「猫背って子供に遺伝するんですか?」
私は病院でリハビリの仕事をしているのですが、リハビリをしていた患者さんに質問された一言です。
その方は猫背で肩こりの患者さんで、
自分の子供も猫背だから猫背は遺伝なのでは?ということで私に質問をしてきました。
「猫背は遺伝しないんですよ!」とお答えしたところ、目が点・・・という感じ。
「それじゃーなんで子供は猫背になるの!?」とさらに質問。
それにも理由があるのでお答えしたところ、納得してくださいました。
姿勢は遺伝すると思っている人って案外多いんじゃないかな?
そこで今回は猫背の原因と遺伝の関係という点について説明したいと思います。
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子供が猫背になる原因とは?
そもそも猫背ってどんな姿勢?ということですが、
猫背というのは背中が曲がって、頭が前に突き出るような姿勢を言います。
いわゆる悪い姿勢の代表格ですね〜
なんで猫背になるの?ということですが、
ライフスタイルの変化が大きな要因であると言われています。
昔と比べて子供はゲームやテレビを見る時間が増え、大人はデスクワークをやる人が増えました。
こうした姿勢は猫背を助長(逆に悪化させるお手伝いをしている)をするため、
猫背の人が昔より増えたと言われています。
猫背になると背筋を使わなくなるので、
いい姿勢でいることがかえって疲れやすかったり、窮屈(きゅうくつ)に感じるようになります。
な の で !
筋肉を使わない楽な姿勢になろうとします。
それが結果的に悪循環をもたらしているんです。
もしかしたら、猫背というのは現代病といってもいいのかもしれませんね…
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猫背は遺伝しない!?遺伝するのは…
先ほど説明したように、
姿勢は生活環境に大きく依存していることが理解できたかと思います。
つまり、猫背は後天的な影響!!!
これが答えですね。
もちろん個人差はありますが、それは後ほど説明する身体的な遺伝の影響によるものです。
仮に親が猫背だったとしても、
赤ちゃんの頃から猫背だったという人はいないですよね!?
もちろんお腹の中にいる赤ちゃんの背中は丸まっていますが、発達の過程で寝返りやハイハイ、つかまり立ちなどをしていくことで、
徐々に背中の筋肉が発達して、背がまっすぐ伸びてきます。
つまり、これからの姿勢は、
良くなるも悪くなるも親次第のという可能性が大きいんです!
子供は親の生活環境を見て育ちます。
親が姿勢悪くしていれば子供も自然と真似しますから、似たような姿勢になるのは自然ですよね?
子どもが猫背になるのはあくまで生活環境によるものであって、決して遺伝ではないということです。
姿勢は遺伝しません。と言いましたが、逆に何が遺伝するのかというと・・・
身体的な遺伝に限った場合は、
筋肉の付き方や骨格が遺伝すると言われています。
中でも影響しやすいと言われているのが身長や体重です。
顔つきについても目や鼻の大きさ、輪郭(りんかく)といったところも遺伝の影響を受けます。
ですが、姿勢というのは遺伝の影響を受けません。
まとめ
親から遺伝するものには、筋肉の付き方や骨格、顔のパーツや輪郭などが遺伝します。
ですが、猫背というのは生活習慣の中から作り出される悪い姿勢ですから、遺伝とは関係ないということが分かりますよね。
特に成長期に悪い姿勢を継続してしまうと大人になってから、猫背で肩こりや腰痛に悩む場合もありますから、
お子さんがいる場合には自分も含めて姿勢や普段の生活に注意しましょう。
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