「よろしかったでしょうか?」という言葉は、
コンビニやファストフードの店舗などで聞いたことがあるかと思います。
この言葉を聞いて違和感をもつ人もいれば、そうでない人もいるでしょう。
「よろしかったでしょうか」は、
バイト敬語と言われることがあり、間違った敬語とされているようです。
実は、私もバイト中に使っていました(笑)
つい確認をする時に使ってしまうんですよね…。
さて、たくさんの人が使っているこの言葉は、本当に間違いなのでしょうか?
ご一緒にみていきましょう。
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「よろしかったでしょうか」or 「よろしいですか」正しいのは?
本当はどちらが正解なのでしょうか?
結論から言うと正しい敬語は…
それではカウントダウンしまーす!
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1
0(笑)
GO!
「よろしいですか」です。
無邪気ですみませーん!
「よろしかった」という言葉は過去形ですよね。
注文を聞いて、確認をするという現在進行形の状況で、過去形の表現を用いるのは不適切なのです。
そのため、なにか確認をしたいときには「よろしかったでしょうか」ではなく、
「よろしいですか」が正しい表現といえます。
間違いでもない?
敬語としての正解は、「よろしいですか」なのですが、
「よろしかったですか」という言葉が間違いというわけではないようです。
現在進行形の状況で過去形を使うことが不適切というだけで、
少し時間が経っているという状況であれば不適切とはならないのです。
例えば、服を買ってレジに持っていったときに、サイズの確認をされることがありますよね。
これは現在進行形の状況ですから、
「Mサイズでよろしかったですか」というのは不適切です。
「Mサイズでよろしいですか」が正しい表現となります。
しかし前日などに待ち合わせの約束をして、次の日不安になり再度確認をしたいということがありますよね。
私は心配性なのでよくあるんです…。
過去に聞いたことを確認するわけですから、
例えば「○月△日の15時に待ち合わせでよろしかったでしょうか」
このように表現しても不適切ではないのです。
この使い分けは、社会人になる前にマスターしておきたいですね!
では、なぜ現在進行形の状況で
「よろしかったでしょうか」という言葉がよく使われているのでしょうか?
「選択権」の問題?
「よろしかったでしょうか」が使われるようになった理由のひとつには、
丁寧説というものがあります。
丁寧語に関してはコチラの記事で詳しく解説していますよ。
尊敬語・謙譲語・丁寧語の違いと3つの核心に迫る!二重敬語に要注意!
「~でよいでしょうか」と聞かれると、選択権が質問する側にあって、
「~でいいよね」と強要されているように感じてしまうこともあるそう。
一方で、「~でよろしかったでしょうか」と聞かれると、確認をしているだけに感じます。
質問が柔らかくなるのですね。
強要という感じではなくなり、選択権がしっかりと質問された側にあるように感じさせるという効果があるのだとか。
逆に、「よろしかったでしょうか」という表現のほうが、
強要されてる考えを押し付けられていると感じる人もいるようです。
どちらも少なからず不快感を与えてしまうのであれば、
敬語的に正しいとされる「よろしいですか」を使うほうが無難だと思います。
ちなみに…日本のマクドナルドは、
「よろしかったでしょうか」を「確認を重きにおいた丁寧表現だろう」として黙認しているそうです。
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語源は北海道?
「よろしかったでしょうか」の語源は、北海道という説があります。
北海道では、過去形を現在形のように使うようです。
例えば、「こんばんは」は「おばんでした」。
電話に出るときも、
「もしもし、○○です」は「もしもし、○○でした」と言うそうです。
過去形にすると丁寧になると考えられているのだとか。
これは英語と一緒ですね。
「Will you ~?」とすると、丁寧な表現になりますが、「Would you ~?」と過去形にすると、
より丁寧な表現になりますよね。
しかし、北海道に「よろしかった」という方言はなく、北海道からきているという根拠はありません。
他にも多くの説があるようです。
まとめ
「よろしかったでしょうか」or「よろしいですか」
- 敬語としての正解は「よろしいですか」。
- 状況によっては「よろしかったでしょうか」は間違いではない。
なぜ多くの人に使われているのか
- 丁寧説
「よろしかったでしょうか」という表現には、質問された側に選択権があるように感じさせる効果があるとされる。
語源
- 北海道という説がある。
「よろしかったでしょうか」という言葉は決して間違っているわけではないです。
状況によっては正しい表現なんですね!
ただし、社会人としては正しい敬語とされている「よろしいですか」を使えるようしておきましょう。
それだけで、正しい敬語を話せる人という評価をされることもありますからね。
最も嫌われる話し言葉の第1位が「よろしかったでしょうか」だったこともありますので、使うときは時制に注意して正しく使うことをおすすめします。
正しい使い方をマスターすれば立派な社会人になれるでしょう!
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