康保険料を支払っているということですね。

 

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国民健康保険と社会保険の大きな3つの違いとは?

  私服

違い①~加入資格が違う~

「国民健康保険」の加入資格は、「企業に属していない人」

国民健康保険は、

  • 自営業
  • 自由業
  • 無職

などなど、

企業に属していない人が加入できる制度

です。

企業に属していても、パートアルバイトなどで一定の条件を満たさず企業の社会保険制度を適用できない人は、

国保に加入して保険料を納め、健康保険証を発行してもらえます。

また、

国民健康保険に加入している人が世帯主の場合は世帯全員が対象となるのも特徴

世帯全員分の健康保険証が発行されます。

世帯が同じ場合でも社会保険に加入している人は適用されません。

「社会保険」の加入資格は「企業に属している会社員」

全国健康保険協会『協会けんぽ』に加入している企業に属する会社員・パート・アルバイトで、

  • 所定労働時間が週20時間
  • 月額賃金8.8万円以上
  • 勤務期間1年以上
  • 従業員規模501人以上

が加入条件。

従業員が500人以下の民間企業については、

  • 労使合意で適用
  • 国・地方公共団体は適用

の条件を満たす場合、企業の属する健康保険組合での加入が可能になります。

 

違い②~国保と社保の保険料の違い~

「国保と社保、どっちが安いの?」という疑問は、誰しも一度は思ったことがあるのでは。

この答えは、

人 そ れ ぞ れ

が正解です。

保険料の算出方法が違っていて個人によって金額が変わるので、一概にどっちの保険が安いと言えないんですね。

 

国保は、

【前年度の収入世帯人数】によって保険料が決まる

というシステム。

社会保険は、

毎年月の収入】が算定の基準

となるシステムです。

 

違い③~配偶者や扶養家族の扱いが違う~

社会保険では、加入している人の配偶者や扶養家族に関しては、

被保険者のみの保険料で賄われる

のが大きな特徴でしょう。

ざっくり言うと、

嫁や子どもなどの家族全員がお父さん(社会保険の加入者)の分だけの保険料で、全員健康保険証を発行してもらえるってこと。

パートなどで一定以上の収入のある人は扶養親族から外れますケドね

 

これに対して、

【扶養】という概念がないのが国保。

世帯の人数分の保険料を支払わなければいけないのですね。

 

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【国民健康保険VS社会保険】保険料を比較した結果、得なのは?

比較

「国保と社保のどっちが得か?」は、もうホントにその人次第。一概にどちらがお得かはズバリと言えないのですが…。

ただ、さっきも言いましたが、

国保と社保で最も扱いが違うのは、

扶 養 に 対 し て

ですね。

ココが全く違うので、“自分の場合ならどっちが得か?”を見分けるポイントですね。

 

例えば、

東京都内に住むAさん40代父・専業の母・小学生の子/3人家族の場合の保険料は…
  • 国民健康保険→月約3万円前後
  • 社会保険  →月約2万円前後

となり、

社会保険の方が保険料が少なくなります。

 

社会保険は扶養家族が多くても保険料は同じ

このAさん家に、

「あと子供が2人増えても」「祖父母と同居して扶養に入れても」、社会保険なら月約2万円前後のままです。

 

国保の場合は、

扶養家族が多いほど保険料も増えるので、こどもが増えれば、祖父母が増えれば、その分だけ保険料ががります。

 

国民健康保険と社会保険、両者のメリットを比較

メリット

社会保険のメリット

なんといっても社会保険は、

保険料の【半額】を企業が負担してくれる

これに尽きるでしょう。

また先にも出てきましたが、扶養家族の保険料を納付しなくてよいのも大きなメリットですね。

国民健康保険のメリット

低所得者や家計が急変してしまった世帯などに対して、保険料は【減免】してくれる

のは国民健康保険のありがたい制度。

家計が急変した時の減免措置に対しては、均等割平均割(世帯割)というものを少し減らしてくれます。

通常は、前年の収入がいくら下がっても安くなるのは所得割のみとなります。

  • 加入者1人1人にかかる「均等割」
  • 1世帯あたりにかかる「平均割」

に関しては、

決して安くならないんです

低所得で貧乏で、生きるので精一杯…という状況のときには、これってかなりの負担です。

こういったことを防ぐために、

前年の所得合計が一定の基準を下回った世帯は、均等割と平均割(世帯割)を2割〜7割カットする

という特例があるんです。

これが国保の大きなメリットですね。

コチラの記事も要チェックー

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【国民健康保険】支払い遅れたら?負担地獄までの4ステップとは!

※衝撃※社会保険→国民健康保険へ切り替え忘れた時のデメリット!

 

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