「ハンバーガー」と言えば、揺るがぬ人気のファストフード。
マクドナルドなどの身近なハンバーガーは、日本人でも多くの人が一度は食べたことがあるものですし、
最近では、本格派のハンバーガーショップも続々とオープンしています。
さて、そんなハンバーガー。
発祥の地はどこでしょう?
“やっぱ、アメリカじゃない?” と思いますが……ホントかな?
今日は、ハンバーガーが生まれた経緯や、発祥の地について、
トコトン、探ってみましょう♪
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ハンバーガーの語源や発祥の地は?
「ハンバーガーって言ったら、アメリカの食べモノでしょ~♪」
…実はこれ、半分間違い・半分正解!
ハンバーグを、とことん起源まで遡ると…ハンバーグの祖先が存在したのは、
18世紀頃のドイツ。
ハンブルクという港町で、
労働者に人気のあったタルタルステーキだと言われてます。
〜タルタルステーキがハンバーグになるまで〜
「タルタルステーキ」とは昔々(13世紀頃)、モンゴロイド系の騎馬民族、
タルタル人が食べていた生肉料理を原型にしたもの。
ちなみに、この生肉とは、馬の肉!
タルタル人はヨーロッパなどへ攻め込む遠征のとき、連れて行った馬を食料にもしていたんです。
この馬の生肉というのは、とにかく硬くてスジ張っていたので少しでも食べやすいように、
肉を細かく切ったり、玉ネギを混ぜたり、コショウなどの香辛料で味付けするなどの工夫がされていたんですね。
その後、ドイツに伝わったこの「タルタルステーキ」が、牛や豚の合挽き肉を使われたり、つなぎのパン粉が入って焼かれたり…
という変化を経て〜
私たちの知るハンバーグの形になっていきます。
〜ハンバーグがアメリカに渡り、ついにハンバーガーへ!〜
18~20世紀前半に、多くのドイツ人がハンブル港から船出し、アメリカに移住しました。
そしてアメリカ人は、ドイツから来た彼らが食べている挽き肉料理を、
「ハンブルク風ステーキ(ハンバーグステーキ)」と呼ぶようになります。
1904年、アメリカで開催されたセントルイス万国博覧会の会場で、
サンドイッチをヒントに「ハンバーガー」という名前で丸いパンにハンバーグを挟んで売り出したのが、
“ハンバーガー”と呼ばれ始めたきっかけといわれています。
ルーツをたどると、なんとモンゴロイド系の騎馬民族まで、歴史を遡ることになるとは!
多くの変化と工夫の結晶として、今のハンバーガーがあるんですね。
どうやって日本に伝わったの?
ハンバーガーが日本に上陸した経緯を語るには、外せないワード。
それは、戦争ですね。
アメリカとの戦いが終戦したあと、日本に米軍基地が入ってきました。
この米軍基地周辺で、じわじわとハンバーガーが広まるようになり、
その後、ハンバーガーショップが日本に上陸した、というワケですね。
ざっくりと、日本でハンバーガーが広まるまでの年表を作るとしたら、
こんな感じです♪
1921年 アメリカ・カンザス州で、チェーン店スタイルが始まる
1948年 カリフォルニア州でマクドナルド兄弟の経営するレストランの
ドライブインでメニューにハンバーガーを加え、人気となる
1955年 イリノイ州シカゴに第1号店がオープン
このころ日本にて、戦後の佐世保などの米軍基地にて、周辺の飲食店でハンバーガーが作られ、地元の人たちの評判を得る
1970年 東京・町田市に日本初のハンバーガーショップが登場
1971年 東京・銀座に外資系のハンバーガーショップが上陸
1973年 テリヤキバーガーなど日本独自にアレンジした製品が発売
ちなみに、1970年にできた日本初のハンバーガーショップとは、
「ドムドムハンバーガー」!ちょっと豆知識ですね。
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ハンバーガーショップの元祖はマクドナルドじゃない?
ハンバーガーっていったらマクドナルドが始めたんでしょ?
と誰もが思いがち。でも実は、
ハンバーガーショップの元祖はマクドナルドではないのです。
コチラの記事はマクドナルドの呼び方について詳しく調査しました。
【激戦調査】マクドナルドの呼び方!私は何位?鳥取はマク〇〇?
元祖はどこの誰の店だ?となると、これには諸説あるのですが、
いちばん有力なのは、
マクドナルドハンバーガーチェーンも「元祖は彼だ」と認める「フレッチャー・デイヴィス」という男。
1880年代から、テキサス州のアテンスという小さな町の小さなカフェで、
毎日せっせとハンバーグを焼いて売っていた、フレッチャー・デイヴィス。
ある頃、【テキサス・トーストと言う、白くて厚いパン(カリッとした茶色の皮がある)に、ハンバーグを挟んで、スライスした生タマネギをお好みで入れてもらう】
というサンドイッチ料理を考え、販売するようになりました。
これが、町周辺で人気商品に!
勢いに乗った彼は1904年、セントルイスで開かれた世界博覧会の会場に、スタンドを出店してみたところ……ここでも大評判。
そしてこの挽き肉を挟んだパンが一躍有名に。
これが、元祖ハンバーガーの誕生と言われています。
具材にも語源アリ!
ハンバーガーの材料の名前で、「バンズ」や「パティ」などの単語を、よく耳にしますね。
日本語だったら、「パン」「ハンバーグ」と言うところだけど…
さて、この名前たちの語源はなんでしょう。
*バンズ*
英語での“丸いパン”が語源。
小型の丸いパンのことを、英語ではbun(バン)と言う。
ハンバーガーではバンを2枚使うので、bunsと複数形になった。
それが日本語に取り入れられ、「バンズ」と呼ばれるように。
*パティ*
「パイ生地」を意味するパテ(pâte)が語源。
本来は、具材を小麦粉の生地で包んだ料理の名称だったが、これが転じて、生地の中に入れる具材を指すようになった。
その後やがて、「練り物」一般を「パテ」と呼称するようになり、現在では
- 従来通り、生地で包んで食べるもの
- スプレッドとしてパンやクラッカーなどに塗って食べるもの
- 挽肉などを練り上げ、焼き上げてハンバーグとして食べるもの
などを、広く「パテ・パティ」と呼ぶ。
なるほど~!
私もハンバーガーショップでアルバイトをしたことがありますが、
「バンズという名前のパンなのだろう」と思っていましたよ…(恥)。
ハンバーガーとハンバーグの認識〜日本と海外の違い〜
- ハンバーガー=ハンバーグがパンに挟まったもの
- ハンバーグ=お肉のみのもの
という認識がありますが、
この使い分けをしているのは、日本だけ!
英語圏では、どちらも
と呼んでいるのです。
英語では、「ハンバーグ」=「ハンブルグ」。
従って、我々が使っているハンバーグという言葉自体は通じますが、
それは、ドイツの都市「ハンブルグ」のことだと判断されてしまいます。
では英語で、“お肉を丸めて焼いた“ハンバーグ”を何と呼ぶのか?
答えは、「hamburger(ハンバーガー)」です。
そして、それをパンに挟んだ料理も、
同じく「hamburger(ハンバーガー)」なのです。
ハンバーグという名称は、カタカナでいかにも英語っぽいですが、
実はハンバーグを正しく表した言葉ではないのですね…。
日本ではまったく気にする必要のないことですが、
アメリカなどに旅行に行って「ハンバーグプリーズ」は通じないので、ご注意を!
まとめ
- ハンバーグの起源は、ドイツの港町ハンブルクの「タルタルステーキ」
- タルタルステーキとは、騎馬民族タルタル人が食べていた馬の生肉料理
- 日本では、米軍基地周辺の飲食店でハンバーガーが初めて作られた
- ハンバーガーショップの元祖はテキサス州の小さなカフェ
- 英語圏ではハンバーガーとハンバーグ、どちらも「hamburger」と呼ぶ
とっても身近なファストフード、ハンバーガー。
調べてみると、明日にでも誰かに披露できそうな豆知識がいっぱい!
今度のデートは、久しぶりに彼女とハンバーガー……っていうのも、イイですね♪
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