「子供の骨折は治りが早い」と言いますね。
実際、数年後にレントゲン検査をしてみても、
「…どこを骨折したんだっけ?」と、ほとんどわからないくらいまで完全に治癒していることも、珍しくないそう。
ギプスが外れて、きちんとリハビリをすれば、
関節が固まって動きが悪くなったりする後遺症もほとんどないんです。
今日は、子供たちが骨折をした場合にパパママが気になっちゃう、
- 完治までどれぐらいの期間がかかるんだろう?
- リハビリって、必要なの?
をチェックです!
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子供の骨折、完治までの期間は?
子供は大人と違い、骨膜が丈夫かつ柔軟性が高いので、回復が早いもの。
といってもやはり最低でも、
はかかります!
そして、ギブスが取れたからといって完治ではないのでご注意を!
ギプスをしているのは、
あ く ま で 骨が硬化するまでの期間。
その後、機能を回復させるために、徐々にリハビリを開始します。
リハビリを終えて本当の【完治】までは、ギブスをはめていた期間と同じくらいのリハビリ期間が必要です。
と考えておきましょう。
手術をした場合などは、完治までにもっと時間がかかるケースもあります。
もちろん、これらはあくまでも目安!
骨折した部位や状態などによって、必要な期間は変わりますので、お医者さんとしっかり相談を!
では次の項目では各骨折部位別に、注意ポイントなどを見ていきましょう♪
各部位8つの完治期間と注意事項
*指*
子供の指の骨折では、固定をして治るまで、
かかると言われています。
子供の場合は大人と違い、
マッサージやリハビリは基本的には必要ないケースが多いです。
子供は関節が固くなりにくいため、
日常生活で指を使うだけでリハビリとなり、自然に治っていくんですね。
*手首*
転んだ時、一番ケガをしやすいのが「手首」。
子供はとくに転ぶことが多いので、手をついて手首を骨折してしまうことがホントに多い!
痛みが強い場合は、
麻酔を使用して痛みを和らげる場合があります。
骨のズレが大きな場合には、
【徒手整復】(お医者さんの手で直接的に正常な位置に戻す操作)にてズレを治し、ギプス固定をして完治させます。
※整復するときに非常に強い痛みがありますが、これは子供であっても耐えるしかないです…※
手首整復が困難な場合は、
手術が必要になるケースもあります。
*腕*
子供の腕の骨折では、骨折の箇所や症状などによって個人差がありますが、
が必要な期間となるでしょう。
腕の骨折をしてしまうと、日常生活がとにかく不便になります。
といっても、足の骨折などとは違い学校や幼稚園には問題なく通えます。
日中、不便になることをどれぐらいケアしてあげられるか子供と一緒に考えて乗り越えたいですね。
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*肘(ヒジ)*
走り回って、つまづいて転んで、ヒジを骨折…。
これも子供に多いケガです。
肘の骨折は、すぐに治療を始めることが重要。
なかなか骨折が判明せずに放置してしまい、変な風に骨がくっついてしまったり、
後遺症が出たりしてしまう気づきにくい部位なんです。
ギプスでの固定期間は、
が目安でしょう。
このあとに、症状に見合うリハビリ期間が必要です。
ヒジも腕と同様、生活の中でよく使う部分なので、骨折するととにかく不便になります。
ギプス固定をしていると普段の生活をするにもストレスがたまり大変ですが、
嫌がらずにリハビリをきちんとさせることで、早く治していくことができますよ。
*鎖骨(さこつ)*
鎖骨の骨折は、手やヒジをついて転んでしまった衝撃で起こることが多いです。
症状としては、
- 肩幅がいつもの状態より狭くなる
- 皮下出血が起こったり腫れたりする
- 腕や肩を動かすと非常に強い痛みが起こる
などがありますので、判断の参考にしてくださいね。
多くの場合、治療は【保存療法】
包帯や鎖骨バンドを使用しての固定となります。
骨がきちんとくっつくまでに、
- 乳幼児で2週間〜3週間
- 小学生や中学生で1ヶ月〜2ヶ月
幼いほど、早く治ると言われています。
鎖骨の骨折かも?と思ったら、動かさず固定して安静にし、すぐ病院へいくことが必要です。
*足首*
足首の骨折をすると、
保存療法と手術での治療があります。
手術の場合、手術した後に安静にし、体に体重をかけてはいけない期間が4週間くらいあります。
よって、
状態によってはもっと治療期間が長くなるケースもあります。
退院した後は、リハビリに通院しなければなりません。
動かさないと動かなくなってしまいますし、入院中には筋力もグンと低下しますので、必ずリハビリが必要です。
程度によりますが、数カ月は通院が必要とみておいた方が良いでしょう。
骨折の種類や程度がそれぞれ大きく異なるのが足首の骨折。
入院に半年かかるような重症のケースもあります。
リハビリ通院に4カ月かかったり、完全に完治するまでに1年以上かかったり…
中には、痛みがいつまでも続いてなかなか治ったと言えない状態になることも。
「完治するまでの期間がはっきりと分からない」といえるのが足首の骨折です。
治療期間は思っているより長くかかると思ったほうがイイですね。
松葉杖や車椅子を使用したりして生活に支障が出る場合も多く、つい無理に動いてしまい、治療が長引くこともあります。
リハビリもきちんと継続して行うようにしましょう。
もちろん軽傷の場合は、短期で完治する場合もありますよ。
*太もも*
太ももの骨を、大腿骨(だいたいこつ)といいます。
大腿骨を骨折すると、激痛が起こり歩けなくなります!
よって、手術と入院がほぼ必ず必要となると言えるでしょう。
だいたい、
となるケースが多いですね。
もちろんその後に、入院期間に見合うだけのリハビリ通院が必要です。
*脛(スネ)*
スネの骨折は、
- サッカーをしている時の事故
- 強い力でスネをぶつけた時
- 転倒してスネをぶつけた時
などに、起こることがあります。
治療はギプスや金属副子による固定となり、
- 幼児で4週~6週間
- 小学生・中学生で8週~12週間
の期間が必要です。
ギプスがとれたあと、しばらくは引きずるような歩きかたになりますが、
自然に回復し、運動もできるようになっていきますよ。
子供の場合、痛みを感じなくなるとつい動いて歩きまわってしまうことが多いのですが、
あまり早い時期から骨折部位に荷重して歩くことは、後遺症が残る原因になりがちです。
お医者さんの荷重歩行許可が出るまでは、安静を保つようにしましょう!
まとめ
- 子供は回復が早く、ギブスが取れるまで約2週間~6週間くらい
- ギプスをしているのは、あくまで骨が硬化するまでの期間
- ギプスがとれたあと、機能を回復させるために、徐々にリハビリを開始する必要がある
- リハビリにも時間がかかります。4週間~12週間程度は必要です!
「早く治してあげたい…」「遊べなくてかわいそう…」「ちょっとぐらいなら…」とつい焦ってしまうのが親心。
でも、ダメですよ~!
固定している間は必ず安静に。そして、さぼらずにリハビリをして、元の健康な骨に戻すことが一番♪
お医者さんの指示に従い、きちんと骨折を治しましょう!
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