床に置いてある物を持ち上げようとした瞬間、
腰が「ギクッ」となった・・・
きっかけはいくつかあるのですが、
経験した人は誰しもその瞬間に「ヤバイ!!ぎっくり腰になった!!」と認識します。
ぎっくり腰という言葉は一般的に広く認識されていると思うのですが、
ナゼこの呼び方が定着したのか?
これって意外といえる人少ないと思うんですよ。
この言葉だけが独り歩きしている感じがしています。
今回はぎっくり腰ってそもそもなんなのか?というところにスポットを当て、
その語源や歴史について説明したいと思います。
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ぎっくり腰っていつから言われているの?
いわゆる腰痛の診断名については、
紀元前460年生頃に古代ギリシャの医者であった、ヒポクラテスが名付けたと言われています。
ではぎっくり腰はというと・・・
江戸時代にはすでにぎっくり腰というのがあったとのことですが、当時の呼び方は、
と言われていました。
疝気というのは漢方医学などで
下腹部の激痛を伴うものと言われています。
つまり、江戸時代では西洋医学がまだ十分に浸透しておらず、東洋医学を中心とした呼び名をしていたことから、
急に下腹部周辺に激痛を生じるものをまとめて「ぎっくり疝気」としていました。
これが徐々に西洋医学の広がりそれと共に下腹部周辺から腰に限局した呼び名になりました。
どんな時にぎっくり腰って言うの?
そもそも「ぎっくり」どういう意味だろ?
ぎっくりとは・・・
「不意を突かれて驚き動揺するさま」と言われています。
そのため、突然出てくる腰の痛みということからぎっくり腰と言われるようになりました。
もともとぎっくり腰の「ぎっくり」というのは、
になったと言われています。
つまり「びっくり腰」だったものが、
「ぎっくり腰」として呼ばれるようになったということです。
実際には地震や雷が起こると驚いて、腰が抜けたような状態になることがあります。
特に年齢を重ねていくと、そのような状態で無理に動こうとして、ぎっくり腰をおこしてしまうなんてこともあります。
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『魔女の一撃』はドイツ語だった?
魔女の一撃!・・・
マンガやゲームに出てきそうな名前ですね(笑)でも、割とよく聞く言葉じゃないですか??
この言葉はドイツで言われている言葉なんですね。
ドイツ語ではぎっくり腰を、
と呼びます。
このHexenschussというのは2つの言葉が合わさっていて、「Hexen魔女」と「Schuss一撃」の2つからなっています。
前述したように突然腰の激痛が来ることから、
魔女がやってきたと比喩(ひゆ)したものが広まったと言われています。
日本では魔女の発想というのはないですから。
ヨーロッパらしいネーミングという感じがしますね!!
発症しやすい年齢や体質ってあるの?
突然発症する腰痛であるぎっくり腰。。。
日本人の腰痛を持っている人は推定2800万人と言われています。
そして、日本の職場における病気やケガのうち、腰痛は年間600件近く発生していて、
全体の約60%を占めると言われています。
では、ぎっくり腰の発症しやすい人にはどのような特徴があるのでしょうか??
- 好発年齢は20‐40歳代に多く、特に20歳代が一番多い
- 性別は男女差なし
また、次に挙げた生活習慣や体質が当てはまる人はぎっくり腰になりやすいです。
- 歩く習慣が少ない。
- デスクワーク中心の仕事。
- 冷え性。
- 肥満体型。
- 体の柔軟性は低い。
- タバコを吸う。
どうでしょうか??
これらの項目に当てはまるという人は今のうちに注意しましょう。
ぎっくり腰って色々あるの?
ぎっくり腰というのは急激に腰に痛みが出た総称です。
だから、ぎっくり腰=診断名とはなりません。
つまり病院に行っても、ぎっくり腰とは言われないのです。
では、ぎっくり腰に種類があるのか?という疑問ですが・・・
簡単にいうと、ぎっくり腰というのは急性腰痛のことです。
なので、痛めた場所の違いというのがぎっくり腰の種類ということになります。
急性腰痛を引き起こすのは以下のような原因が言われています。
- 関節のズレによる腰痛
- 腰の筋肉を傷めたことによる腰痛
- 椎間板を痛めたことによる腰痛
- 椎体の骨折による腰痛
これらのどれかが急に起こることでいわゆるぎっくり腰が発症します。
まとめ
- ぎっくり腰の呼び名は江戸時代からある。
- 地震や雷、また何かふいな動きをした時に急激に出てくる腰の痛みをギックリ腰。
- 魔女の一撃とはドイツで言われた言葉。
- 運動不足や血流不足の人に起こりやすく、また肥満も危険。
- ぎっくり腰の種類は痛めた場所による違い。
経験者いわく、ぎっくり腰というのは、痛みが出た瞬間はかなりやばいらしいです。
痛くて動けない・・・本当に困ると言っていました。
ぎっくり腰になりやすい人というは基本運動不足ですから、日ごろから運動するように心がけましょう。
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