牡蠣2

♪牡蠣の旬が~今年も~やってくる~♪

濃厚な磯の香り、独特の風味、プルプルムッチリとした食感!

好きな人にはたまらない、「牡蠣」の美味しい季節がやってきますねー!

 

しかし、「あたりそうだから怖い!」「あたったことあるから無理!」

と、牡蠣を避けている方も多いのではないでしょうか。

 

美味しそう~!でもあたって痛い思いをするのはイヤだ!あ~でも食べたい!

そんな悩めるアナタへ!

牡蠣のコト、なにも知らずに「コワイコワイ」と言っていては始まりません。

 

今回は牡蠣にあたる理由は何なのか?一緒に解明していきましょう!

 

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カキにあたる原因は主に3つだ!

マスク

原因1.〜これがいちばん多いかも?ノロウイルスによるもの〜

牡蠣の中に蓄積されている

ノロウイルス」に感染してしまうのが原因!

 

ちょっぴり想像したくないお話になりますが、

下水で処理しきれずに流れてしまった「ノロウイルス感染者の嘔吐物や便など」が、やがて海にたどり着きますよね。

 

牡蠣は、海水に含まれる成分やプランクトンを食べるときに、

海水にわずかに残ったウイルスや細菌までも取り込んでしまいます。

 

これが牡蠣の中に溜まっていくんです

 

ノロウイルスは牡蠣の中では増殖しませんが、人の体内に入ると感染力を発揮し、猛威を奮うのです。

 

原因2.〜腸炎ビブリオや大腸菌などの細菌によるもの〜

海水には一定量の細菌が存在していますが、牡蠣がそれらを取り込んでいたとしても、

少量くらいでは人への影響はほとんどありません。

 

また、流通される間の過程においても、

日本では充分な対策が取られているので安心と言えます。

 

そう……問題があるとしたら、購入者が食べる直前の、

  • 牡蠣を保管する環境
  • 保存状態が悪化による水質の変化

が原因なんですね。

 

牡蠣を食べるときには必ず新鮮なものを

信用のおける販売店で購入し、

温度の管理や保管場所に注意を払うことが大切です。

 

原因3.〜貝毒によるもの〜

海水の有毒プランクトンを蓄えた貝を食べることによって起こる貝類の毒のこと。

恐ろしいのは、この「貝毒」は

加熱では無毒化することができないんです!

 

貝毒を避けるためには、

食べない」以外に方法がないんですね。

 

ですから毎年、各県の「水産担当部局」が、

有毒プランクトンが増える4月~5月に毒の量の検査を実施し、安全を確認してから発表しているんです。

 

牡蠣に当たった時ってどんな症状が出る?

腹痛

<ノロウイルスに感染した場合の主な症状>

  • 38度前後の発熱
  • 突然の激しい吐き気や嘔吐
  • 胃もたれ
  • 腹痛やヒドい下痢
  • 悪寒

などが起こります。

症状は1日〜2日ほど続きます。

 

その後は自然に回復していきますが、

高齢者や子どもなど免疫力が少ない場合は症状が長引くこともあります。

 

<細菌(腸炎ビブリオ)が原因の食中毒の症状>

腹痛と共に、激しい下痢が起こります。

嘔吐や発熱を伴うことも。

他の食中毒に比べると、初期症状が重い傾向があります。

 

<貝毒による食中毒の場合の症状>

食後数時間後、口内に違和感を感じます。

その後、のどや体全体に広がっていき酔っぱらった様な状態になります。

  • 口内が熱い感じ(灼熱感)
  • 顔がほてる
  • 下痢
  • 体のしびれ

などの症状が現れます。

 

1日~3日で回復することがほとんどです。

 

「当たる人」と「当たらない人」がいるのはナゼだ?

牡蠣

理由1

いろいろな種類のある「ノロウイルス」ですが、

その中でも、ある型は「血液型A型の人には感染しやすく、B型の人には全く感染しない

また違うある型は「O型の人には感染しない

などのケースがある、ということが判明されてきています。

 

これらが、同じ牡蠣を食べても

「私は当たり、彼は当たらなかった!」というコトが起こる一因ですね。

 

理由2

誰しも成長の過程で冬の流行の感染性胃腸炎など、

いくつかのタイプのノロウイルスの感染を受けているもの。

 

あるウイルスに感染する」 ことによって、体には『免疫』ができるので、

二度目に同じウイルスに感染した場合、速やかに免疫が働いて排除してくれる仕組みになっています。

 

そうつまり、大人になる頃にはほとんどの人が

どれかのノロウイルスに対する免疫を持っているワケですね。

 

そのため、カキを食べたことでノロウイルスに感染しても、体に免疫のあるタイプであれば、

症状が出ないか、軽症で経過する可能性がでてくるのです。

 

これが、当たる人と当たらない人にわかれる要因ですね。

 

理由3 

「何を食べても食あたりしないんだよな~」という人って、いますよね。

こんな人は、とても胃酸が強くて、殺菌力が高いと言えます。

 

人間の胃腸にいる“常在細菌”や“免疫力”は、

悪いモノが入ってきたときに排除しようと戦ってくれます。

 

体調不良で免疫力が落ちていたり、水分の飲みすぎで胃酸が薄まっていたりすると、

排除する力が弱まる原因に。

 

つまり、【胃酸が強く】【免疫力があり】【常在細菌が強ければ】食中毒になりにくいと言えますね。 

これも、食中毒に「当たる」のに個人差が出てくる要因です。

 

理由4

100個の牡蠣を検査しても、1個2個しかウイルスが発見されないこともあります。

…こうなると、あとは確率の問題なんですよね。

 

適性な検査を受けて出荷された日本産の生牡蠣1箱を、衛生管理のされたレストランにてお客様に提供しても、

当たる人と当たらない人が出てくることがあるワケです。

 

牡蠣は、個人差で当たる可能性のある食べ物だと認識しておくのがいいですね。

 

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牡蠣に当たりやすい季節や時期はいつ?

2月

 

貝毒は3月~5月10~11月に多く発生します。

腸炎ビブリオ菌は夏場の感染が多いです。

 

ノロウイルスは、みなさんご存じの通り冬場に猛威をふるいますね。

 

とくに、いちばん牡蠣で当たるケースが多いのは「ノロウイルス」ですから、

牡蠣の旬である「」が、いちばん牡蠣に当たりやすい時期である、とも言えますね。

 

ちなみに、夏に旬になる“岩牡蠣”は海の深い場所で取れるため、

食中毒の可能性が少ないと言われています。

 

そもそも、どんな貝にだって菌やウイルスは含まれているのに、

「牡蠣」だけがとくに当たりやすいのは、生食の機会が多いことが原因です!

 

当たらないようにするには、ノロウイルスや腸炎ビブリオ菌の熱に非常に弱い性質を利用して、

しっかりと加熱処理をしてから食べることが大事ですね。

 

発症する時間と潜伏時間で見分けられる?

トイレ

ノロウイルスに感染してしまうと、

早い人では12時間後くらいから症状が現れます

 

遅い人の場合は48時間くらい潜伏するケースもあるので、食べてから2日くらいは注意が必要です。

 

さらにこちらをご覧くださいな!

  • 30分等の早い時間→貝毒
  • 2~3時間→腸炎ビブリオ

大体の判断ができるみたいですね。

 

……しかし、自己判断はキケン

あくまでも、目安程度に考えてくださいね。

 

覚えておこう!当たった時の対処法

看護婦

ノロウイルスであっても、細菌や貝毒が原因の食あたりでも、

体から毒素を出しきらないことには症状はおさまりません!

 

特に、“下痢”は有害物質や下痢原因病原体を体外に排出するための”生体防御機能”。

 

症状として下痢が出ているときには、

とにかくたくさん出した方がイイのです。

 

間違っても市販の下痢止めの薬などは飲まないこと!

 

そして、出すこと以上に大切なのが水分摂取

下痢は体の水分を大量に出してしまうので、そのままでは脱水症状に!

 

重症化を避けるためにも、

しっかり水分を取りながら、安静にすることが大事ですね。

 

また、病院を受診することも頭に入れておきましょう。

軽度だから大丈夫だろう~、と軽く考えすぎないこと!自己判断は危険です。

牡蠣に当たらないための予防法と調理法!

スプーン

さて、こんなにも、牡蠣によるコワ~い話ばかりしてしまうと、

なんだか食べ辛くなってしまいますね……。

でも大丈夫!

予防をしっかりして、最大限に感染を防いで美味しく牡蠣を頂くための、知識を身につけましょう。

生食用だからといって安心しないこと!

スーパーなどに売っている牡蠣は生食用と加熱用がありますね。

生食用だからといって絶対に食中毒にかからないという保証はありません。

特別な滅菌処理もしていませんし、

表面を洗ったところでウイルスは牡蠣の内臓に蓄積されているので意味がありません。

なるべく、当たりやすい季節には生で食べないようにしましょう。

 

しっかりと加熱をする

牡蠣の中までしっかりと加熱をすれば、ノロウイルスは死滅します。

中心温度が85度以上になるように、5分間加熱することで、

ほとんどのウイルスが死滅して、リスクが激減すると言われています。

もちろん、「加熱用の牡蠣を生で食べる」などの無謀な事は、絶対にNG!

どうしても牡蠣を生で食べたいときは、必ず生食用の牡蠣を購入しましょう。

 

体調が悪いときは食べない

体調が悪いときは、免疫力も落ちています。

体が感染しやすい状態ですので、体調がいい時に比べ、感染率がぐっと上がってしまいますよ。

牡蠣を食べるときには健康状態を整えて!

また、高齢者や幼児などの免疫力の弱い人も、食べるのは避けた方が良いですね。

 

牡蠣に触れた手や調理器具はしっかりと洗浄と除菌を!

調理後の手や使用した器具は、しっかりと洗浄・除菌を!

洗浄ができていないと、まな板やナイフなどにはウイルスがついたたまま……。

次に料理をしたときに、

その調理器具からまた感染してしまいます。

 

まとめ

  1. 牡蠣にあたる原因は、おもに「ノロウイルス」「細菌」「貝毒」の3つ!
  2. 牡蠣にあたった時には、「腹痛」「下痢」「発熱」などなどの症状がでる
  3. あたる確率は人それぞれ!同じ牡蠣を食べても当たらないコトも。 
  4. 牡蠣に当たりやすい季節は、ノロウイルスが猛威を振るう「冬」。
  5. 潜伏時間は30分~2日まで!いつ出たかもチェックポイント。
  6. 牡蠣にあたったときの対処法は、「とにかく出す!」
  7. 牡蠣にあたらないために気を付けること、調理の注意点

当たるかも~と思っていつつも、好きな人にとってはヤメられない「牡蠣」の美味しさ!

大丈夫、ちゃんと注意すべきポイントを押さえていれば、発症はグッと抑えらえるのです。

鮮度の良い物を買って、管理に気を付けて、

正しく調理して、今年も美味しく『いただきま~す!!』しましょ♪

 

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