高校生以来、子供の運動会に参加する以外は無縁だと思っていた運動会。
なんと昨年、会社の運動会が開催され参加してきました。
その運動会で行われた種目は玉入れ、
綱引き、短距離走、リレーなどがありました。
競技も学生の頃と変わらなければ使用されている曲も学生時代の頃と全く変わらないんですね。
その何度か聞いたことある曲名、
気になりますよね〜
今回はそんなあなたのために
運動会で使用されている曲のタイトルと由来について詳しく紹介していきます。
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1.開会式の曲:軍艦行進曲
運動会はまずは入場から始まりますよね。
列が一糸乱れないように毎日毎日、
暑い日差しの中、学年全員で練習していた記憶があります。
入場の時に良く使用されるのが“軍艦行進曲”。
1897年(明治30年)鳥山啓(とりやまひらく)作詞の「軍艦」に曲を付けて軍歌とし、その後、1897年(明治30年)頃に、准士官(じゅんしかん)相当官の軍楽師だった瀬戸口藤吉(せとぐちとうき)が新たに作曲し、1900年(明治33年)に「軍艦行進曲」として誕生しました。
ちなみにこの曲は、「世界三大行進曲」の1つとされています。
2.徒競走用:クシコス・ポスト
タッタタ~、タッタタ~、タットタッタタ~♪
といった音程から始まり、いかにも早くはしらなきゃと思わせる曲です。
まさに徒競争にピッタリですね。
“クシコス・ポスト” (Csikos Post) は、
ドイツの作曲家ヘルマン・ネッケが作曲した楽曲で、原題の “csikós”(チコーシュ)はハンガリー語で「馬に乗る人」を、”Post”(ポスト)はドイツ語で「郵便」を意味し、”Csikos Post”全体では「郵便馬車」という意味があるそうです。
また、”csikós”はカウボーイに似た馬使いのことで
“Csikos Post”は馬を使った曲芸のことであるとする説もあるようです。
3.障害物競走:ウィリアムテル序曲よりフィナーレ
障害物競争で良く使用されるこの曲は1829年にジョアキーノ・ロッシーニが作曲した、
オペラ『ウィリアム・テル』のための序曲です。
ちなみにイタリアの作曲家ロッシーニは、
生涯に39のオペラを作曲し、
イタリア・オペラの作曲家の中でも最も人気のある作曲家です。
障害物競争ってただ走るだけではだめですよね。
飛んだり、網をもぐったり、誰かの協力を得たり…。
いろんな障害を潜り抜けなきゃいけない競技だからこそアップテンポの曲がピッタリですね。
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4.玉入れ:道化師のギャロップ
道化師のギャロップは、
カバレフスキーの作品中最も有名な作品です。
かつてトヨタ「オーリス」のCMでも使用され事がある曲です。
この曲はドミトリー・カバレフスキーが
1939年に作曲した全10曲から成る管弦楽曲です。
彼はソビエト作曲家同盟をモスクワに創設するのに尽力するなど、ソビエト連邦公認の芸術家として、
作曲界で権勢をほしいまま手に入れた人物です。
5.表彰式:見よ勇者は帰りぬ
誰かと競う競技は、やっぱり勝ちたいし、みんなの前で表彰されたいですよね。
“見よ勇者は帰りぬ”は表彰式の代表的な音楽です。
この曲はドイツ生まれでイギリスに帰化した、
作曲家ヘンデルのオラトリオ“ユダス・マカベウス“に登場するメロディーの一つです。
ヘンデルは大バッハと並ぶバロック音楽最大の作曲家とされ、「音楽の母」と呼ばれることもある。
彼と同年に現ザクセン=アンハルト州のハレに生まれ、父の期待に従いハレ大学で法律を学んだが音楽への情熱を断ち切れず、ハンブルクへ出てオペラで成功した人物です。
まとめ
- 開会式の「軍艦行進曲」は日本人の瀬戸口藤吉が制作。
- 徒競走の「クシコス・ポスト」はドイツ人のヘルマン・ネッケが制作。
- 障害物競走の「ウィリアムテル序曲よりフィナーレ」はイタリアのロッシーニが制作。
- 玉入れの「道化師のギャロップ」はロシアのドミトリー・カバレフスキーが制作。
- 表彰式の「見よ勇者は帰りぬ」はドイツのヘンデルが制作。
まとめをみても分かるように、運動会で使用されている曲は国際色豊かな作曲家が制作したという事がわかりますね。
今年運動会に参加する機会がある人は、曲を聴きながら“あっこの曲は○○だな!”と思いながら楽しむと、いつもと違った楽しみ方ができるかもしれませんね。
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