「ピクピクッ」と、身体の筋肉が痙攣(けいれん)してる~!なぜ勝手に動くんだ!?
という経験、誰もが一度はあるのでは。
私はとくに目を酷使することが多いからか、しょっちゅうマブタがピクピクするんですよね…。
あと、たま~にスノーボードなどで運動不足の体にムチを打ったあとの、足なんかも!(苦笑)
何回かピクピクして治まるときもあれば、何分も続くこともあります。
疲れてるんだろうな~と思うものの、アレ、気持ち悪いですよねぇ……
今回はそんな、筋肉の「ピクピク」痙攣の原因を、調べてみましたよ!
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痙攣(けいれん)のメカニズム〈随意運動と不随意運動〉を知っておこう
通常、筋肉は脳からの指令を受けて動きます。
これを、随意(ずいい)運動といいます。
例えば、【お尻がかゆいので手を後ろに回してポリポリとかく】
こういう動きは自分の意志でできることですネ。
「お尻をかこうとしたけど、美人な女性が近づいてきたので咄嗟(とっさ)にやめる!」なんてことも、自由自在です。
それに対し、ピクピク痙攣している筋肉は、自分の意思では、その動きを止めることができません。
こういった運動を、不随意運動といいます。
不随意運動が起こる原因の多くは、この2点!
1〜筋肉が疲れている・固まっていると痙攣を起こしやすい〜
筋肉というのは、いつでも、脳から随意運動の指令を受けて動けるようにしておかないといけません。
緊急時に備えて24時間待機している、消防隊員みたいな感じですネ。
ところが、筋肉が疲労していたり、同じ姿勢ばかりとっていたりして、
筋肉が固~い状態になっていると、
咄嗟に・スムーズに脳からの指令に応えることが難しくなってしまいます。
そこで少々強制的に筋肉をほぐそうとして、
【痙攣】という形で不随意運動が起こる場合があるんです。
2〜ミネラル分が不足していると痙攣を起こしやすい〜
随意運動で脳から筋肉に指令が行くというのは、
神経を電気信号が伝わって、その電気信号で筋肉が動く仕組みになっています。
この電気信号を伝えるのに必要なのが、
「ナトリウム」「カリウム」「カルシウム」といったミネラル。
特に現代人の食生活においては、カリウムが不足しがちです。
ミネラルが不足したりミネラル間のバランスが崩れたりすると、電気信号が上手く伝えられず、
【痙攣が起こる】ことがあります。
ミネラルの不足は、食事による栄養のかたよりだけでなく、利尿剤などの副作用や多量の発汗などによっても起きるので注意!
ピクピク痙攣は病気ではないのでご安心を!
ピクピクする程度の軽度の痙攣であれば、
通 常 は、病気とは考えにくいです。
多く起こるのが、顔(特にまぶた)や、手足の筋肉ですが、多くの場合は疲れから来ます。
数分で収まるようなら、気にしなくてOK!
とくに、眼精疲労からまぶたがピクピクと痙攣する場合は、ゆっくり寝て目を休めるのがイチバン。
ドライアイが影響していることもあるので、痙攣を繰り返すようなら眼科を受診してみると良いですね。
ピクピク痙攣が最近よくあるなあ~と思ったら、
カリウムを多く含む食品(海藻など)を多く摂ることを心がけて!
また、痙攣が起きたときには、温めて筋肉をほぐすようにしたり、ゆっくり筋肉を伸ばしてほぐすようにストレッチをするのが効果的ですよ。
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ただし、他の病気が隠れていることもあるので注意!
ただの疲れやカリウム不足でなく、
下記のような病気が原因で起こっている痙攣もあるので、注意が必要です。
【腎疾患】(じんしっかん)
腎臓や副腎に疾患があると、ミネラルバランスが崩れることがあり、痙攣が起こりやすくなります。
【チック】
チックは、子どもによく見られる精神性の症状。
学校に行きたくなくてお腹が痛くなったり、試験の日の緊張で下痢をしたりするのと同じで、
心の負荷が身体に現れるものがチックです。
多いのは、半無意識に顔の筋肉をピクピクさせるもの。本人が意識をすれば止めることも可能です。
気にしすぎると症状の悪化につながるため、チックが現れたら、まずは放っておくのが一番です。
あまりにひどいならば薬が効く場合があるので、神経内科などを受診してみましょう。
【片側顔面痙攣】
中高年の女性によく起こります。
目の回りや頬などが引きつるのが主な症状で、動脈硬化が原因の一つとして考えられています。
基本的には、ピクピク痙攣するくらいの軽度なものは気にしなくて大丈夫ですが、
- ピクピクでなく、ガクガクするほど痙攣が大きい
- 痙攣発作の時間が長く、数分でおさまらない
- 頻度が高い
- 全身・両腕など痙攣する部位が広い
といった場合には、
てんかんや熱性痙攣など、脳に原因があるケースも考えられます。
神経科やかかりつけ医を受診するようにしましょう!
足、手、目…各部位別の「ピクピク」の原因と対処法
足や腕、手が痙攣するときは…
太ももやふくらはぎ・二の腕などが痙攣する3つの原因はコレ!
1〜血流が悪い〜
冷えや水分不足で血流が悪くなると筋肉が収縮して、痙攣したり、つったりすることがあります。
2〜運動不足〜
普段動かしていない筋肉を急に動かすと、筋肉がその運動についていけず、つったり、痙攣したりします。
3〜筋肉の使いすぎ〜
急激な運動などで筋肉を使いすぎると、収縮と緊張を断続的に続けてしまうことで、
筋肉が“収縮しなければならない”と誤作動を起こして、足がつったり、痙攣したりします。
足や腕がピクピクと痙攣しているときは、
- ゆっくりストレッチをする
- じんわりとマッサージする
- 足を温める
などで対処しましょう。
ただし、
- 肝臓に異常がある
- 脳神経に異常がある
- 下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)
- 腰椎椎間板ヘルニア
- パーキンソン病
…などの病気が隠れている可能性もあるんです!
あまり頻繁に手足が痙攣するなら、1度病院で診てもらったほうがよさそうですね。
上まぶた・下まぶたが痙攣するときは…
まぶたの痙攣はそのほとんどが、
パソコン作業やスマホ、読書などの【目を使う作業中】に起こります。
私もよくなるんですが、
「気がついたら、痙攣してるわ…」ということが多いと思います。
目を酷使して、一休み~と休憩したとたんに痙攣が始まる、なんてパターンもあるみたいです。
まぶたのピクピク、これ医学的には
と呼ばれています。
なにやら重々しい名ですが、病気ではなく、症状に名前がついているだけなのでご安心を!
ズバリ原因は、目の使いすぎによる疲労!
休んでいるつもりでも目の疲れは溜まっていき、それが痙攣につながってしまうんです。
目だけでなく、体全体が疲れていても眼瞼ミオキミアは発症するので、
まぶたが痙攣=疲労が溜まってると考えて!
その他、偏った食生活での栄養不足やストレスでも、眼瞼ミオキミアは引き起こされます。
眼瞼ミオキミアの解決策は、疲れた目を休ませてあげる事がいちばん。
ピクピクしてる~!と気づいたら、まず目を閉じて3分ほど休憩を取りましょう。
これだけでも痙攣が収まることが多いですし、目がずいぶん楽になるハズ。
私は痙攣が始まったら、休憩を兼ねて目薬をさしたり、レンジでチンした蒸しタオルで目の周りを温めて、目の疲れを癒すようにしています♪
眼瞼ミオキミアは病気ではありませんが、
痙攣の状態によっては他の病気の可能性もあります。
もし両目まぶたが痙攣したり、口や頬の痙攣もあるときには、医師の診断を受けましょう!
全身のあちこちで痙攣が起こる場合は…
片手、片腕、片脚、顔…と一つの筋肉群だけに起こることが多いピクピクした痙攣ですが、
多くの筋肉で同時に起こる事もあります。
「激しい運動をしたからだなぁ〜」「疲れているからなぁ…?」などの原因が思い当たるなら、
休憩する・温めるなどして様子をみましょう。
ただし、複数個所での痙攣が続くような時には、以下のような病気も考えられます。
- 肝不全
- 腎不全
- 心停止
- ウイルスによる脳損傷(ウイルス性脳症)
- 代謝性疾患(高血糖、低血糖など)
- 酸素欠乏
- 頭部外傷
- アルツハイマー病
- クロイツフェルト・ヤコブ病
- 若年性ミオクロニーてんかん
- 筋萎縮性側索硬化症(ALS)
不安を感じるときは、医師へ相談を!
寝ているときにピクッと痙攣するアレは!?
電車の中とか、授業中…眠りかけのときにピクッとなるのって、居眠りあるあるですよね(苦笑)。
この眠りの浅いときにビクッとなるのが、
基本的には問題ない症状なんですが、
たまにこの症状がひどくなって睡眠障害となるケースがあり、 「睡眠時ミオクローヌス症候群」と呼ばれます。
薬の副作用の場合などもあるので、医師に相談が必要です。
まとめ
- 筋肉が疲れている・固まっていると痙攣を起こしやすい
- ミネラル分が不足していると、痙攣を起こしやすい
- 数分で収まるようなピクピク痙攣は病気ではない
- ピクピク痙攣には、ストレッチやマッサージ、患部を温めるのが有効
いや~、私も初めて顔(下マブタでした)がピクピクしたときは、なんの病気かと思ってホントに焦りました!…(笑)
今では、“しょっちゅうあることだし~、疲れてるんだな~”と大きく構えていられますが、
それでもやっぱり、身体の一部が意識せずにピクピクしちゃうというのは気持ち悪いモノですよね。
今日の学び、
「ピクピク痙攣は、ゆっくりほぐして温める!」で、疲れた筋肉を癒してあげてくださいネ♪
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