切り花や鉢植えの花が、
頭を垂れるようにして萎れてしまった経験ありませんか?
これは何らかの原因で、花が茎から水を吸い上げることが出来なくなることが原因。
何日も飾っていた花はもちろん、
条件によっては、買ってきたばかりの花でも萎れてしまうことは、たまにあります。
そんな、萎れてしまった花を元気に復活させるためには、
花の「水の吸い上げる力」を回復させることが重要!
今日は花屋の私が実際に店で行っている、
「萎れた花を回復させる水揚げ」の方法を伝授!
水の温度別に3つのやりかたをお教えしちゃいます。
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1〜常温のお水で行う基本の「水揚げ」〜
常温の水を使う最も基本的な水揚げの方法です。
まずは動画を見てみましょう!
『用意する物』
- 茎をきれいに洗った切り花
- 常温の水を入れたキレイな花瓶
- 新聞紙(1~2枚)、セロテープ、ハサミ
『基本の水揚げの手順』
- 茎がダランと曲がっているなら真っすぐに伸ばして、花を新聞紙に包む。(茎の切り口から10~15センチ程度を出しておく)
- 茎の切り口を数センチ、新しい切り口になるように切りなおす。このとき、腐っている部分があればすべて落とすように、長めに切り落とすこと。
- 新聞が浸からない程度の高さに水を入れた花瓶に花をつける。
- 数十分~数時間ほど見守って、花が元気になれば復活!新聞を外す。
2〜短時間で復活!スピード回復の「湯揚げ」〜
短時間での回復が期待できるのが、アツアツのお湯を使う「湯揚げ」
数十秒でスピード回復できちゃいます。
まずは動画で、やり方を見てみましょう!
『湯揚げで用意する物』
- 茎をきれいに洗った切り花
- 鍋と、沸かすための水
- 水を入れたキレイな花瓶
『湯揚げの手順』
- 茎がダランと曲がっているなら真っすぐに伸ばして、花を新聞紙に包む。(茎の切り口から10~15センチ程度を出しておく)
- 茎の切り口を数センチ、新しい切り口になるように切りなおす。このとき、腐っている部分があればすべて落とすように、長めに切り落とすこと。
- 鍋でお湯を沸かす。花を活ける花瓶にも、水を張っておく。
- お湯が沸騰したら火をとめて、茎の切り口を5~30秒程度つける。
- お湯から出した花は、すぐに花瓶の水につける。
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3〜テレビでも紹介された!「氷水を使った水揚げ」〜
ビニール袋を使って、氷水の中で横倒しにして水揚げする方法です。
NHKの人気番組「ためしてガッテン」でも放送されたので、知っているひともいるかも♪
夏の暑い時期や、ヒドく萎れてしまっている時に試してみるといいですね。
『用意する物』
- 茎をきれいに洗った切り花
- 氷水
- 水漏れしないビニール袋
- テープ、ハサミ
『氷水を使った水揚げの手順』
- ビニール袋に氷水を入れる。
- 茎の切り口を数センチ、新しい切り口になるように切りなおす。このとき、腐っている部分があればすべて落とすように、長めに切り落とすこと。
- 花を(1)のビニール袋に入れる。花の部分は出して、茎の部分を閉じ込めるように、袋の口をテープで留める。
- 花を横倒しにし、茎と葉が氷水に浸かった状態で1時間~数時間放置する。
- 時々チェックして、花が元気になっていれば復活!ビニールから取り出す。
花を横倒しにすると、重力に逆らう必要がなくなるため水を吸いやすくなります。
葉も水に浸けることで、
通常の水揚げより早く回復させられますよ。
ただし、常温以上の水の中で葉が浸かった状態で放置するのはNG!
葉は腐りやすいですので、
この方法は必ず氷水で行ってくださいね。
鉢植えの花がなんだか元気ない時は?
切り花だけでなく根っこのある鉢花も、なんとなく萎れてしまうことがありますね。
鉢花が萎れてしまった時はコレ!
- 水を張ったバケツを用意する。水は、花の鉢より低めに。
- 花を鉢ごと、バケツの水の中にいれる。
- 1時間おきほどにチェックしながら、花が元気を取り戻して来たら、復活!
花を長持ちさせる3つのポイント
☆水をきれいに保つこと!☆
花を長持ちさせるには、
花瓶の水をこまめに取り替えることがイチバン!
とは言っても、
こまめに水を取り替えるのは難しいこともあるし面倒なモノ。
ホームセンターなどにある「花の延命剤」を購入するのもひとつの手ですが、
お金のかからない裏ワザもありますよ~♪
それはズバリ!「10円玉」
花瓶の大きさにもよりますが、
10円玉硬貨を2~3枚ほど花瓶の中に沈めてください。
たったこれだけでOK!
10円玉の成分である銅が花瓶内の水をキレイに保ってくれるんです。
殺菌効果がある「銅」が花瓶内に雑菌が増えるのを防ぐのです!
☆風に気を付けて!☆
実は花は「風にあたる」ことがとっても苦手。
窓からの強い風や扇風機の風を直接あび続けると、
「しなしな~…」となってしまうことが多いんです。
風の通り道にならない場所に、花を置いてあげるようにしましょう!
☆暑いのも苦手!☆
人間が汗をかくような夏の温度や、
冬でもエアコンやヒーターでぽかぽかに温められた部屋…。
こういった「暑さ」も、
花がぐったりと萎れてしまう原因。
花は暑がりだということも、覚えておきたいですね。
まとめ
『花が萎れてしまったら…』
- 新聞でくるんで、常温の水で数時間「水揚げ」
- 新聞でくるんで、熱湯でサッと「湯揚げ」
- ビニール袋に氷水を入れて、「氷水を使った水揚げ」
- 鉢植えが萎れてしまったら、水を張ったバケツにつけて水を吸わせる
- 花を萎れさせない裏ワザは、「10円玉」!
萎れてしまった花を復活させるには、
茎の切り口を新しくして水を吸う力を復活させてやること!
手軽に出来る方法ばかりなので、ぜひ参考にしてみてくださいネ。
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