アラビア語で「王様の野菜」という意味があるくらい、栄養価の高い野菜。
それが、夏が旬のモロヘイヤ!
食材のことなんかよく知らねぇぜ…
という人でも、「ネバネバするものは健康にイイらしい」ということは、知ってるんじゃないでしょうか?
このモロヘイヤも、火を通して刻むとトロリとする、ネバネバ食材のひとつですネ♪
今日はそんなモロヘイヤについて、
【効果効能や上手に食べる方法】をシェアしちゃいますねー!
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比べりゃ分かる!バツグンの栄養成分が「野菜の王様」の証ダっ!
と言ってもイイぐらい本当に栄養満点。
ザっと挙げてみるだけでも、
カロテン、食物繊維、ケルセチン、マンナン、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、ナイアシン、葉酸、パントテン酸、カリウム、カルシウム、銅、マンガン、リン、鉄……
…ズラっと書くと、ドラクエの呪文みたいでしょ(笑)
こう並べてみるだけじゃなんとなくアリガタミがわかりづらいので、他の野菜と比べてみましたよ。
こんな感じ!
*モロヘイヤに含まれる栄養素*
カロテン :ほうれん草の2~3倍
ビタミンB1:ほうれん草の5倍
ビタミンB2:ニンジンの10倍
ビタミンC:ニンジンの10倍
ビタミンE:ゴマの3倍以上
カルシウム:ほうれん草の5倍
カリウム :ニンジンの2倍
鉄 :ニンジンの3倍
リン :ニンジンの3倍
食物繊維 :野菜の中でトップクラス
こう比べてみるとスゴさがわかるでしょ?
数多くの重要な栄養素が含まれていて、
し か も
含有量が圧倒的に他の野菜に比べて多い!
まさにスーパーベジタブルなんです。
よくありがちな、「この野菜はこの栄養成分だけが多い」という偏りがなく、かなりバランスよく高い栄養価が含まれてるっていうのがミソですね。
ネバネバのヒミツは「ムチン」
モロヘイヤの栄養成分を語るときに外せないのが、「ムチン」という成分です。
ムチンは刻むと出てくるネバネバの成分。
ムチンには、
- タンパク質の消化を促す
- 血中のコレステロール値を下げる
- 血糖値の上昇を抑える
- 胃壁を保護して消化不良や食欲不振を予防する
といった効果アリ!
またムチンには、食物繊維のように腸内環境を改善するはたらきもあるので便秘などの症状にもウレシイ栄養成分ですね。
モロヘイヤの6つの健康効果がエゲツない!
ネバネバのヒミツ「ムチン」の効果は説明しましたが、その他の栄養成分から期待できる効果効能もメチャいっぱい!
1<アンチエイジング・美肌効果>
モロヘイヤに含まれる、
- カロテンやビタミンE、Cの抗酸化作用
- ビタミンCやビタミンB群の美肌効果
これらの掛け合わせは、
アンチエイジング効果に期待大!
「カロチン」は、老化の原因である活性酵素の働きを抑える効果のある抗酸化成分。
細胞の老化を遅らせて、血管や粘膜を丈夫にしてくれるので生活習慣病などの予防にも効果があります。
また「ビタミンE」にも強い抗酸化作用があるので、血栓を防いだり血液をキレイにしてくれ美肌への効果が期待できます。
おなじみ「ビタミンC」も抗酸化作用がありますしね!
ビタミンCは、たんぱく質からコラーゲンの合成を促進する働きもあるので、肌のハリ&ツヤ保持にも一役かいます♪
さらにモロヘイヤには、ビタミンB群も多く含まれるので、ビタミンB2とB6を一緒に摂ることで肌の再生力がアップ!
また【ビタミンB6+ビタミンC】の組み合わせは、肌細胞の新陳代謝を活性化してくれます。
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2<骨粗鬆症予防・精神安定作用>
モロヘイヤに豊富に含まれる、
「カルシウム」と「ビタミンK」のコンビは、骨粗しょう症を予防したりイライラを防いでくれます。
3<貧血改善・免疫力UP>
「ビタミンC」は、モロヘイヤに多く含まる「鉄分」の吸収を助ける効果があり貧血改善に役立ちます。
また、ビタミンCは免疫力を高める効果もありますから風邪予防にもバッチリですね。
4<豊富な食物繊維>
食物繊維は“便秘を改善”だけではありません!
体内の発ガン物質を体外に排出する手助けをしてくれる優秀栄養素ですよ。
また、コレステロールの吸収を抑えてくれるので、糖尿病や高脂血症、動脈硬化の予防にも。
5<高血圧予防>
「カリウム」は、過剰な塩分を調節して血圧を安定させる作用があります。
6<疲労回復効果>
ビタミンB1は「疲労回復のビタミン」と呼ばれています。
糖質をしっかりと分解して十分なエネルギーを作り、体を元気にしてくます!
体内に乳酸などの疲労物質がたまるのを防ぎ、ムチンと同様に疲労回復に役立ちます。
美味しくて優秀なモロヘイヤの選び方!
基本は、ほうれん草と同じ!
新鮮なモロヘイヤの特徴である、
を選びましょう!
とくに、葉の緑色が濃くて葉っぱがシナシナしていない(ハリがある)のが美味しいモロヘイヤです。
家庭菜園では「毒」に注意!
健康食材であり丈夫で育てやすいので、モロヘイヤは家庭菜園でも人気。
でも、ちょっとだけ気をつけて!
「モロヘイヤには毒がある」
というのを聞いたことはありますか?
実はこれ、嘘やデマではないんですよ!
若葉や花は安全ですが、
- モロヘイヤの実
- さや
- 種の部分
は非常に毒性が強く、
誤って食べると、めまい・嘔吐などの症状を起こす可能性があるんです。
市販されているモロヘイヤは若葉ですので、有害な成分は入っていないので大丈夫!
ただし、家庭菜園でモロヘイヤを育てる時は少々注意が必要なんですね。
モロヘイヤの栄養を保つ正しい茹で方とは?
モロヘイヤを栄養たっぷりに茹でてみましょう!
栄養を損なわずに茹でるコツは、
硬い茎と柔らかい葉を別々に入れて茹で時間を調整するコトです。
- モロヘイヤの葉を手でちぎる
- 茎は、下から1/4の硬い部分を切り落として捨てる
- 鍋にたっぷりの水と塩をひとつまみ入れ、沸騰させる
- 沸騰した湯に茎を入れ、40秒ほど茹でる
- 葉をくわえ、箸で沈めながら20秒ほど茹でる
- ザルにあげて、冷水にとってから絞り、水気をしっかりと切る
これで完璧!
あとは、そのまま醤油やポンズで食べても良し、他の料理に使っても良しです♪
おすすめレシピ2選!
モロヘイヤに含まれるビタミンC・ムチンは、「熱に弱い」栄養素グループ。
対して、βカロテンは「油と一緒に加熱すると吸収率がアップする」栄養素。
ですので、
- さっと茹でるだけか!
- 油で加熱するだけか!
目的に応じた調理法を、使い分けるのがオススメですね!
茹でて食べるなら「おひたしor和え物」!
茹で方はこの動画を参考に♪
サッと茹でて食べたいなら、おひたしや和え物がベスト!
上記で紹介した茹で方に、醤油やポンズをかけてサッとおひたしに◎お好みの和えダレや麺つゆで和えても美味しくいただけます。
油と一緒に調理するなら「モロヘイヤの卵炒め」
βカロテンを活かすために油を使って調理するなら、卵や鶏肉などと一緒に炒めるとデリシャスです♪
【モロヘイヤの卵炒め】
*材料*
- モロヘイヤ:1袋
- ごま油 :小さじ1
- 卵 :2個
- 塩コショウ:少々
- だしの素 :少々
- しょうゆ :少々
*作り方*
- モロヘイヤは洗って水気を切り、葉っぱだけを摘む
- 調味料を用意して、卵を割りほぐしておく
- フライパンを熱し油を入れ、モロヘイヤの葉っぱを入れ炒める
- 塩コショウ・だしの素を振り卵を入れ炒め合わせる
半熟で仕上げても美味しいがお弁当用にはしっかり火を通す - 仕上げにしょうゆをさっと回しかけて、完成!
ねっとりした食感がクセになる、美味しい炒め物です♪
まとめ
モロヘイヤは、その栄養素のほとんどがあらゆる野菜の含有量の平均を上回ってる、スーパーベジタブル。
それでいて、どこのスーパーでもあるし、安く売っているし、嬉しいことばかり!
暑い夏、積極的にモロヘイヤを取り入れた食生活で、健康を目指していきたいですネ♪
コチラの記事もお試しあれ。
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